2019年8月22日 更新

誰にも相談できない…。パパの育休取得の裏隠された「パタハラ」の実態とは

パパの育休取得の裏には厳しい現実がありました。

「イクメン」が流行り、近年、男性の育児休業を促すための対策が進められてきました。

しかし、実際には日本で育休を取得する父親は依然少ないままで、さらには理不尽な「パタハラ」に悩んでいる男性が多いというのも事実です。

そこで今回は「パタハラ」の実態とはどんなものなのか、詳しくご紹介します。

「パタハラ」

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「パタハラ」とは、“パタニティー・ハラスメント”の略です。

パタニティー(Paternity)は英語で“父性”を意味していて、男性が育児参加を通じて自らの父性を発揮する権利や機会を、職場の上司や同僚などが侵害する言動におよぶことを、“パタニティー・ハラスメント”と呼びます。

女性社員に向けたマタハラに対して、パタハラは男性社員が育児休業をとったり、育児支援目的の短時間勤務やフレックス勤務を活用したりすることへの妨害、ハラスメント行為を指しています。

「パタハラ」についてのアンケート結果

職場でパタハラをされた経験がある 11.6%
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日本労働組合総連合会が2014年にとったパタハラに関する調査では、全回答者(1,000 名)の内、子どもがいる 525 名に職場でパタハラをされた経験があるか聞いたところ、11.6%の人がパタハラ経験を受けたことがあることがわかりました。
「子育てのための制度利用を認めてもらえなかった」 5.5%
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また、同調査でパタハラを受けたことがあると答えた方に、どのようなパタハラだったかを聞いたところ

・「子育てのための制度利用を認めてもらえなかった」 5.5%
・「子育てのために制度利用を申請したら上司に“育児は母親の役割”“育休をとればキャリアに傷がつく”などと言われた」 3.8%
・「子育てのための制度利用をしたら、嫌がらせをされた」1.9% 

などの回答がありました。

このように「パタハラ」は家庭を持ちながら社会で活躍する男性にとって、とても身近なハラスメント問題であることがわかります。

「パタハラ」の事例

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発言

「育児休業なんてとったら出世に響くぞ」

「男は仕事だろ?保育園の送り迎えなんて奥さんに行ってもらえよ」

「育児の為にフレックス勤務って、、、同僚として迷惑なんだけど」

「育休から復帰したらお前の仕事はないかもよ」

待遇

保育園に送り迎えの為にノー残業を続けていたら、降格させられた。

育児支援の為にフレックス勤務をしていたら、プロジェクトからはずされた。

育児休業から復帰したらデスクの上に花瓶が置かれていた。

※参照:パタハラ対策プロジェクトHP

 

このような被害を受けながらも、パタハラ被害者の半数以上が誰にも相談せずに法的には利用できる育休の制度の利用を諦めています。

世代による“子育て観”の意識ギャップがある

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