2021年5月23日 更新

育つのは「右脳」「左脳」どっち?絵本の読み聞かせが子どもの脳に与える影響とは

絵本の読み聞かせが、子どもの脳に良い影響を与えていることは知っていましたか?特に0歳から小学校に入るまでの読み聞かせが、とても重要だそうです。今回は、読み聞かせで育つ脳の働きについてご紹介します。

絵本の読み聞かせで育つのは「右脳」「左脳」どっち?

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絵本の読み聞かせで育つのは右脳と左脳のどちらだと思いますか?
正解は「両方とも」です。ただし、育つ順番が違います。
右脳と左脳の働きについて簡単に説明すると、
右脳:映像的な脳(図や音楽などの認識など)
左脳:論理的な脳(言語・計算など)
といわれています。
赤ちゃんの頃に働く脳はほぼ右脳だそうです。右脳は映像的な脳なので、ママやパパの表情を見て感情を読み取っています。また感覚的なことも右脳なので、感情のままに泣いたり、笑ったりするのも納得です。
次に左脳の出番です。お話が上手になってくる3歳ころから左脳が発達しはじめて、論理的な思考ができるようになってきます。子どもと意思疎通ができるようになってくるのもこの時期くらいからですよね。
文字を覚えるのは右脳ですが、文字を並べて言語として理解するのは左脳です。例えば「トマト」という言葉で、赤い野菜の映像が頭に浮かびます。左脳は、「ト」「マ」「ト」のひとつひとつの文字の並びが「トマト」になると分析します。50音を覚えることで、様々なものが読めるようになるのは左脳の働きのおかげです。
絵本の読み聞かせでは、子どもは右脳をフル活動させています。お話を耳で聞いて、絵を見る。そして、想像力とイメージ力を働かせて、絵本の絵を自分の頭の中で動かしているのです。

ですが、50音を覚えてしまうと左脳の働きの方が優位になってくるので、右脳がだんだんと使われなくなります。文字を覚える前の読み聞かせが大切だといわれているのは、こうした脳の働きの違いがあるからですね。

「読解力」と「読み聞かせ」の関係とは?

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近年、日本の子どもの読解力の低下が問題視されていますが「読み聞かせ」は解決策のひとつです。「読む力」と「理解する力」の2つの力が揃って、文章を理解する力「読解力」となります。「文字が読める=内容を理解する」ではありません。
例えば、ピアノを習い始めたばかりの人に「ピアノを弾きながら歌ってください。」というようなものです。初心者には難しいですよね。これと同じように、文字を覚えたての子どもに「自分で読みながら、理解する。」というのは、とても高度なテクニックです。文字を読むことに集中してしまう(左脳)と、文章のイメージがわかず(右脳)、理解が追い付かなくなるのです。
でもママやパパに読み聞かせをしてもらうと、自分で読まなくても良いので、イメージしながら、内容を理解することに集中することができます。イメージ力は右脳の働きなので、右脳の働きが活発な幼少期にしっかり鍛えておくことが大切なのも納得です。
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ざしきわらし ざしきわらし

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