2024年4月17日 更新

幼稚園と保育園の違いは?働くママはどちらに入れた方がいいの?【選び方のポイント】

幼稚園と保育園、どちらに入れようか迷っていませんか?お子さんの性格や発達、ご両親の働き方などによって、最適な選択は変わってきます。幼稚園と保育園それぞれの特徴を見ていきましょう。

幼稚園とは

幼稚園は、文部科学省の定める教育機関(教育活動を行う場所)で、満3歳から小学校就学前までの子どもたちが対象です。

幼稚園では、遊びを通して、集団生活の中での協調性や日常生活のルールなどを学んでいきます。特に音楽や美術、英語などのカリキュラムに力を入れる園も増えてきています。

幼稚園は基本的には4時間ほどの預かりで、教育を目的としていますが、延長保育や預かり保育などもある園もあります。こちらは保護者の就労や家庭事情に応じて利用できるサービスです。幼稚園は義務教育ではありませんが、令和元年10月1日から始まった幼児教育・保育の無償化制度によって、利用料が無料になる場合もあります。

保育園とは

保育園は、厚生労働省が定める児童福祉施設です。基本的には親の仕事で自宅保育が難しい場合に預ける先となります。そのため、幼稚園よりも長い時間預かってもらえるのが特徴です。

保育園では0歳から小学校就学前までの子どもを預かってもらえます。ただし、保育園には認可保育園と認可外保育園の2種類があります。

認可保育園…国や地方自治体から認可された施設で、利用料金は所得に応じて決まります。
認可外保育園…国や地方自治体から認可されていない施設で、利用料金は施設ごとに異なります。

どちらの保育園も集団生活の中での生活や遊びを通して発達を促していくことを目的としているので、幼稚園は教育、保育園は遊び、と括られることが多いです。しかし、保育園のでの遊びは「教育の一環」であり、保育所の保育指針や保育園のカリキュラムに基づいて計画的に行われています。

認可保育園と認可外保育園の比較

項目 認可保育園 認可外保育園
児童福祉法に基づく認可 あり なし
国からの補助金 あり なし
保育対象 保護者の就労などで保育が必要な子ども 保護者が保育を希望する子ども
入園方法 申込者の中から自治体が選考 園に直接申し込む
保育時間 8~11時間 制限なし
保育料※ 保護者の収入により決定(3~5歳児は無償) 園により様々(「保育の必要性の認定」により一定額まで無償)

こども園とは

近年、「こども園」も増加傾向にあります。
認定こども園とは、教育・保育を一体的に行う施設で、いわば幼稚園と保育所の両方の良さを併せ持っている施設です。
システム上、「保育園機能」として利用するか、「幼稚園機能」として利用するかで、それにより預かり時間や申請方法などが変わってきます。幼稚園的な教育をしながら長時間の預かりが可能なので、仕事をしているために子どもを幼稚園に入れたくれも入れられないママにとっては、幼稚園的教育+保育園的預かりをしてくれるこども園が良いかもしれませんね。

ただし、こども園には、「幼保連携型」や「幼稚園型」、「保育所型」や「地方裁量型」など4種類があり、それぞれ特徴やメリットが異なるので注意が必要です。また、私の住んでいる地域ではこども園人気は高く、他の認定保育園よりも待機児童が多い印象があります。入園を希望している場合は自治体に待機児童人数などを聞いてみるのも良いかもしれません。

さらに、こども園は無償化制度の対象となりますが、利用料は子どもの年齢や認定区分によって異なりますし、給食費や教材費などは別途必要です。

こども園に入園するには自治体が定める基準を満たす必要があり、入園申し込み方法は認定区分によって異なります。1号認定※1の場合は園に直接申し込むことができますが、2号認定※2や3号認定※3の場合は自治体が入園申し込みを受け付けて選考します。

※1 1号の認定の区分⇒子どもの年齢が満3歳児以上かつ「保育に必要な事由(保護者の就労、妊娠、出産、疾病、障害など)」に該当しない(教育標準時間4時間程度で通園)

※2 2号の認定の区分⇒子どもの年齢が満3歳児以上かつ「保育に必要な事由」に該当する(保育標準時間や保育短時間で通園)

※3 3号の認定の区分⇒子どもの年齢が0歳〜満3歳児未満かつ「保育に必要な事由」に該当する(保育標準時間や保育短時間で通園)

幼稚園と保育園ではどっちが安い?

幼稚園と保育園は、どちらが安いかは一概には言えません。しかし、一般的な傾向としては以下のとおりです。

  • 幼稚園は公立と私立で異なりますが、一律で収入に関係ありません。一方、保育園は認可と無認可で異なりますが、収入に応じてランク分けされます 。(全国認可保育園の平均費用は¥37,755)
  • 令和元年10月1日から始まった「幼児教育・保育の無償化」により、3歳から5歳までの子どもと住民税非課税世帯の0歳から2歳までの子どもは、認可・無認可を問わず、保育料が無料となりました。ただし、給食費や諸費用などは別途かかりますし、無償化される金額に上限がある場合もあります。
  • 幼稚園での基本時間で通い、延長預かりをしてもらう場合は、基本時間は無償化されていますが、延長料金は別途かかることがあります。保育園では、基本時間内でも延長料金がかかる場合もあります。
  • 参考:保育園の費用はいくら?平均費用と知っておきたい計算方法

    以上のことから、幼稚園と保育園ではどちらが安いかは、以下のような条件によって変わります。

    【ご家庭の収入】

    収入が高い場合は幼稚園が安くなる可能性があります。収入が低い場合は保育園が安くなる可能性があります。

    【お子さんの年齢】

    3歳から5歳までのお子さんは幼稚園と保育園で大きな差はありません。0歳から2歳までのお子さんは住民税非課税世帯でなければ保育料がかかります。

    【希望する施設】

    公立の幼稚園や認可保育園は安くなる可能性があります。私立の幼稚園や無認可保育園は高くなる可能性があります。

    【預ける時間】

    基本時間内であれば幼稚園と保育園で大きな差はありません。延長預かりを利用する場合は幼稚園や保育園によって料金体系が異なります。
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    この記事のライター

    にゃー にゃー

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