2024年1月6日 更新

どっちが拒否?最後にしたのはいつ?635人アンケートからみえたセックスレスの実態とは…

レゾンデートル株式会社が日本最大級のセックスレス調査を実施しました。20~50代の既婚者男女635人の本音が明らかに!

「セックスレス」には、どういったイメージがありますか?
夫婦の仲が悪い、愛情が冷めている、性欲がない…そんなネガティブなイメージが浮かぶかもしれません。

しかし、セックスレス夫婦の割合は年々増加しており、多くの調査では5~6割に達するとの結果が出ています。セックスレスは珍しい話しではなく、日本の社会問題となっているのです。

レゾンデートル株式会社は、2023年10~12月、過去に様々な機関が行ったセックスレス調査を大きく上回る、既婚者男女4,000人を対象とした夫婦のセックスレス調査を行いました。

第1報では、20代~50代既婚者の68.2%が配偶者とセックスレス傾向にあり、このうち43.9%が完全なセックスレス状態(完全レス)にあると判明しました。今回の第3報では、第1報の回答者4,000人のうち「完全レス」と回答した人の中から無作為に635人を抽出し、「配偶者と最後にセックスしたのはいつか?」「夫・妻のどちら側が拒否しているのか?」を尋ねた結果をご紹介します。
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調査概要

・調査タイトル:夫婦のセックスレスに関する実態調査 第3報
・調査期間:2023年10月30日~12月18日
・調査対象者:20~59歳の既婚男女635人(男性320人、女性315人)
 ※第1報の回答者4,000人のうち「完全レス」と回答した人から無作為に635人を抽出
・調査方法:インターネット(セルフ型アンケートツールFreeasyを利用)
・エリア:全国
・調査機関:レゾンデートル株式会社
・本報告の発表日:2023年12月27日
【調査対象者について】
【調査対象者について】
年代 男性(人数) 女性(人数)
20代 80人 (25.0%) 75人 (23.8%)※
30代 80人 (25.0%) 80人 (25.4%)
40代 80人 (25.0%) 80人 (25.4%)
50代 80人 (25.0%) 80人 (25.4%)
※男女、年齢層ともに均等なサンプルになっています。

回答者は鳥取県・島根県・大分県を除く全都道府県に分布しており地域的な偏りはありません。東京都(95人)、愛知県(62人)、神奈川県(53人)、大阪府(50人)、埼玉県(44人)、千葉県(37人)、福岡県(28人)、北海道(24人)など、概ね人口分布にも沿っています。

子どもの有無は、子ども有が474人(74.6%)、子ども無が161人(25.4%)でした。

レス当事者が最後に夫・妻とセックスしたのはいつ?

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「完全レス」の人の64.1%が配偶者と1年以上セックスしておらず、うち37.0%は5年以上していないことが分かりました。長期間のレス(長期レス)が大半を占めるという結果です。続いて、男女別にみると次の結果になりました。
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男性の59.4%、女性の68.9%が1年以上レスという結果になりました。1年以上・3年以上・5年以上の長期レスの割合は、いずれも男性よりも女性の方が高いです。

本来なら男女同割合になるはずですが、「男性で長期のレスに悩む人の一部がアンケートに応じていない」「女性で1年未満のレスの人の一部がセックスに関するアンケートを忌避する傾向がある」などのバイアスがあるかもしれません。

※なお、「完全レス」なのに「1か月以内」と回答した人が4.7%いました。日本性科学会の定義(1994年)では「(挿入と伴わない性的コンタクトも含む)性的接触が1か月以上ないカップル」をセックスレスとしますが、今回の「夫婦のセックスレスに関する実態調査」では本人がセックスレスととらえるかという主観的な意識を重視しています(第1報参照)。そのため、この4.7%は「セックスレス状態ととらえているが(たまたま)1か月以内にした」ということでしょう。

男性・年齢層別:いつからレスか

男性の結果を年代別にみてみましょう。すると、年齢層により大きな違いがあることが分かりました。
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20代→30代→40代→50代と年齢層が上がるにつれて1年以上の長期レスの割合(青帯全体)が27.6%→48.8%→71.4%→90.1%と、約20%ずつ上昇していくのは興味深いところです。半年以上なし~その他の層が20%ずつ長期レスに加わっていくというイメージになるでしょうか。
また、長期レスの内訳も各年齢層で大きく異なるのが興味深いところです。特に30代→40代での「5年以上なし」の割合の急拡大が注目でしょう(後述)。また、40代→50代の「5年以上なし」の倍増も注目されます。50代男性のレスのほとんどは固定した長期レスと言えそうです。

女性・年齢層別:いつからレスか

次に、女性の結果を年代別にみてみましょう。
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20代→30代→40代→50代と年齢層が上がるにつれて1年以上の長期レスの割合(ピンク帯全体)が42.6%→59.3%→80.1%→92.6%と、男性と同様に漸増していきます。20代~40代は男性よりも長期レスの割合が10%高くなっているのが興味深いところです。

各年齢層における長期レスの内訳も男性と似た傾向を示します。男性同様に30代→40代での「5年以上なし」の割合の急拡大が特に注目です(後述)。特に女性の場合は40代で5割以上が「5年以上なし」となっていて、すでに40代からレス当事者の半数以上が固定した長期レス状態にあると言えそうです。

セックスレス解消は30代がカギ?

次のグラフは、男女別・年齢層別ですでに紹介したデータの再掲です。30代と40代の「5年以上なし」の変化を掘り下げたいと考えます。セックスレス解消の重要なカギになると思えるためです。
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30代から40代にかけて「5年以上なし」のレス当事者が、男性では約4倍、女性では約3倍に急拡大しています。これは30代で「3年以上なし」「1年以上なし」がほとんどそのまま移行していると考えられるでしょう。

30代といえば多くの場合、子どもがある程度、成長して小学生くらいになる時期です。子育てにも少し余裕が生まれる頃ですが、この時期にセックスを再開できない夫婦が多いため、全体のセックスレス割合を押し上げているのかもしれません。

第2報で紹介した通り、結婚早期から多くのカップルがレス傾向にあるため、そもそも夫婦の在り方、夫婦の性の在り方を再考する必要はありますが、セックスレスを解消したいなら30代での対策が重要になるでしょう。

一般的には、屋外で2人きりのデート日を設ける、家事・育児の分担をさらにすすめる、話し合う、寝室の環境を変えるなどが効果的とされています。

夫と妻のどちらが拒否しているのか

夫婦間のセックスレスのイメージは「一方はしたいと思っているが片方が応じない」というものでしょう。家事や育児などで疲れた妻が夫の求めに応じないイメージがありますが、実際はどうでしょうか。

男性・女性別に「どちらが拒否しているのか」を聞いてみました。すると意外な結果が…。
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男性側・女性側ともに「夫よりも妻が拒否している」という認識で、そこは予想通りでした。しかし予想と大きく異なり、最も多い回答は「どちらでもない」だったのです。男女ともに60%以上を占めています。

つまり、どちらかが明確に拒否をした訳ではなく自然にセックスレスになっているという状態が大半のようです。

性に対して淡泊になっている(草食化傾向)、代替手段が多くある(婚外パートナー・アダルトコンテンツ・性産業)、性について夫婦で話し合える関係にない(関係性の浅薄化、繊細性、衝突を避ける傾向など)などの理由が考えられますが、今後の調査課題になります。
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