2020年7月12日 更新

水いぼの治療で処方される「ヨクイニン」は漢方薬?普通のお薬と漢方薬は何が違うの?

水いぼの治療でお医者さんから処方される一般的なお薬「ヨクイニン」って?いつもお薬(西洋薬)との違いについても解説します!

もうすぐ子供たちが楽しみにしているプールの季節がやってきます。プールが始まると心配なのことのひとつが、子供の「水いぼ」。水いぼは感染するため、他の子への移さないように注意したり、体の他の部位に広がらないようにと、ママは気を使いますよね。

水いぼの治療方法は?

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子供の水いぼの治療にはいくつか治療がありますが、以下の方法が主な治療法となります。

・ピンセットで一つひとつ潰して、芯を取り出す → 痛みを伴う
・液体窒素で凍らせて、死滅させる → 痛みを伴う
・「ヨクイニン」を服用する又は自然治癒するのを待つ → 治るまでに時間がかかる

ピンセットや液体窒素で子供に痛い思いをさせて水いぼを取っても、高い確率で水いぼが再発する可能性がある為、医師によっても治療方針が「積極派」と「自然治癒派」と別れるようです。

どちらを選ぶかは保護者の考え方によりますが、子供にとってベストな方法を選びたいものですね。

痛みを伴うが伴うことを考えると、時間はかかるものの、服薬治療を検討するママも多いと思います。では、水いぼの服薬治療でお医者さんから処方される一般的なお薬「ヨクイニン」とはどんなお薬なのでしょうか?

「ヨクイニン」とは?

「ヨクイニン」は、ハトムギの種子を砕いたもので、漢方薬によく使われます。子供に処方されるヨクイニンは主に粉状のものになります。ヨクイニンは水いぼのウイルスの増殖を防ぐとされており、肌の新陳代謝を活発にすることで、水いぼを治療します。ただし、完全に治るまでは1年~2年と長期間かかることもあります。

漢方薬と西洋薬の違いってなぁに?

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「ヨクイニン」は漢方薬になりますが、漢方薬と西洋薬はどう違うのでしょうか?

一般的には、西洋薬は効き目が早いけれど、漢方薬は効き目がゆるやかだとされています。また、漢方薬と西洋薬とでは身体に対するアプローチの仕方が異なります。

例えば、風邪の治療を例にとると・・・

漢方薬:病気を持つ人にアプローチ

血流をよくして体を温めたり、体のめぐりをよくすることで体全体の調子を整え、風邪を治していくことを目的としています。症状を抑えるのではなく、体を正常な状態にすることで、病気による症状を改善します。

そのため、冷え性の人、暑がりな人、太っている人、痩せている人、生活スタイルの違いなどによって、同じ症状でもその人によって処方される薬が異なります。また治るまでには時間がかかるとされています。

西洋薬:病気そのものにアプローチ

熱なら熱を下げる薬。咳なら咳を止める薬など、病気そのものにアプローチします。その症状を和らげている間に、体本来の回復する力を取り戻していきます。よって、人によって処方される薬はさほど変わりません。症状にダイレクトに効かせるため、薬には即効性があります。

つまり、体質を変えて治療する「漢方薬」、症状を抑えて治療する「西洋薬」といえます。

漢方薬って中国の薬なの?

漢方薬は、3千年の歴史がある中国の伝統医学がルーツになっており、6~7世紀頃に中国から日本に伝来されたとされています。遣隋使や聖徳太子の時代といえばイメージしやすいでしょうか?その後、日本の風土や体質に合わせた「日本漢方(和漢)」として発展してきました。ルーツは中国ですが、日本独自の薬になります。

結局、漢方薬と西洋薬ではどちらが良いの?

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急性的な症状の多くは細菌やウイルスが悪さにより生じますので、発熱やインフルエンザなどの急性の症状には「西洋薬」を使用し、アレルギー性鼻炎や便秘などの慢性的な症状は、その人の体質そのものに問題があるケースが多いため、「人」にアプローチする漢方薬を用いるのが良さそうです。どちらが優れているというわけではないようですね。

いずれにしても、素人判断が一番危険です。病気が治るまでにも余分な時間がかかってしまいます。子供の健康を守るのはママの役目です。まずは、お医者様の診断を受けましょう。そして、正しい知識を持って、子供にとってベストな方法を選択できるようにしたいものですね。

※この記事に記載の漢方薬とは、医師が処方する保険適用のものを指し、西洋薬とは、病院で処方される薬や、薬局で売っている漢方薬ではない一般的な薬を指します。
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ざしきわらし ざしきわらし

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