2020年8月19日 更新

彩りを長く♪切り花を美しく保つ水揚げのキホン

つぼみがクッタリ、茎がヘタリ。せっかくの切り花、こんな状態になってしまった経験はありませんか?切り花は、小さいお子さんがいても花を家に取り入れることのできる身近な手段。美しさを長く保つコツをご紹介します。

花を身近に取り入れたい

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花を育ててみたいけど、育児中だときちんと管理できるか分からない・・・。そんな方には、シンプルに生けるだけでお部屋を華やかにしてくれる「切り花」という選択がおすすめです。

切り花を美しく保つには、ちょっとしたポイントに気を付けるだけ。小さなお子さんがいても、非常に管理しやすいのが魅力です。

切り花の花首がへたってしまう、いわゆる”水が下がる”状態を防ぐために大切なのは『水切り』。水切りのキホンを押さえて、繊細な切り花を長く楽しんでみませんか?

水揚げのひとつである『水切り』

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植物の水分は、葉部や花部から蒸発するもの。その過程のなかで水分の供給が追いつかなくなると、植物は「水不足」状態になります。

通常、植物は根から水分を吸い上げますが、切り花は切り口から上部に向かって水を吸い上げます。つまり、切り花に水分を十分行きわたらせるには、切り口の状態をよいものにしておく必要があるのです。

切り花に水を再度吸わせてあげることを「水揚げ(水上げ)」といいますが、水揚げのキホンは、花の茎をカットする『水切り』にあるといっても過言ではありません。

水切りを行ううえで押さえておきたいポイントは、以下の4点です。

・ 水中でカットする
・ 斜めにカットする
・ 導管を潰さない
・ 水切りはできるだけこまめに


1.水中でカットする
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花材の最下部を水中でカットするのは、

・ 空気が入らないようにするため
・ 切り口を乾燥させないようにするため

という二つの理由があります。

まず、茎の切り口から空気が侵入すると導管内に気泡が生じ、水分が移動できない原因に。さらに、切り口が乾燥して状態が悪くなると、水揚げに必要な作用が発揮されなくなります。

切り花を十分水揚げさせるために、花材の最下部を水中でカットしましょう。もしも水中でのカットができない際には、カット後すみやかに水に浸けると◎

2.斜めにカットする

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切り花が水を効率よく吸い上げるには、切り口の断面積が大きく関係しています。茎に向かって直線上にハサミを入れるのは避け、斜め方向にカット。こうすることで切り口の断面積が広がり、水の吸いこみがよくなるのです。水を吸い上げる面積を広くすることで、切り花をより長持ちさせられる状態に近付きます。

3.導管を潰さない

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花材などの植物の茎には、水分を花まで送る役割を果たす「導管(どうかん)」が伸びています。水切りの際にこの導管が潰れてしまうと、水分が十分に吸い上げられないため、切り花の劣化を早める原因に。

水切りで導管を潰さないためには、切れ味のよいハサミを使うのがコツです。よく切れるハサミを使ってスッパリと切ると、導管を潰さずに仕上げられますよ。

また、フラワーアレンジメントの一環でワイヤーなどを使う場合には、花材のカットと同じハサミを使ってしまうと、すぐに刃こぼれしてしまいます。ハサミを長持ちさせるためにも、素材の硬さや大きさによって使い分けするのがおすすめです。
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この記事のライター

梅田ミズキ 梅田ミズキ

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