2019年8月27日 更新

赤ちゃんから幼児まで♪パパ・ママと一緒によもう!声に出すからたのしい絵本4選

まだお喋りが上手じゃない赤ちゃんから、お兄さんお姉さん、もちろんパパもママも!大きな声を出していっしょに読めば、意味がわからなくても、なんだかたのしい!ふしぎに面白い!そんなリズミカルなナンセンス絵本を集めました。

「あー!ぷあー!」と一生懸命かわいい声を立てるけど、上手にお話しができるのはまだまだ先。絵本の読み聞かせをしたいけど、赤ちゃんにはまだ早いかな…?うちの子、座っておとなしくお話を聴くのが苦手みたい。絵本が好きじゃないのかな…?そんな風に思っているママ・パパにおすすめしたい【0歳から幼児まで一緒に声に出して楽しめる絵本】をご紹介します!

唇がスキップ♪舌が踊り出す♪「ぽぱーぺ ぽぴぱっぷ」

赤ちゃんは半濁音が大好き!この絵本「ぽぱーぺ ぽぴぱっぷ」は、すべてが半濁音と促音(小さい「っ」)でできている、リズミカルな絵本です。

「ぽぱー?」「ぷっぽ ぺっぴ ぱっぱぱっぱ」などの音の羅列と、赤ちゃんにも識別しやすいと言われる原色のはっきりしたイラストが、不思議なことに、まだお喋りできない赤ちゃんの心をぐっと掴んで離さないのです。

ぱぱぺ!ぱぷぽぴ!普段口に出すことのない、不思議なリズム感のある言葉たちを大きな声で読んでいるうち、大人も不思議と楽しくなって、しまいにはみんなケラケラ笑い出すこと間違いなし。
まるで唇と舌でダンスをしているような、とびきりたのしい絵本です。

いろだま達の冒険だ!「ころ ころ ころ」

小さな色とりどりの「いろだま」たちが、ころころ転がっていきます。「ころころころ かいだんみち」「さかみち ころころ ころころころ」いったいどこへ行くのでしょう?抽象画の絵本の先駆け、本永定正さんの絵は、どこまでものびやかでリズミカルです。

「あかい みち」「でこぼこみち」「おちてしまった ころ ころ ころ」出てくるのは、赤ちゃんにも身近な単語たち。ころころころ、と心地よい響きと、いろだまたちの冒険のゆくえに目が離せません。

目をつむっても読めるのだ。「ごろごろにゃーん」

さて、お次はひと癖もふた癖もあるこの絵本。ナンセンス絵本の大家、長新太さんの「ごろごろ にゃーん」です。

この絵本、なんといってもびっくりするのが、最初と最後を除いて、全部のページのテキストが同じ。「ごろごろ にゃーん ごろごろ にゃーん と、 ひこうきは とんでいきます」ひたすら繰り返されるこのテキストに合わせて、どこかふてぶてしい顔つきの猫たちが、飛行機にのってあやしい旅に出かけます。よくみれば、この飛行機はどこか変だぞ…?

あまりのシュールな展開に大人の頭はくらくらしてくるのですが、子どもの柔軟な頭は、こんなふうに大らかで、どこまでも自由な絵本が大好物。我が家の息子も1歳のころから、この本を読めば「ごおごお、にゃーん!ごおごろ、にゃーん!」の大合唱となりました。

今回の記事の主旨とは異なりますが、一度でも読めばテキストは覚えられてしまうので、寝かしつけの朦朧とした頭で読むのにもお勧めです(笑)

はじめての起承転結。生まれて終わってまた生まれ。「もこ もこもこ」

はじめは、何もない大地。そこに「もこ」となにかが産まれます。もこもこもこ、にょきにょき。産まれたなにかはどんどん育ち、どんどん姿を変えていきます。

シンプルな擬音と、本永定正の抽象画が、生き物かどうかも定かでないなにかの誕生から成長、終わり、そして再生までを、ダイナミックに描き出します。
「ぱく」と食べる。「ふんわ ふんわ ふんわ」と漂っていく。可愛いキャラクターなんて出てこないけど、本能でわかるものがたり。赤ちゃんや幼児が生まれて初めて触れる「起承転結」にもぴったり。

そして私たち大人には、生命というものの本質に触れたような深い味わいをもたらしてくれる。
底知れぬ存在感を放つ大傑作絵本です。
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この記事のライター

甘木サカヱ よく眠りたまに色々考える主婦 甘木サカヱ よく眠りたまに色々考える主婦

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