粉ミルク使用は9割以上。選ぶ時重視しているのは「入っている成分」が1位に
粉ミルクを使っている、または使ったことがあるかについて聞いたところ、「使っている」が59.6%、「使っていた」が34.4%にのぼり、9割以上が粉ミルクを使用した経験があることが分かりました。
そして、使用経験のある142人を対象に、粉ミルクを選ぶ時に重視していることを調査したところ、1位は 「入っている成分」で65.5%、2位は「赤ちゃんが飲んでくれるか」で52.1%、3位は「価格」で45.1%という結果に。お子さまが口にするものということで、入っている成分はもちろん、毎日飲むものなので、お子さまがちゃんと飲んでくれるかも重視していることが分かりました。
秋冬は、インフルエンザなどの感染症が流行しやすい季節。大人でもなかなか防げない感染症ですが、大人に比べて免疫機能や抵抗力が弱いお子さまを持つママパパは何とか予防できないかと心配になってしまいますよね。室温や湿度などの環境面での対策はもちろん、規則正しい生活を心がける、栄養バランスを考えるなど、体調面を日ごろから整えることが、予防の一歩になるかもしれません。
母乳研究により見出された新たな母乳の免疫成分「オステオポンチン」の免疫機能とは?
細胞が分泌するサイトカイン*とよばれるたんぱく質のひとつで、オステオポンチンはヒトの体内の多くの組織に存在します。特に臍帯血や乳児の血漿に高濃度に含有され[1]、母乳中の細胞において最も多く遺伝子発現すると報告されています。
*サイトカインとは、インターフェロン、インターロイキン、成長因子などの物質の総称で、主に免疫細胞が分泌し、他の細胞に働きかける役割をもっています。
生後間もない乳児は、感染に抵抗する免疫機能が十分ではありません。0歳でお子さまを保育園などに預けるママパパはとくに心配ですよね。最近の研究では、母乳には母親由来の免疫細胞が含まれ、生後間もない乳児の免疫機能を助ける働きがあると考えられています。
《オステオポンチンの乳児栄養における代表的な役割》[2]
① 免疫のバランスを調整する機能
② 感染を防御する機能
③ 免疫細胞の働きを助ける機能
*サイトカインとは、インターフェロン、インターロイキン、成長因子などの物質の総称で、主に免疫細胞が分泌し、他の細胞に働きかける役割をもっています。
生後間もない乳児は、感染に抵抗する免疫機能が十分ではありません。0歳でお子さまを保育園などに預けるママパパはとくに心配ですよね。最近の研究では、母乳には母親由来の免疫細胞が含まれ、生後間もない乳児の免疫機能を助ける働きがあると考えられています。
《オステオポンチンの乳児栄養における代表的な役割》[2]
① 免疫のバランスを調整する機能
② 感染を防御する機能
③ 免疫細胞の働きを助ける機能
オステオポンチン含量を母乳に近づけたミルクで哺育された乳児では、発熱率が低下し母乳栄養児の発熱率に近づく[3]など、乳児の感染症を予防し免疫機能の発達に重要な役割を担っていることが実証されています。
オステオポンチンは、乳児にとって非常に重要な母乳の免疫成分。ですが、オステオポンチンは牛乳には多くは含まれていません[2,4]。そのため牛乳をベースとする従来の粉ミルクには十分には含まれていませんでした。
オステオポンチンは、乳児にとって非常に重要な母乳の免疫成分。ですが、オステオポンチンは牛乳には多くは含まれていません[2,4]。そのため牛乳をベースとする従来の粉ミルクには十分には含まれていませんでした。
オステオポンチンは体内に侵入してきた異物と結合し、異物を処理する免疫細胞がそれを取り込みやすくする機能を持っています[5]。また、オステオポンチンは、がんに関連するなど老化を促進させる物質との報告がありますが、いずれも健常な乳児において認められる現象とは異なります。
また、乳中とがん細胞に由来するオステオポンチンはリン酸化などの構造や機能の面において、その性質は異なると考えられています[2]。したがって母乳に含まれるオステオポンチンは乳児のための大切な成分であると言えます。
<参考文献>
[1]Schack L, Lange A, Kelsen J, et al. Considerable variation in the concentration of osteopontin in human milk, bovine milk, and infant formulas. J Dairy Sci. 2009;92(11):5378-5385.
[2]Christensen B, Sorensen ES. Structure, function and nutritional potential of milk osteopontin. Int Dairy J. 2016;57:1-6.
[3]Lönnerdal B, Kvistgaard AS, Peerson JM, et al. Growth, Nutrition, and Cytokine Response of Breast-fed Infants and Infants Fed Formula With Added Bovine Osteopontin. J Pediatr Gastroenterol Nutr. 2016;62(4):650-657.
[4]Demmelmair H, Prell C, Timby N, et al. Benefits of Lactoferrin, Osteopontin and Milk Fat Globule Membranes for Infants. Nutrients.2017;9(8):1-22.
[5]Schack L, Stapulionis R, Christensen B, et al. Osteopontin enhances phagocytosis through a novel osteopontin receptor, the alphaXbeta2 integrin. J Immunol. 2009;182(11):6943-6950.
また、乳中とがん細胞に由来するオステオポンチンはリン酸化などの構造や機能の面において、その性質は異なると考えられています[2]。したがって母乳に含まれるオステオポンチンは乳児のための大切な成分であると言えます。
<参考文献>
[1]Schack L, Lange A, Kelsen J, et al. Considerable variation in the concentration of osteopontin in human milk, bovine milk, and infant formulas. J Dairy Sci. 2009;92(11):5378-5385.
[2]Christensen B, Sorensen ES. Structure, function and nutritional potential of milk osteopontin. Int Dairy J. 2016;57:1-6.
[3]Lönnerdal B, Kvistgaard AS, Peerson JM, et al. Growth, Nutrition, and Cytokine Response of Breast-fed Infants and Infants Fed Formula With Added Bovine Osteopontin. J Pediatr Gastroenterol Nutr. 2016;62(4):650-657.
[4]Demmelmair H, Prell C, Timby N, et al. Benefits of Lactoferrin, Osteopontin and Milk Fat Globule Membranes for Infants. Nutrients.2017;9(8):1-22.
[5]Schack L, Stapulionis R, Christensen B, et al. Osteopontin enhances phagocytosis through a novel osteopontin receptor, the alphaXbeta2 integrin. J Immunol. 2009;182(11):6943-6950.
オステオポンチン | 赤ちゃんをまもる免疫成分 | 雪印ビーンスタークの母乳研究 |
免疫に働きかけウイルスや感染症から赤ちゃんをまもる機能成分「オステオポンチン」は免疫に働きかける機能をもつ母乳中の成分です。オステオポンチンを配合した粉ミルクを飲んだ赤ちゃんの発熱回数が、配合していない粉ミルクを飲んだ赤ちゃんより少なく、母乳栄養児と同等であったという結果が海外の文献にて報告されています。