2024年2月28日 更新

【発達心理学】子供の「できた!」を増やすための一番手っ取り早い方法とは?

子供に、“1人でできるようになって欲しいこと”があった時、親はあまり時間をかけずにできるようになってくれたら助かりますよね。今回は、発達心理学の手法を元に、手軽に身につけさせる方法をご紹介します。

子供が成長するにつれ、1人でできるようになってほしいことが増えていきます。親にとっても、子供が自立することは、時間的な余裕が増え、家事や趣味など自分の時間を有効活用できるメリットがあります。また、子供にとっても、親を頼らずに何かを成し遂げたという経験は、自信に繋がり、自己肯定感の向上につながるでしょう。

しかし、子供が1人でできるようになるには、時間と労力が必要です。

何回も教えているうちに自然と身に付くという方法でも良いのですが、忙しい現代社会のママパパにとっては、できるだけ早くそのスキルを身につけてもらいたいと思うのが自然ですよね。

今回は、発達心理学の“トリプルPプライマリー“の手法を元に、この道のりを少しだけ楽に、そして楽しくする方法をご紹介します。

基本の3つのステップ

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アスク・セイ・ドゥ
と言う手法です。
アスク・セイ・ドゥとは、それぞれ、日本語に翻訳すると以下のようになります。

・アスク=尋ねる
・セイ=言う
・ドゥ=行う


つまり、“親がどうすればできるようになるのかを子供に尋ね、子供自身に考えさせてから行わせる"という方法です。

子供に1人で歯磨きができるようになって欲しい時を例に、具体的なやり方をご紹介します。

ステップ① アスク(尋ねる)

歯磨きを始める前に、「歯を磨く時、最初はどうしたらいいかな?」などと尋ねます。

親は歯磨きの方法を知っているので、ついつい「こうするのよ!」と、方法を教えてしまいます。そうすると、子供は受け身になってしまい、1人で出来るようになるまでのスピードが遅くなってしまうのです。

歯磨きをするのは子供自身なので、“子供に主体性を持たせる”ことが重要です。

ステップ② セイ(言う)

子供が答えられないときには丁寧に説明をします。

今回の場合は「はじめに、歯磨き粉を歯ブラシの上につけるよ。」などと言います。

この時のポイントは、“子供がわかる言葉で、短く丁寧に教える”ということです。難しい言葉で長く説明してしまうと、子供には理解するのが難しいので、ポイントを押さえながら説明します。

ステップ③ ドゥ(行う)

この時点で子供ができれば良いのですが、できない時は手助けします。例えば、歯磨き粉のキャップを開けることができなければ、開けるのを手助けし、歯磨き粉を歯ブラシに付けることができなければ、子供の後ろから付けるのを手助けします。

何回か繰り返していくうちに子供が自分でできるようになったら、手助けをやめて1人でやらせます。

子供の良い行動を褒めることも大切です!

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子供の協力的な態度を褒めたり、子供が自分で考えてやろうとしたことを褒めてあげましょう。「ママ(パパ)と一緒に歯磨きの練習ができたね!」「一生懸命自分で考えて、歯磨きができたね!」などと言います。

また、ステップ②〜③でできた時も褒めます。
例えば、
ステップ②の場合、「よくわかったね!」「一生懸命考えたね!」
ステップ③の場合、「歯磨き粉を上手に付けることができたね!」「歯を上手に磨けたね!」などと言います。

ポイントは“子供が自分でできるようになってきたら、褒める回数を減らす”と言うことです。いつもいつも褒める必要はありません。「今日も上手に歯磨きができたね!」や「おぉ!歯磨きが上手ね!」などと言ってあげられればOKです。

歯磨きをする時は、歯磨き粉を歯ブラシにつける、歯を磨く、口をすすぐなどと、段階があります。それぞれの段階でステップ①から③を繰り返し、できるようになってきたら手助けを減らしましょう。
文章だけではなかなか分かりづらいので、次にシミュレーションをしてみたいと思います。
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おんぷ おんぷ

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