記録的早さとなっている今年の梅雨入り。コロナ禍での長期のマスク生活も重なり、汗による蒸れや不快をより一層感じる季節が訪れます。
ユニクロが、小学生の子供を持つ親御さんを対象に「肌着に関する意識調査」を実施したところ、夏や冬には、半数近くの親御さんが機能性肌着を選ぶ一方、春や秋の季節の変わり目には、まだまだ機能性肌着を選ぶ親御さんは少ない結果となりました。
そこで今回ユニクロでは、子供たちに快適で心地の良い生活を過ごしてもらうために、医師(皮膚科・内科)であり3人のお子さまを持つ友利新先生に、子供の肌着着用の重要性や季節にあった肌着を選ぶポイントを解説いただきました。
ユニクロが、小学生の子供を持つ親御さんを対象に「肌着に関する意識調査」を実施したところ、夏や冬には、半数近くの親御さんが機能性肌着を選ぶ一方、春や秋の季節の変わり目には、まだまだ機能性肌着を選ぶ親御さんは少ない結果となりました。
そこで今回ユニクロでは、子供たちに快適で心地の良い生活を過ごしてもらうために、医師(皮膚科・内科)であり3人のお子さまを持つ友利新先生に、子供の肌着着用の重要性や季節にあった肌着を選ぶポイントを解説いただきました。
季節によって肌着を選ぶ親御さんは半数!特に汗ばむ季節は「機能性肌着」がおすすめ
調査によると、約半数の親御さんが、1年のうち夏は接触冷感などの機能性肌着を、冬は保温保湿などの機能性肌着と、季節に応じて肌着の素材を選択していることがわかりました。特に、夏になると 53.0%の子供が接触冷感などの機能性肌着を着用しています。
友利先生コメント
子供は大人よりも地表に近いので、輻射熱の影響も受けやすいです。子供が汗っかきと言われるのは、汗腺の数が大人と一緒で、体表面積の小さい子供は汗を多くかいていることになります。多くの汗をかき、汗で蒸れた状態でいると、皮膚の乾燥が起こり、肌を傷つけ、痒みに繋がりやすくなります。
特に汗ばむこれからの季節は汗を身体から吸収し、素早く乾かすことができる機能性肌着の着用がお勧めです。以前は、(綿)肌着は、乾きが遅いと言われていましたが、最近は早く汗を吸って、速乾性の高い機能を持つ肌着もありますので、有効に活用してほしいと思います。
「マスクの中の蒸れ」をイメージ。肌着を着た方が快適に過ごせる理由
友利先生コメント
子供の皮膚はバリア機能をつかさどる皮脂分泌が少ないため、汗をかき、濡れ(蒸れ)たままに しておくと、逆に肌は乾燥し、摩擦などの刺激によって肌トラブルが起こりやすくなります。昨今のコロナ禍でのマスク生活が例になるかと思います。
マスクを1日中つけて過ごすと、熱がこもり 蒸れてかゆい・肌荒れなどが起きている方もいるかと思います。これはマスクで蒸れてもすぐに その蒸れを放出することができずにいることが原因で、同じことが身体にも起こると考えられます。肌着が汗を吸収し、乾かすことで、トラブルを防ぐことができるのです。
大人の方はもちろんですが、大人よりも肌のバリア機能が低下しやすい子供は、なおさら肌着を着用した方が快適に過ごせると思います。私の3人の子供にも肌着をいつも着せていますし、皮膚科医としても子供の肌着の着用を強く推奨します。
「肌着を着ると暑くなる」は誤解!
友利先生コメント
肌着を着ると厚着になり、より暑くなるのでは、という考え方は実は誤解。暑いと感じるのは汗をかくことで起こる蒸れなどで不快感があることが原因です。厚着を嫌がるお子さんがいますが、汗を吸収し乾かす役割を肌着が担うので、結果的に肌着を着る方が快適に過ごせます。最初は嫌がったとしても着た方がいいんだよと声かけをしてあげるといいと思います。
■友利 新(ともり あらた)先生プロフィール
沖縄県宮古島出身。東京女子医科大学卒業。同大学病院の内科勤務を経て皮膚科へ転科。現在、内科と皮膚科のクリニックに勤務の傍ら、医師という立場から美容と健康を医療として追求し、美しく生きる為の啓蒙活動を雑誌、TVなどで展開中。
小学生の肌着着用率は約9割!一方で、暑さを理由に着用をしていないとの回答も。
調査では、全体の89.6%の子供は日常的(毎日84.4%、週の半分5.2%)に肌着を着用し、理由が「汗を吸収し、匂いをおさえるなど子供が快適かつ清潔に保つため(85%)」という回答が多く集まりました。一方、着用しない理由に「厚着を子供がいやがる(79.1%)」、「肌着を重ねて着用することで余計に暑そうだから(20.9%)」との回答がありました。