2021年6月2日 更新

苦手要素が沢山…!発達障害児の病院受診のコツ

小さな子供を病院へ連れて行くのは何かと大変ですが、発達障害を抱える子供の場合、そのハードルが更に高くなることも。今回、自閉症の娘を持つ筆者が実践している、娘を病院受診させる時のコツをご紹介します。

乳幼児健診から急な発熱など、子供を病院に連れて行くことは親として避けられませんよね。子供が小さい内は、待ち時間にジッとしていられなかったり、静かにしていられなかったりと、ママはその都度対応に追われ、全てが終わり帰宅した時にはママもクタクタになった…という経験をしている人が多いと思います。

「病院が好き!」という子供はそういないかもしれませんが、発達障害児の場合、健常児と比べると、病院に苦手意識を持っている子供が多いと言えます。それでは、多くの発達障害児が抱える病院受診の苦手要素を、我が子である娘のケースも含めて説明していきます。

「発達障害児」病院受診の苦手要素

人見知り・場所見知り

発達障害の子供の多くが抱える、人見知り・場所見知り。これは、病院へ行くことそのもののハードルを高くする要素と言えます。また、「病院で嫌な経験をした・怖い思いをした」という記憶がしっかりインプットされている子供もおり、そういった子供の場合、病院の建物を目の前にしただけで拒否反応を示すこともあります。

現在の娘は違いますが、4歳以前の娘は人見知り・場所見知りの両方に当てはまり、掛りつけの病院の建物を前に、まだ中にも入ってないのに泣き出すことがよくありました。また、同じ病院を利用していた筆者は、娘を預けることができず、子連れで自分が病院受診する際、終始娘に泣き叫ばれ、自分の病院受診ですら一苦労していました。

予測不可能

何をされるか分からない、見慣れない診察機器などに恐怖や不安を感じ、まだ何もされていないにも関わらず、診察前から既にギャン泣き…というのはよくある話。我が家の娘の場合、ほんの1年前まで身長・体重測定するのでさえ不安におののいていたほどです。

血圧測定は、今でも全力拒否で測定不能。つい最近まで、医師が聴診器や(耳の中を調べるための)耳鏡を使う際は、筆者が暴れる娘を抑え込んで無理矢理してもらっていました。恐怖スイッチが完璧にオンになってしまうと、そこから脱出するのはほぼ不可能です。

感覚過敏

人見知り・場所見知り同様、多くの発達障害児が感覚過敏を抱えています。これらの感覚過敏は、緊張やストレスに晒されたり、体調不良時により過敏になりやすく、病院という異空間では、更に症状が強く出ることもあります。

【診察にまつわる感覚過敏の一例】
・触られることが苦手(触覚過敏)
・聴診器が冷たいことに、異常に反応してしまう(触覚過敏)
・消毒液の臭いが苦手(嗅覚過敏)
・明るい診察室が苦手(視覚過敏)
・他の子供の泣き声に反応してしまう(聴覚過敏)

待つことが困難

小さい子供にとって、ただですら難しい「大人しく待つ」という行為。これは、特に多動を抱える発達障害児にとっては大きな試練です。予約をして行ける病院だと少しハードルは下がりますが、それでも予約時間より少し前に行って受付を済ませ、いざ呼ばれるまで多少なりとも待つことは避けられませんよね。
また、発達障害の子供(特に自閉スペクトラム症児)は、予定に沿ったことをするのは得意な子が多いですが(むしろ予定通りに行動しないと、酷い癇癪を起こしたりパニックになるケースが多い)、逆に予定に組まれていないことをするのはとても苦手です。
そのため、予約がない病院受診の場合、病院の込み具合、診療内容によって待ち時間はバラバラで、待ち時間が長くなればなるほど子供はストレスを感じ、なかなか気持ちのコントロールが利かない子供をなんとか落ち着かせようと、親はあの手この手で必死です。
しかしながら、中には他の患者さんや病院側から注意を受けた…という人もチラホラ。待たないといけない子供自身ももちろん大変ですが、親としても本当に頭の痛い待ち時間です。
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