子どもが 週1回以上食べている野菜は、緑黄色野菜よりも淡色野菜のほうが多いことが判明
母親に対して、子どもが週1回以上食べている野菜を調べたところ、1位「たまねぎ(70.9%)」、2位「にんじん(68.3%)」、3位「キャベツ(55.6%)」という結果となりました。上位10位のうち、淡色野菜が6つランクインするという結果となりました。
また、子どもが週1回以上食べている野菜のうち、緑黄色野菜と淡色野菜、どちらが多いか比較してみたところ、緑黄色野菜よりも淡色野菜のほうが多い、ということがわかりました。
勘違い緑黄色野菜ランキング1位は「きゅうり」、2位「キャベツ」、3位「とうもろこし」
最後に、どの野菜が緑黄色野菜か正しく選択することができるか、母親に対して調査したところ9割以上の母親が緑黄色野菜を正しく選択することができない、ということがわかりました。
緑黄色野菜だと勘違いされている淡色野菜1位は「きゅうり(33.7%)」、2位「キャベツ(31.2%)」、3位「とうもろこし(26.7%)」という結果となりました。
日本食育協会・本多京子先生コメント
【子どもの野菜好き嫌いについて】
今回の調査結果で、野菜が好きと回答した子どもが5割以上いるにも関わらず、そのうち7割以上の子どもは嫌いな野菜がある、ということがわかりました。
野菜には、それぞれの野菜特有の色あいや香り、味、歯触りなどがあります。それらはすべて栄養素のためなのですが、香りが強かったり、渋みや苦味があったり、噛んだ時に硬かったり、ぐにゅっとするなどの舌触りがあると、食体験の少ない子どもは拒否反応を示し、野菜嫌いにつながりやすくなります。
特に、4~5歳の子どもは、それまで経験したことのない新しい味に対して拒否反応を示して、食べたことのある味、知っている味を好む傾向にあるため、体験が少ない分だけ好き嫌いも現れやすくなります。
「野菜が好きなのに嫌いな野菜がある」と気付いた時は、苦手な野菜も「食べられた!」という自信を付けることが大切です。それには、口にする食べ物や飲み物にどんな野菜が入っているかを知り、いろいろな野菜の食体験を積み重ねることが大切です。食体験をすることで食べられる野菜の種類も増えてきます。
また、野菜嫌いを克服するには、小さな子どもの場合は八百屋さんやスーパーなどに野菜を買う時に連れて行く、トマトのヘタを取ったり、そら豆の鞘の中から豆を出したり、レタスをちぎるなどできることから調理のお手伝いをしてもらうなど野菜と接する機会を増やすことが大切です。また、野菜を栽培するお手伝いや収穫体験も好きな野菜を増やすことにつながります。
【緑黄色野菜の摂取について】
野菜は,その特徴から淡色野菜と緑黄色野菜に分類されていて可食部100g当たりカロテン含量が原則600μ以上のものが緑黄色野菜に分類されています。カロテンは野菜の色素なので、赤、黄、緑などの色をした野菜がこれに当たります。
カロテンの含有量の高い野菜は、同時に特有の香りがあったり、歯触りがあるものなどが多いので淡色野菜に比べて食べにくさを感じる人が多いようです。しかし緑黄色野菜は、カロテンをはじめとする栄養価が高く効率よく栄養摂取できるのが特徴です。
カロテンには様々な種類があり、体内でビタミンAに変化して皮膚や粘膜の健康を守ったり、抗酸化作用を発揮して細胞組織を活性酸素から守ります。過剰な活性酸素は老化や生活習慣病、がんなどを引き起こす原因になるので、若さを保ち、病気を遠ざけるためにもしっかり摂りたい栄養素です。緑黄色野菜には鉄やカルシウムが多いのも特徴です。
【緑黄色野菜の見分け方】
カロテン含有量の多い野菜は、切った時に中が赤・黄・緑などのカラフルな色合いをしているのが特徴です。ちなみにきゅうりとピーマンの外見は同じように緑色をしていますが、切り口をみるとキュウリは白くなっています。つまり、キュウリは淡色野菜でピーマンは緑黄色野菜に分類されています。
緑黄色野菜の3色
赤・・・赤ピーマン・トマト
黄・・・・カボチャ・にんじん
緑・・・・ブロッコリー・ほうれん草
今回の調査結果で、野菜が好きと回答した子どもが5割以上いるにも関わらず、そのうち7割以上の子どもは嫌いな野菜がある、ということがわかりました。
野菜には、それぞれの野菜特有の色あいや香り、味、歯触りなどがあります。それらはすべて栄養素のためなのですが、香りが強かったり、渋みや苦味があったり、噛んだ時に硬かったり、ぐにゅっとするなどの舌触りがあると、食体験の少ない子どもは拒否反応を示し、野菜嫌いにつながりやすくなります。
特に、4~5歳の子どもは、それまで経験したことのない新しい味に対して拒否反応を示して、食べたことのある味、知っている味を好む傾向にあるため、体験が少ない分だけ好き嫌いも現れやすくなります。
「野菜が好きなのに嫌いな野菜がある」と気付いた時は、苦手な野菜も「食べられた!」という自信を付けることが大切です。それには、口にする食べ物や飲み物にどんな野菜が入っているかを知り、いろいろな野菜の食体験を積み重ねることが大切です。食体験をすることで食べられる野菜の種類も増えてきます。
また、野菜嫌いを克服するには、小さな子どもの場合は八百屋さんやスーパーなどに野菜を買う時に連れて行く、トマトのヘタを取ったり、そら豆の鞘の中から豆を出したり、レタスをちぎるなどできることから調理のお手伝いをしてもらうなど野菜と接する機会を増やすことが大切です。また、野菜を栽培するお手伝いや収穫体験も好きな野菜を増やすことにつながります。
【緑黄色野菜の摂取について】
野菜は,その特徴から淡色野菜と緑黄色野菜に分類されていて可食部100g当たりカロテン含量が原則600μ以上のものが緑黄色野菜に分類されています。カロテンは野菜の色素なので、赤、黄、緑などの色をした野菜がこれに当たります。
カロテンの含有量の高い野菜は、同時に特有の香りがあったり、歯触りがあるものなどが多いので淡色野菜に比べて食べにくさを感じる人が多いようです。しかし緑黄色野菜は、カロテンをはじめとする栄養価が高く効率よく栄養摂取できるのが特徴です。
カロテンには様々な種類があり、体内でビタミンAに変化して皮膚や粘膜の健康を守ったり、抗酸化作用を発揮して細胞組織を活性酸素から守ります。過剰な活性酸素は老化や生活習慣病、がんなどを引き起こす原因になるので、若さを保ち、病気を遠ざけるためにもしっかり摂りたい栄養素です。緑黄色野菜には鉄やカルシウムが多いのも特徴です。
【緑黄色野菜の見分け方】
カロテン含有量の多い野菜は、切った時に中が赤・黄・緑などのカラフルな色合いをしているのが特徴です。ちなみにきゅうりとピーマンの外見は同じように緑色をしていますが、切り口をみるとキュウリは白くなっています。つまり、キュウリは淡色野菜でピーマンは緑黄色野菜に分類されています。
緑黄色野菜の3色
赤・・・赤ピーマン・トマト
黄・・・・カボチャ・にんじん
緑・・・・ブロッコリー・ほうれん草
医学博士・管理栄養士 本多京子 先生
実践女子大学家政学部食物学科卒業後、早稲田大学教育学部体育生理学教室研究員を経て、東京医科大学で医学博士号を取得。NPO日本食育協会理事。プロ野球のほか、ラグビー、スキー、相撲などスポーツ選手に対する栄養指導、食育、紅茶やハーブ、アロマテラピーなどの分野を手掛ける。テレビや雑誌では健康と栄養に関するアドバイスやレシピを多数作成。栄養や食に関する著書は60冊を超え、近著に「60代からの暮らしはコンパクトがいい」(三笠書房)やNHKきょうの料理別冊『シニアの健康サポート1人分の簡単レシピ』(NHK出版)がある。