2018年12月15日 更新

子どもがかかりやすい腹部の病気【膀胱尿管逆流】って?

子どもがかかりやすい腹部の病気の原因と症状、治療法、ホームケアの方法などについてご紹介します。今回は【膀胱尿管逆流】についてです。

いざという時に慌てないためにもママやパパに知っておいてもらいたい、子どもがかかりやすい腹部の病気があります。原因と症状、治療法、ホームケアの方法などについてご紹介します。今回は【膀胱尿管逆流】についてです。

原因と症状

尿が膀胱から腎臓へ逆戻りする病気です。排尿のときは、膀胱と尿管との繋ぎ目が閉じて尿道にだけ尿が流れるようになっているのですが、この繋ぎ目が閉じず、尿管に逆流してしまいます。見つかるきっかけは尿路感染症で赤ちゃんが高熱を出すこと。排尿のたびに尿が逆流するので、尿に含まれる細菌で腎盂腎炎を起こします。

治療

成長とともに軽くなることが多いので、1年間は1日1回抗菌薬を飲んで経過を見る「予防投与法」で治療します。しかし、その間に腎盂腎炎を繰り返したり、1~2年経っても軽くならないときは手術を行います。

ホームケア

風邪症状もないのに高熱が続くときは小児科で尿検査をしてもらいましょう。膀胱尿管逆流と診断されたら、抗菌薬をきっちり服用することが大切です。

まとめ

子どもがかかりやすい腹部の病気の中には、ときには外科的な治療を必要するものもあります。おむつ替えや入浴のときに気づくことも多いので、お世話のときによく観察するようにしましょう。
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