2021年2月17日 更新

搾乳ってどんな時にするの?筆者の搾乳経験談とおすすめ搾乳器

「搾乳」はママが自分で母乳を搾ることで、直接母乳を与えられないときや、乳腺炎予防のセルフケアなどで行います。筆者の搾乳経験談や、おすすめの搾乳器についてご紹介します。

「搾乳」ってどんな時にするの?

搾乳は「さくにゅう」と読みますが、恥ずかしながら筆者は初めての妊娠中はこの言葉を知りませんでした。早産して、いざ搾乳が必要になった時に知りました。

搾乳は早産・低体重で生まれた赤ちゃんに母乳を届ける場合や、どうしても赤ちゃんを預けてママが出かけなければならない場合などに、母乳を絞ることです。また、やむを得ず授乳間隔があいてしまう時や、赤ちゃんが飲む量以上に母乳が出る場合は、うっ滞性の乳腺炎などを避けるためにする場合もあります。

搾乳には手で絞る方法と、搾乳器を使う方法があります。搾乳器は手動と電動があります。いずれも、消毒など衛生面に気を付ける必要があります。絞った母乳は、「24時間以内に与えるなら冷蔵でいい」と病院で習いました。それ以上保存する場合は、冷凍します。そのための専用の母乳保存袋が販売されています。

赤ちゃんに飲ませる時は、冷蔵でも冷凍でも、電子レンジであたためるとせっかくの母乳の成分が壊れてしまうそうなので、容器をぬるま湯に入れてあたためます。赤ちゃんが飲み残した搾乳は、菌が繁殖するので廃棄しましょう。

筆者の搾乳経験談

筆者の場合は、双子の我が子たちを33週で早産して、我が子たちはNICUへ。赤ちゃんは側にいないのに、夜中も三時間おきに搾乳する毎日が突然はじまりました。

出産した病院が母乳推奨だったため、自身の入院中は産科の看護師の搾乳指導が夜中でもしっかりとあり、おっぱいは痛く、搾乳はつらい思い出のひとつです。しかし、初期から搾乳を頑張ったおかげで母乳の出が良くなりましたし、また産後すぐ体が起こせない時は看護師に初乳を絞ってもらったりと、とてもお世話になり感謝しています。また、入院中に病院の電動の搾乳器をお借りできて試せたのもよかったです。

我が子たちをNICUに残して自分だけ先に退院し、絞った母乳は専用の保存袋に入れて冷凍して毎日NICUへ届けました。筆者一人で赤ちゃん二人分の母乳が必要なため、乳腺が開通し搾乳が軌道にのってからは一回160ml前後を三時間おきに一日8回絞り、毎日1L以上病院へ持って行っていました。我が子たちが生後7週間で退院するまで搾乳を毎日三時間おきに続けたおかげで、双子退院後の母乳育児も軌道に乗せやすかったです。

筆者はメデラの手動の搾乳機でなんとか頑張っていましたが、もし次があるならば「電動の」「両胸同時に搾乳できる」搾乳器を購入したいです。赤ちゃんの退院後も搾乳機を使うタイミングがあったので、つくづく電動にしておけばよかったと今になって思います。

おすすめ搾乳器

Harmony(ハーモニー)手動さく乳器| Medela(メデラ)

4,290
ハーモニーは2フェーズ搾乳を採用した初めてで唯一の手動式搾乳機です。赤ちゃんが吸うようなリズムで2種類の搾乳モードで搾乳できます。
前述のとおり、筆者はこちらの手動を使用していました。我が子の入院期間が短く、搾乳期間が長引きそうにない方や、「お出かけで授乳ができない時だけ使いたい」「職場復帰のタイミングが早いので、昼休みにささっと搾乳したい」などの方にはこちらがおすすめです。こちらなら旅行にも持っていけます。

ですが、搾乳をある程度長期間する方や、一日に複数回など頻繁にする方は、メデラの電動かつ両胸同時搾乳が可能なダブルポンプ式のこちらがおすすめです!高価ではありますが、時間の短縮と体力の温存ができますから、その価値はあります。レンタルができる場合はレンタルもいいですね。

Swing maxi(スイング・マキシ)電動さく乳器| Medela(メデラ)

27,500
赤ちゃんの飲むリズムを再現したメデラ独自の技術「2フェーズさく乳テクノロジー」(最初は速くて浅いリズムで刺激を、母乳分泌が始まったらゆっくりと深いリズムでさく乳)で、手や胸に負担をかけずにさく乳が可能です。
電動かつ両胸同時搾乳だと早く搾乳が終わる分、体を休めることができます。筆者は入院中にこちらを病院で使わせてもらって、洗浄するパーツも少なくて思ったより簡単だと感じました。

メデラの電動搾乳器のリズムは、母乳の分泌を促すための早く浅いリズムで乳房を刺激した後、ゆっくりと深いリズム「さく乳モード」に切り替えられます。効率よく搾乳できますよ。

まとめ

筆者のように我が子が入院した場合以外でも、乳腺炎などのおっぱいトラブルや、「薬を服用する間は赤ちゃんに飲ませられないから」など様々な理由で搾乳が必要な場面があります。

筆者も我が子の退院後は使わないと思っていましたが、体重増加がゆるやかだった我が子たちが一回の授乳で何ml飲めているかを測るために搾乳して哺乳瓶で飲ませていたこともあります。

搾乳はいざという時に便利なので、母乳育児を目指す方は搾乳についての知識だけでも持っておくといいと思います。






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