2019年8月26日 更新

子どもが夜中に嘔吐!疑うべき病気と対処法は?

小さい子供がいるご家庭だと、必ずと言っていいほど経験するであろう「夜中の嘔吐」。さっきまで元気だったのにどうして?その原因と疑うべき病気と対処法を調べてみました。

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寝る前までは元気だったのに子どもが夜中に突然嘔吐、なんてシチュエーション…子育てあるあるだとは思いますが、焦りますよね。筆者も先日1歳8ヶ月の次女が夜中に嘔吐しパニックに陥りました。

今後焦らないためにも、夜中の嘔吐の原因と疑うべき病気、対処法をまとめてみました!

なんで吐いちゃうの?

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子どもの嘔吐は、突然始まります。噴水のように吐き出すかと思えば、「おなか痛い」と言いながら吐くこともあります。まずは落ち着いて症状を確認しましょう!

▶︎子どもの間で流行しやすい!受診が必要な「ウイルス性胃腸炎」

子どもに多いのがウイルス性胃腸炎(感染性胃腸炎)による嘔吐です。ウイルスまたは細菌を口から取り込んでしまうことが原因で発症します。ノロウイルス、ロタウイルスはウイルス性胃腸炎に分類されます。
特に免疫力の弱い乳幼児は感染・発症しやすく、症状が重くなりやすいので注意が必要なのです。

ウイルス性胃腸炎の特効薬はなく、下痢や嘔吐で体内のウイルスが排出されると自然に回復していきます。
ただし、嘔吐が続いたり下痢状態が続くと脱水症に陥りやすく危険です。尿や涙の量が減る、ぐったりしているといった脱水症状がみられたら、すぐに受診して点滴を受ける必要があります。

▶︎ストレスや疲れで繰り返しやすい「周期性嘔吐症」

元気だった子どもが突然に嘔吐を繰り返すようになったら「周期性嘔吐症」が疑われます。はっきりした原因がないのに起こる子ども特有の嘔吐のことを指します。昔から「自家中毒」とも呼ばれてきました。
好発年齢は2歳~13歳で、特に幼児に多くみられます。痩せ型の神経質な男の子に起こりやすいのが特徴です。
発症のきっかけとなるのは、

・精神的なストレス(環境の変化、遠足・試験などに伴う緊張や興奮)
・疲労
・感染症(風邪、副鼻腔炎など)
・食物(チーズ、チョコレートなど)

だと言われていますが、明確な原因はわかっていません。

▶︎「肥厚性幽門狭窄症」は生後2~3週間後から注意

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赤ちゃんが生後2~3週間後から飲んだミルクを嘔吐するようになったら、「肥厚性幽門狭窄症」という病気が疑われます。どの年齢でも起こる病気ですが、特に男の赤ちゃんに多く1000人に2~3人の割合で発症しています。
肥厚性幽門狭窄症は、幽門(胃の出口)の筋肉が肥厚して幽門が狭くなり、胃の中のミルクが十二指腸に流れていかなくなる病気です。胃の中がミルクでいっぱいになると嘔吐してしまいます。
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この記事のライター

荻野綾子 荻野綾子

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