SUUMO副編集長コメント
住民実感調査の総括
「愛されている街」で上位に挙がったのは「住みたい街」ランキング上位に登場した、全国的に知名度の高い大きな駅や再開発が進むエリアというよりは、比較的規模が小さいコンパクトな街でした。駅徒歩圏内に、印象的な風景や、人がちょっと立ち止まれるような場や店があり、古くから住んでいる人、新たに住み始めた人たちが程よく混じる、多世代型のコミュニティが形成されている街ともいえます。
またそれぞれの街の評価も、買い物の楽しさ、自然環境、教育環境など特化した異なる個性があげられています。あなたにとっての「愛したくなる街」を見つけるには、無難な特徴の街を選ぶよりも、特化した個性に着目すること。そして、その個性に共感し、どんな人たちが集まっているかが、あなたにとっての街の居心地の良さにつながるのかもしれません。
コロナ禍で今後住民に愛される街の特徴
友人や職場の仲間と会ったり、遠出したりする機会が限られるなか住んでいる周辺で、いかに五感や精神的欲求が満たされるかが重要です。
それは単に、買い物に便利といった消費の利便性だけでなく、近所の人とあいさつを交わしたり、体を動かしたりといった健康的な生活、地域活動に参加したりといった当事者的活動、家事から解放されておいしいものが食べられるといった非日常感など、様々な感覚を満たせることが求められていくでしょう。
消費欲を満たすだけでない、多様な側面を持つ街が、今後人気を集めていくと考えられます。
出典:「SUUMO住んでいる街 実感調査2020 関西版」
https://www.recruit-sumai.co.jp/data/upload/781632662a4f3e07a1fd0706887b6ceb.pdf
https://www.recruit-sumai.co.jp/data/upload/781632662a4f3e07a1fd0706887b6ceb.pdf