2020年2月23日 更新

角質化のメカニズムとは?足の総合病院院長が「おすすめの足裏ケア」を直伝!

4人に1人が悩む、かかとの角質!足の総合病院である「下北沢病院」院長の菊池守先生監修のもと、足の角質化メカニズムやおすすめの足裏ケアについて解説します。

角質化した足のケア方法として、まずは「肌の表面の古い角質を取り除き」「足裏を洗浄して清潔にし」「油分や水分を補う」ことが必要です。厚い角質が残ったまま保湿をしても浸透しづらいため、ケアの順番も大切です。

<角質除去方法>
保湿クリームを塗る前に、角質が残ったままでは保湿成分が浸透しづらいため、不要な角質のみを優しく取り除きましょう。まずは土台作りが大切です。

足裏スクラブ石けんを使う場合、石けんをぬるま湯に濡らしてから、かかとや足裏の余分な角質が気になる部分に当てて優しく動かします。その際、肌に強く押し当てすぎないように気をつけましょう。

やすりや電動角質リムーバーを使う場合、足の甲と足裏の境目にやさしく当て、皮膚の薄い足の甲に当たらないよう、足裏の中心に向かってなでるように一定方向に動かします。ガシガシとこすってしまうと皮膚の表面に傷がついた状態になってしまうので、注意が必要です。


<洗浄方法>
足を洗う際は、しっかり泡立てた石鹸で優しく足全体を洗いましょう。足指の間は足指同士が密着してじめじめしやすい上汚れが溜まりやすいので間に指を入れて洗うのがおすすめです。また、足の爪の周囲も汚れが溜まりやすいのでしっかり洗いましょう。足先まで手が届きにくい場合は、毛先の柔らかな歯ブラシや洗顔ブラシなどに石鹸を付けて洗ってもよいでしょう。
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<保湿方法>
フットケアでも、顔のスキンケア同様に「洗う→潤す→保湿」が重要です。お風呂上がりなどの清潔かつ少し肌がしっとりと潤った状態の足に、保湿剤をマッサージするように塗り込みましょう。血行が良くなることで、かかとやすねのケアと一緒に、足の疲れやむくみのケアをすることもできます。

また医療の現場では、軟膏などの外用剤を浸透させ効果を高めるために、保湿剤を塗布した上からラップで覆う密封療法を取り入れています。より保湿剤を浸透させて効果を高めるため、ラップなどで密封することもおすすめです。

なお、皮膚が厚いかかとの保湿に関しては尿素配合のクリームがおすすめです。尿素は角質内のたんぱく質を柔らかく分解し、保湿してくれる効果があります。ボディクリームをかかとに塗っても効果が出づらいのはこのためです。
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① 保湿剤が浸透しやすいように、余分な角質を取り除く。(2週間に1回程度が目安)
② 保湿剤を手に取り、かかとを中心にマッサージしながら塗り込む。(指のひと関節分が目安。クリームは多めにつけるのがポイント)
③ 特に乾燥が気になるときには、保湿剤を塗った部分にラップなどで密封して保湿剤を浸透させる。
教えてくれたのは…
診療予約3カ月待ちの足の総合病院「下北沢病院」菊池守 院長
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大阪大学医学部卒。国内の医療機関に勤務。国内の医療機関に勤務した後、アメリカ・ジョージタウン大学創傷治癒センターに留学し、足病学に出会う。帰国後、佐賀大学医学部附属病院形成外科診療准教授を経て、日本初の足の総合病院「下北沢病院」院長に就任。日本形成外科学会認定・形成外科専門医。

高齢化社会が進み、足の疾患が増えるなか、日本ではまだなじみの薄い足病学の普及に尽力する。これまでにトータル3万足を診察してきた経験に基づき、年齢に関係なくいつまでも自分の足で歩くための「足の若返りメソッド」を考案。「一般社団法人足の番人」理事長。著書に「100歳までスタスタ歩ける足のつくり方」。
提供:ドクター・ショール / 監修:下北沢病院院長 菊池守院長
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この記事のライター

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