2021年2月12日 更新

自宅で過ごす時間が多い今年の冬だからこそ知りたい!家電のスペシャリストが教える“冬場のエアコンの上手な節電術”

こんなに差が出る!?まだまだ厳しい寒さが続くこの冬場を乗り切るために、家電のスペシャリストが教える“冬場のエアコンの上手な節電術”について解説します。

テレワークやオンライン授業など自宅で過ごす時間の快適さが求められる一方で、ネット環境の整備や各種デリバリーの活用など、それまでに必要とされなかった費用も気になるのではないでしょうか。

特に、そのような状況下で気になる費用の一つとして、光熱費が挙げられるかと思います。まだまだ厳しい寒さが続くこの冬場を乗り切るために、クリーンな暖房と省エネ性能の優れたエアコンを調査しつつ、冬場のエアコンの上手な節電術について解説します。

ステイホームが続く今冬のトレンドは「小型」「クリーン暖房」「寒冷地仕様」

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ラニーニャ現象による極寒予測に加えて、今年の冬は様々なウイルスの流行の影響もあり自宅で過ごす時間が想像以上に増えています。この時間を「いかに快適に、いかに経済的に過ごせるか」が関心の的となっているようです。特にテレワークやオンライン授業などの機会が増えたことで、書斎や子ども部屋に適した小型電気暖房機器の出足が好調だと聞きます。

また、リビングなど大きな部屋の暖房には、クリーン暖房と省エネ性能に優れたエアコンが注目され、外気が低温下であっても充分な暖房能力を発揮することのできる寒冷地仕様のラインアップも大幅に強化されているようです。従って、北海道や東北などでもクリーン暖房の人気は高まっており、従来の灯油などにおける化石燃料を熱源とする暖房器具からの置き換えも進行していくと考えても間違いではないでしょう。

さて、寒冷地仕様と一般仕様との違いを知っておきましょう。室外機においては、高出力コンプレッサーを搭載しています。これに伴って熱交換器も大型化され、凍結防止策としてヒーターなどが標準装備されています。メーカーによっては省エネ性能に優れたヒーターの装着数を増加させて氷点下の外気温であっても素早い起動を実現しています。

これら寒冷地仕様は霜取りの合間も暖房機能は作動し続けることが可能なため、その間、暖房運転が停止して寒い思いをすることがありません。底冷えのする山間部や標高の高い地域などは高出力
暖房を継続させる必要のある地域となりますが、そのような地域でも寒冷地仕様エアコンの需要が増え続けているようです。

冬場のエアコン節電のポイントとは?!

冬場のエアコンで省エネ(節電)を実現するためには、以下の3項目が挙げられます。

①稼働時の操作設定
②室内機と室外機のお手入れ
③室内環境の工夫


それぞれのポイントを確認してみましょう。

①稼働時の操作設定

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エアコンで暖房運転を行う際に望める省エネ効果は、設定温度や風量、運転モードを上手く使いこなすことでしょう。暖房に限らず運転開始時に多くの電気を必要としますので小まめに電源のオン/オフは行わず、最も適切な風量で作動する「自動運転」モードを選択することがお薦めです。

また、過剰な暖房は電気の無駄使いに直結します。暖房であれば設定温度を1℃下げると約10%の省エネ効果があるとされています。さらに、気体は暖められると膨張します。 空気も例外ではありませんので、膨張すると密度が低下して軽くなり、暖められた空気は上昇して天井に向かいます。風向を任意で下に向けると足元から暖めることができますので、非常に効果的でしょう。

②室内機と室外機のお手入れ

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室内機のフィルターに埃が溜まると、空気の流れが悪くなり暖房効果は低下します。フィルター自動お掃除機能が備わっているエアコンであっても2週間に1回を目安としてお手入れされることをお薦めします。フィルターに埃が溜まった状態を改善することで、約5%から10%ほど消費電力を節減できるというデータも発表されています。

室外機のお手入れポイントは2つあります。「室外機の近くにモノを置かないこと」と「雪に埋もれないようにすること」です。後者は寒冷地で気をつけることになりますが、祖父母の方々が寒冷地にお住まいの場合には電話などで室外機が雪で埋もれないようにしていただくよう伝えてあげてください。

一般的な室外機は前面部が空気の吹出口となっており、背面部は空気の吸込口となっています。吹出口が塞がれると排気された冷風が吸込口に向かってしまい暖房効果を著しく低下させ電気の無駄に直結します。これは冷房時でも同様です。最悪の場合は保護機能が働いて運転が停止することも考えられます。

このように吹出口から排気される空気が再び吸込口に向かうことをショートサーキットやショートサイクルと呼んでいます。室外機の近くにはモノを置かず、枯葉などが付着している場合には取り除いてあげましょう。

室外機に雪が積もってしまうと空気を吸い込むことができなくなり、前述のとおり保護機能が働いて運転は停止してしまうことでしょう。特に寒冷地では雪除けの設備や強度が約束されている専用設置台などに据えて、雪に埋もれないよう工夫が必要です。

大雪の被害を受けることが少ない地域の場合、数年振りの大雪に見舞われた際など、なかなか注意が行き渡らないこともあり、気が付いたら室外機にダメージを受けてしまう可能性も否めません。雪に不慣れな地域では、雪除けの設備などが施工されていないことも考慮して、積もってしまう前に除雪することが大切です。

③室内環境の工夫

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室内の環境を少し工夫するだけでも省エネ効果を向上させることができるでしょう。冬場の室温は窓やサッシなどを閉めていても冷気で下がってしまいます。日中はカーテンなどを開けて陽光をしっかり取り入れましょう。

日没後は急激に室温が奪われてしまいますのでカーテンを閉めて室温の低下を抑制します。 夏と違って冬の陽光は16時を過ぎると室温を保ち続けることは難しいので時間帯にも注意しましょう。

また、窓やサッシに対してカーテンが短くて隙間が空く場合、その隙間から冷気が入り込みます。カーテンのサイズにも注意したいところです。
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この記事のライター

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