2019年8月28日 更新

「親」として「母」としてできることのひとつ『自己さい帯血』が我が子の未来をつなぐ可能性。

お母さんと赤ちゃんを結ぶへその緒には不思議なちからが潜んでいます。

妊娠・出産を経験するとき。人として、女として、母として、そして父として

「産まれてくる我が子に願うこと」はなんでしょうか?
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「無事に産まれてきますように・・・」

「何ごともなく健やかに、そしてすくすく成長してくれますように・・・」

「病気やケガに合いませんように・・・」

「思いやりを持ち、多くのひとに愛される子になりますように・・・」

などと多くの方が様々な願いを抱くのではないでしょうか。

そのために、大切に大切に育て、危険から守り、わが子には出来る限りのことをしてあげたいと思います。

例えば、生活環境を整えたり、五感を豊かに刺激する遊び道具を与えたり、こころを豊かにする経験をさせてあげたり、将来のために必要な教育を受けさせたり、また将来必要であろうお金を準備するなど、様々です。

今回元気ママでは、"赤ちゃんが産まれてくる前に親としてできること”その一環として、万が一の時、我が子の「いのち」をつなぐ可能性のある、あるものに注目しました。

『さい帯血バンク』。皆様はご存じでしたか?

民間さい帯血バンク・国内シェア90%のステムセル研究所に潜入。

今回元気ママが取材に伺ったのは、民間さい帯血バンクの「ステムセル研究所」。

設立18年目を迎えるステムセル研究所では、赤ちゃんの「さい帯血」の採取手続き、分離、保管、治療のための利用につなげる事業を行っています。

今では国内90%のシェアを獲得し、3万8千人以上の赤ちゃんのさい帯血をお預りし、お子さんの未来のために保管・管理をされています。
ステムセル研究所

ステムセル研究所

細胞技術センター長 佐藤 英明氏

弘前大学大学院保健学研究科
博士後期課程修了

博士号取得(保健学)
臨床検査技師免許取得
上級バイオ技術認定取得
「さい帯血」について、細胞技術センター長の佐藤英明氏にお話を伺いました。

Q. 「さい帯血」とは?

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へその緒のことを医学用語で「さい帯」と言います。

「さい帯血」とは、へその緒と胎盤を流れる"赤ちゃんの血液”。産まれたばかりの赤ちゃんの血液細胞は未熟で、過渡期にあるので、その血液は新鮮で、あらゆる可能性を持った「幹細胞」が豊富に含まれているのです。(佐藤氏)
赤血球・白血球・血小板などの「血液のもと」となる造血幹細胞は高い造血能があるので、白血病や再生不良性貧血などの難治性血液疾患の治療に役立ちます。

また、中枢神経・自己免疫・虚血性障害などの修復に役立つ可能性を持つ細胞など、多種多様な細胞に分化できる能力を持つ幹細胞を含んでいることから、さい帯血への医学的関心は近年急増し、臨床試験や研究段階にある再生医療・細胞治療への将来的な応用が期待されています。

Q. 『さい帯血バンク』とはどういった事業なのでしょうか?

さい帯血バンクには「公的」と「民間」の2種類の『さい帯バンク』が実在します。

当社がおこなっている事業は「民間バンク」。出産時に医療機関を通して、採取した赤ちゃんのさい帯血を有償でお預かりしています。

「公的」と「民間」の大きな違いは、無償で第三者に提供する「公的バンク」に対し、民間は"赤ちゃん本人に使用するため”に、さい帯血を有償で基本10年間お預かりします。(佐藤氏)

Q. 赤ちゃんの「さい帯血」はどのように採取するのですか?

さい帯血の採取は医療行為なので、担当の医師もしくは助産師が採血します。

実際採取できるのは 『赤ちゃんが産まれたあとのほんの数分間』。 赤ちゃんのへその緒をカットした後、へその緒に流れる静脈から採血、まだお母さんのお腹の中に胎盤がのこっているときがベストタイミングなのです。

専用の採血キットに採取された血液は原則48時間以内に、ステムセル研究所の細胞処理センターに運ばれ、分離・凍結・保存を行います。

凍結された血液は細胞保管センターで大切に保管させていただきます。(佐藤氏)
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