子どもたちにとっては、待ちに待った夏休み。時間がたっぷりある分、いつも以上に遊びに熱中してしまいがちですよね。「時間制限やルールを設けても守らない!」「そんなに熱中して大丈夫なの?」など、デジタルゲームに関する悩みや不安を抱えているママも多いのではないでしょうか。
先日、そんなママたちのゲームに対する心配ごとをテーマに取り上げた「夏休み、子どもとデジタルゲームの上手な付き合い方」セミナーが開催されました。ゲームに関する気になるトピックスや、子どもの成長に役立つゲームの遊び方など、悩めるママたち必見の内容をご紹介します!
先日、そんなママたちのゲームに対する心配ごとをテーマに取り上げた「夏休み、子どもとデジタルゲームの上手な付き合い方」セミナーが開催されました。ゲームに関する気になるトピックスや、子どもの成長に役立つゲームの遊び方など、悩めるママたち必見の内容をご紹介します!
そんなに心配しなくて大丈夫?悪い側面ばかりじゃないデジタルゲーム
セミナーでは、まず「夏休み、子どもとデジタルゲームの上手な付き合い方」と題したパネルディスカッションが行われました。登壇者は、東京大学 大学総合教育研究センターでゲーム学習論を専門とされる藤本徹先生と、現役東大生で、メディアにも多数出演している謎解きクリエイターの松丸亮吾さん。
お二人が最初に語ったのは、ゲームは悪い側面ばかりではない、ということでした。
「ゲームに対して不安な思いを持っている親御さんは多いかと思いますが、ゲームの良い面をご紹介し、そんなに心配をしなくても大丈夫ですよ、ということを伝えたいです」と藤本先生。松丸さんも「小学生の頃、かなりゲームが好きでした。ゲームと勉強のバランス、システムづくりをどうしていくかが重要だと思うので、各ご家庭にあったシステムづくりを考えていただきたいと思います」と語りました。
東京大学に携わる先生と現役東大生からの言葉は、説得力抜群!ママたちがゲームに対して抱く一般的な印象とは異なる、興味深い研究内容なども話題にのぼり、イメージや思い込みが先行して「ゲーム=悪いこと」と一概に決めつけるのは少し乱暴な考え方かもしれないと、さっそくゲームに対する印象が変わり始めました。
お二人が最初に語ったのは、ゲームは悪い側面ばかりではない、ということでした。
「ゲームに対して不安な思いを持っている親御さんは多いかと思いますが、ゲームの良い面をご紹介し、そんなに心配をしなくても大丈夫ですよ、ということを伝えたいです」と藤本先生。松丸さんも「小学生の頃、かなりゲームが好きでした。ゲームと勉強のバランス、システムづくりをどうしていくかが重要だと思うので、各ご家庭にあったシステムづくりを考えていただきたいと思います」と語りました。
東京大学に携わる先生と現役東大生からの言葉は、説得力抜群!ママたちがゲームに対して抱く一般的な印象とは異なる、興味深い研究内容なども話題にのぼり、イメージや思い込みが先行して「ゲーム=悪いこと」と一概に決めつけるのは少し乱暴な考え方かもしれないと、さっそくゲームに対する印象が変わり始めました。
ゲームのように楽しく勉強に取り組む方法とは?
パネルディスカッションでは、『ゲームは楽しいのに、学校は楽しくないのはなぜ?』という、多くの子どもが抱いているであろう疑問が議題に。これに対し、ゲームには、①達成すべきゴールがある ②ルールや条件がある ③フィードバックがある ④自発的な参加が主 という4つの基本的な要素があり、これらは社会や学校の構成要素でもあると藤本先生は言います。
その上で、ゲームには達成感を演出するストーリーがあり、繰り返しチャレンジができ、自分から参加したくなるような仕掛けが含まれているのに対して、学校の勉強には、やりがいを与えない、失敗すると恥ずかしい、先生からの一方的な説明、そこに強制的に参加しなければならないなど、逆の要素がまだまだ多く存在しているのが現状です。これこそが、子どもが「ゲームは楽しいのに学校は楽しくない」と感じてしまう理由のひとつだそう。
一方、松丸さんは小学生の頃、お母様から常々「間違えたところは悪いところではないんだよ!」と言われていたことが、とてもよかったと感じているといいます。 「失敗はチャンスで、できないというところがわかったんだから、いいじゃない!というポジティブな家庭だったことが、勉強を楽しめるようになった大きな要因でした。間違いをプラスに変えることで、勉強をやる意味がわかる、そうすると、自発的にやるようになる、というプラスのループができていました」と、自身の子ども時代を振り返り、ママたちに大きなヒントを与えてくれました。
その上で、ゲームには達成感を演出するストーリーがあり、繰り返しチャレンジができ、自分から参加したくなるような仕掛けが含まれているのに対して、学校の勉強には、やりがいを与えない、失敗すると恥ずかしい、先生からの一方的な説明、そこに強制的に参加しなければならないなど、逆の要素がまだまだ多く存在しているのが現状です。これこそが、子どもが「ゲームは楽しいのに学校は楽しくない」と感じてしまう理由のひとつだそう。
一方、松丸さんは小学生の頃、お母様から常々「間違えたところは悪いところではないんだよ!」と言われていたことが、とてもよかったと感じているといいます。 「失敗はチャンスで、できないというところがわかったんだから、いいじゃない!というポジティブな家庭だったことが、勉強を楽しめるようになった大きな要因でした。間違いをプラスに変えることで、勉強をやる意味がわかる、そうすると、自発的にやるようになる、というプラスのループができていました」と、自身の子ども時代を振り返り、ママたちに大きなヒントを与えてくれました。
ゲームをすることのメリットって?
何かとネガティブな面ばかり気にしてしまうゲームですが、藤本先生によると、研究で示されている良い面もあるそう。『ゲームの良いところはどんなところ?』というテーマのディスカッションでは、世代が違っても、一緒にゲームをプレイすることで仲良くなれる、また、その世代に対するイメージもよくなるという交流を促す効果、アクションゲームやパズルゲームなどは楽しむだけで気分転換になるという心に効く作用、歴史のゲームを通して歴史に興味を持つようになる、チームゲームでは戦略的に考えられるようになる、ホラーゲームでは恐怖心をコントロールできるようになるなど、「ゲームが学びの入り口になる」という、ゲームの良い面やゲームをすることのメリットが紹介されました。
松丸さんは、必勝法がなく、裏を読んだ作戦などを考えなければ勝てないストラテジーゲームというゲームをよくプレイされるそうで、このゲームを通して、自分で考える力、自主性を養ってきたといいます。さらに、「大人になると、算数のように公式に当てはめて解けるような問題ばかりではなく、公式をどう使うか、応用が必要になってきます。東大の受験でも使える力です」と語り、ゲームから得られるスキルやメリットを強調されていました。
松丸さんは、必勝法がなく、裏を読んだ作戦などを考えなければ勝てないストラテジーゲームというゲームをよくプレイされるそうで、このゲームを通して、自分で考える力、自主性を養ってきたといいます。さらに、「大人になると、算数のように公式に当てはめて解けるような問題ばかりではなく、公式をどう使うか、応用が必要になってきます。東大の受験でも使える力です」と語り、ゲームから得られるスキルやメリットを強調されていました。
子どものゲーム時間、どう決めるのが正解?
続いてのディスカッションのテーマは、ママが抱えるお悩みナンバーワンといっても過言ではない『ゲームをする時間をどうルール決めするか』。このテーマに対し、「普通はゲームは何時間以内とか決まっているご家庭が多いかもしれないが、うちの場合は逆で、小学生の頃は勉強を3時間しないとゲームに触らせてもらえなかった」と切り出した松丸さん。「勉強しないと絶対にゲームができない。けれど、絶対にゲームをやりたかったので、最初は無理矢理勉強に取り組んだ」のだとか。
急に勉強ができるようにはならないけれど、やらなければならないと理解してやっていくうちにできるようになり、成績も伸びる。すると、勉強が楽しくなり、楽しいから自分で勉強するようになる。このおかげで、ここでもプラスのサイクルが生まれていたことがわかります。
これを受けて、「松丸さんのご家庭は、ルールの組み立て方がうまかった。子どもの特性や性格もあるが、その子の性質に合わせて、その子が楽しみながらやれる方法を模索するのが良い」と藤本先生。
ルールに正解はなく、各家庭で子どもとママがポジティブに取り組める方法を考えることが、お互いにストレスなくゲームと付き合う方法といえそうです。
急に勉強ができるようにはならないけれど、やらなければならないと理解してやっていくうちにできるようになり、成績も伸びる。すると、勉強が楽しくなり、楽しいから自分で勉強するようになる。このおかげで、ここでもプラスのサイクルが生まれていたことがわかります。
これを受けて、「松丸さんのご家庭は、ルールの組み立て方がうまかった。子どもの特性や性格もあるが、その子の性質に合わせて、その子が楽しみながらやれる方法を模索するのが良い」と藤本先生。
ルールに正解はなく、各家庭で子どもとママがポジティブに取り組める方法を考えることが、お互いにストレスなくゲームと付き合う方法といえそうです。