産後、急に襲ってきた悪寒…
筆者は、3年前の8月末に帝王切開で双子を出産しました。双子は低出生体重児のためNICUに入院となり、自分だけ先に退院しました。毎日家で搾乳をし、冷凍母乳を持ってNICUへ面会へ行く毎日でした。9月といえど残暑は厳しく、半袖を着ていた気温だったと記憶しています。
ところが、突然とてつもない寒気に襲われました。ガタガタブルブルと体が震え、歯がガチガチと鳴って、まだ出していなかった冬物の上着を引っ張り出し、それでも足りずに母に毛布を出してもらってくるまっていました。
高熱が出る前触れかな?乳腺炎?など考えていましたが、筆者の場合はその後熱は出ませんでした。悪寒が少しおさまってから、睡眠を取るとラクになっていました。当時は結局なんだったのかわからなかったのですが、それから2年ほどしてフリーアナウンサーの高橋真麻さんのブログを拝見した際、「産後の悪寒戦慄(おかんせんりつ)」というものがあることを知りました。
産後の悪寒戦慄を経験している方は多かった!
産後の悪寒戦慄(おかんせんりつ)は病名ではないですが、周りの出産を経験した友人等に聞いてみたり、SNSなどを見ると、産後の悪寒戦慄を経験しているママがたくさんいらっしゃることを知りました。「出産の度にあるので、今回もいつ来るか怖い」「3人産んだけど、末っ子の時だけあった。産後無理して動きすぎたかも」など、それぞれに状況は違えど、症状は皆さん似ているようでした。
通常、悪寒は発熱前に起きるもので、悪寒と発熱はセットと言われますが、産後の悪寒戦慄を経験したママたちの話を聞くと、「悪寒はひどいがしばらく暖をとって休めば落ち着いた」という方も多く見られました。しかし、産後のママは免疫が下がっているため細菌感染等もしやすい状況ですし、悪寒の後高熱が出る場合ももちろんあると思います。
どちらにせよ、産後すぐの頃は実家のご家族やパパの協力を得て、お産を頑張ったママはしっかりと休める状況を作れるといいですよね。
発熱したり、悪寒が続く場合は病院へ!
筆者の場合一時的な悪寒はひどかったものの、発熱することはありませんでしたので、病院を受診することなく、自宅で様子をみました。
しかし発熱したり、悪寒がおさまらず続くような場合は、ぜひ病院を受診されてください。産後の発熱は、「産褥熱」「腎盂腎炎」「乳腺炎」など多岐にわたります。可能であれば出産した病院を受診できると、出産の経緯も把握してくれているので心強いですね。
細菌に感染している場合もありますので、自己判断は禁物です。赤ちゃんの事など心配なこともたくさんあると思いますが、ママの体調を万全にすることを優先してくださいね!