2021年5月12日 更新

早産・低体重で生まれたらどうなるの?我が子達のNICU・GCU入院経験談

現在妊娠中の方は「早産の可能性がある」と言われても具体的にピンとこないと思います。在胎33週で生まれ、生後7週間をNICU、GCUで過ごした我が子達と、その母親である筆者の経験談です。

在胎33週、1754gと1680gで生まれた我が子達

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現在の二歳になる双子の我が子達は、早産児・低出生体重児で、在胎33週で1754gと1680gで生まれ、生後7週間をNICU・GCUで過ごしました。NICUに入ったものの、数日で退院する赤ちゃんもいますし、何か月も入院することになる赤ちゃんもいます。すべてはケースバイケースですが、今回はあくまでも我が家の経験談として書きます。
早産・低体重で出産した場合、最初の親としての役目は「医師から、現在の我が子の状態や今後の治療の説明を聞き、治療の同意書に署名をすること」になると思います。出産当日のママはその余裕がないことが多いので、パパが担うケースが多いかもしれません。我が家も、急きょ遠方から駆けつけてくれた夫が担ってくれました。深夜まで説明してくれた医師、対応してくれた夫に感謝しています。
我が子たちの場合、親に許可されていたのは当初「保育器に手を入れて、体にふれる」ことのみでした。抱っこもしてあげられない、母乳もあげられない…。同じ日に産んだお母さん方は、我が子を抱っこし、おっぱいをあげているのに…と悲しくなったのを覚えています。
初めての抱っこができたのは、出生から10日後。直接母乳をあげる練習ができたのは、16日後でした。おむつ替え、沐浴、と我が子にしてあげられることが日々増えていくのは嬉しかったです。直接母乳を飲む練習が始まっても、小さく生まれた赤ちゃんは吸う力が弱いため、私はGCUで教わった「メデラ ニップルシールド」を使用していました。
我が子達は生後一か月半を病院で過ごしたため、貴重な新生児期をおうちで一緒に過ごせなかったのは残念でしたが、退院時点の体重は双子ともに2300gほどで、まだまだ新生児サイズでした。

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我が子がNICUに入ったら「搾乳」はマスト!

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母乳は正期産の赤ちゃんにも勿論重要ですが、早産児にとってはもっと重要と言われています。直接母乳を飲ませてあげることができない場合、定期的に母乳を絞ってNICUへ届けることになります。

私は出産直前に肺水腫になっていた為、産後も酸素飽和度が低く寝たきりでした。帝王切開の傷の痛みよりも、息苦しいことのほうがつらかったのを覚えています。レントゲンで肺水腫が改善したと確認されるまでは体が起こせず、自身での搾乳はできないので産後数日は産科の看護師がして下さいました。早産児にとって最良といわれる初乳も届けることができ、感謝の気持ちでいっぱいです。

自身の入院中は、三時間ごとに絞った母乳をNICUへ届けました。退院後は、絞った母乳を専用の保存袋に入れ、カチカチに冷凍させてから病院へ持っていきます。母乳保存用の袋はカネソンのものを使用していました。

NICUの看護師から、「冷凍した母乳を持参する過程で、少しでも溶けてしまうと廃棄せざるを得なくなるため、保冷剤などで溶けないように工夫して持ってきて」と指導を受けたので、筆者は自分が退院する日、家に帰る途中でホームセンターに寄り、クーラーボックスと保冷剤を購入しました。

NICU・GCUに我が子が入院していた一か月半、毎日3時間おきの搾乳を一度も欠かしませんでした。そのおかげか、双子の母乳育児が軌道にのりましたし、我が子たちがおうちに帰ってきてからも搾乳に助けられた部分があり良かったです。

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月とレモン 月とレモン

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