器用さを培うだけじゃない「手作り遊び」
「指先を使って楽しめる遊び」と聞くと、皆さんはどのようなものを思い浮かべるでしょうか?
紙に「書く」、資材を「切る」、色を「塗る」、のりやテープで「貼る」、材料を「混ぜる」などなど、これらはどれもお子さんの器用さを培える作業です。
ですが、手作りの遊びから得られるものはそれだけではありません。今回は、「手作り遊び」で感覚を刺激するメリットや、簡単な材料でできる「手作り遊び」を、筆者が実践したものとともにご紹介します。
紙に「書く」、資材を「切る」、色を「塗る」、のりやテープで「貼る」、材料を「混ぜる」などなど、これらはどれもお子さんの器用さを培える作業です。
ですが、手作りの遊びから得られるものはそれだけではありません。今回は、「手作り遊び」で感覚を刺激するメリットや、簡単な材料でできる「手作り遊び」を、筆者が実践したものとともにご紹介します。
指先の感覚を刺激する遊びから得られるもの
メリット① 運動野の発達につながる
「運動野」とは、運動をコントロールする大脳皮質のこと。身体のあらゆる部位はこの運動野とつながっていますが、とくに大きな割合を占めているのが手や指です。手や指を動かすことで「器用さ」の発達にアプローチできますが、指先だけでなく、全体の運動を司る神経を刺激できるのは大きなメリットですね。
メリット② 物の扱い方を把握できる
自分で1から作り上げる行為には、ちょっとした失敗もつきもの。たとえば、堅いものは落とせば壊れてしまいかねず、紙は強く引っ張れば破れてしまいます。細かい材料はまとめておかなければ無くしてしまいますし、ハサミなどの道具は正しく使わなければケガをすることも。
手作り遊びであらゆる素材に触れることは、脳への刺激だけでなく、「物を大切にすれば壊れない、無くさない」「道具を正しく使えばケガをしない」などの把握にもつながります。
手作り遊びであらゆる素材に触れることは、脳への刺激だけでなく、「物を大切にすれば壊れない、無くさない」「道具を正しく使えばケガをしない」などの把握にもつながります。
メリット③ 集中を高める練習になる
「集中できるから楽しめる」という発想から、「楽しいから集中できる」にすこし視点を変えてみると分かりやすくなります。
とくに、幼少期はその特徴が顕著で、この時期に「楽しいことに没頭」できると、勉強に苦戦したり苦手な作業をする場合にも、楽しさや面白さを積極的に見つけやすくなるといわれています。
難しい工程をこなしたり、複雑な道具を使えるのはもちろん素晴らしいこと。ですが、「シンプルな素材に触れながら簡単な工程を楽しむ」ことにも、価値は十分にあるはずですよ。
とくに、幼少期はその特徴が顕著で、この時期に「楽しいことに没頭」できると、勉強に苦戦したり苦手な作業をする場合にも、楽しさや面白さを積極的に見つけやすくなるといわれています。
難しい工程をこなしたり、複雑な道具を使えるのはもちろん素晴らしいこと。ですが、「シンプルな素材に触れながら簡単な工程を楽しむ」ことにも、価値は十分にあるはずですよ。
メリット④ 想像力や独創性が身につく
例えばクッキーを作る場合、「こんな味でこんな形でトッピングはこうで・・・」と考えながら、材料を混ぜたり生地の形を整えたりしますよね。
このように、作りたいモノの「完成した姿」を無意識に思い浮かべながらそこ向かって作業を繰り返すことは、柔軟な想像力を育むきっかけになります。
一方で、「なにも考えずに紙を切ってみたらなんとなく動物の形になった」など、あえて行き当たりばったりで創造性やひらめきを発揮できるのも、手作り遊びの魅力のひとつ。手作りを通して養われる感性は、情緒的な面でも貴重な体験になり得ます。
このように、作りたいモノの「完成した姿」を無意識に思い浮かべながらそこ向かって作業を繰り返すことは、柔軟な想像力を育むきっかけになります。
一方で、「なにも考えずに紙を切ってみたらなんとなく動物の形になった」など、あえて行き当たりばったりで創造性やひらめきを発揮できるのも、手作り遊びの魅力のひとつ。手作りを通して養われる感性は、情緒的な面でも貴重な体験になり得ます。