2021年7月12日 更新

夏休みの研究課題にも!「外来生物」の問題を正しく知ろう①基礎知識編

2017年、環境省が注意を呼び掛けた「ヒアリ」は記憶に新しいと思います。今回は外来生物とは何か、外来生物の何が問題なのか、などの基礎知識をまとめます。お子さんの夏休みの研究課題にもいかがでしょうか?

2017年に兵庫県尼崎市で最初に発見されて以降、各地で発見が相次いだ「ヒアリ」。その関連のニュースでは「外来生物」という言葉をよく聞きました。

前職のとあるきっかけで外来生物に詳しい方のお話を聞き、外来生物について小学生を交えて調べる機会があった筆者。その際に子どもたちの要望で外来生物についての書籍を購入するなど、外来生物に詳しくなりました。

そこで今回は、「外来生物って何?」「良くないと聞くけど何がいけないの?」など外来生物についての基礎知識をお話します。お子さんとの夏休みの研究課題にもいかがでしょうか?

外来生物って何?

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「外来生物」とは、本来生息する場所ではない地域に持ち込まれた動物や植物のことです。人間が食用や鑑賞用・飼育用等に意図的に持ちこんだケースはもちろん、貨物などにくっついて入ってきてしまうケースもあります。
ヒアリの前に話題になった、オーストラリアの危険な毒グモ「セアカゴケグモ」も、海外からのコンテナ等にまぎれて日本に入ってきたようですので、意図せずに人間が持ち込んでしまったものに当たりますね。
人間が関わらない自然の営み(風・波など)で植物の種子などが運ばれて、分布が広がった場合などは外来生物と言わないそうです。人間が関わる貿易などで移動したものが「外来生物」なんですね。
そして、中でも人間に害を及ぼすなど悪い影響があるものを「特定外来生物」として法律で指定し、飼育・譲渡等が原則禁止されています。前出のヒアリやセアカゴケグモは勿論、カミツキガメ、ヌートリアなどです。植物でも指定されているものがあります。

外来生物の問題は?

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「外来生物」という言葉に対し、元々そこに住んでいた生物を「在来生物」といいますが、同じような生態の生物が同じ場所で暮らそうとする場合、食べ物やすみかの取り合いになってしまいます。外来生物が増えてくると、在来生物の減少が心配されます。アメリカザリガニが持ち込まれた結果、ニホンザリガニが減少が心配されている例は、名前からもわかりやすいですね。
また、人間や農作物に害をもたらす面もあります。アライグマはとても可愛らしい見た目ですが、農作物を食い荒らす、溜まったフンが匂う、人間に噛みつくこともある、在来生物を食べてしまうなど、かなり困った面が多いのです。知能が高く、民家の屋根裏に住みつくこともあるそうです。
池や湖の生態系を壊してしまうブラックバス、花粉症の原因となるオオブタクサ、日本のハブより毒が強いとされるタイワンハブなど、困った外来生物がたくさんいます。

外来生物の対策は?

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環境省は外来種の被害の予防のため、

①入れない
②捨てない
③拡げない

の「外来種被害予防三原則」を定めています。

②の「捨てない」については、「飼いきれない」と無責任に捨てることがいけないのは言わずもがな、飼育・栽培する外来生物を適切に管理して、逃したりしないことが求められます。先述のアライグマは手先が器用なので、自分でケージの鍵を開けて脱走した例もあるそうです。

特定外来生物のように、人の健康や周辺の生態系に害を及ぼすものについては、罠を仕掛けたり薬品をまいたりして、数を減らす努力もされています。

例えば、東京都の井の頭恩賜公園の「かいぼり」は、以前筆者も見たことがあります。冬の数カ月の間、池の水を抜き、捕まえた生物のうちアメリカザリガニやブルーギルなどの外来生物を駆除します。在来生物は元に戻しますし、この「かいぼり」で水の透明度も上がるそうです。
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月とレモン 月とレモン

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