2019年3月29日 更新

言葉が遅い?これって発達障害?

子供の成長の目安の一つでもある「言語の発達」。育児書や母子手帳などには○○頃から…など、数字の目安が書いてありますよね。その目安に自分の子供が追いついていない時、個人差なのか障害なのか、見極めのポイントを考えてみましょう。

自分の子供は何歳頃で、どれほど喋れたかはっきりと覚えていますか?今まさに喋り始めている喜びを感じているママも、いるかも知れませんね。こまめに育児記録をつけている方は、日々の成長を噛み締めているかと思います。

では、自分の子供の言葉に不安を覚えているママは、どれほどいるのでしょう?その不安は、障害の言葉を連想しながら、日々大きくなっているかもしれません。

子供の言葉の発達で、心配すべきポイントはどこなのでしょうか。

育児書の目安は絶対?

まずは、おおよその言葉の発達の目安を見てみます。
・2~3か月頃
「あー」「うー」などの、クーイング(喃語)から始まります。
・5~6か月頃
喃語が増え始め、声を出すことで、嬉しい、いやだ、などの簡単な意思表示が出来るようになります。
・10か月頃
大人が「ちょうだい」と手を出すとおもちゃを渡せるなどの、簡単な範囲で大人の言葉を理解できるようになります。
・1歳頃
伝えたい気持ちが大きく育ち、自分が知っているものを頻繁に指差しするようになり、初めて「わんわん」「まんま」などの意味のある言葉が出ます。話す単語がそこから、どんどん増えます。
・1歳6か月頃
「ママ」「きた」などの単語を、5個以上話し始めます。ここから急激に語録が増えます。
・2歳6か月頃
「パパ、お仕事にいった」など名詞と動詞を組み合わせるようになります。3~4語で文章を構成して、話すようになります。
・3歳頃
「だから、○○ちゃんはね、お菓子が食べたいの」など、間投詞や接続詞を使って文を構成して話すようになってきます。間違いはありますが、日常生活に支障はない文法や言葉がほぼ言えるようになります。ここから4歳頃までが、言葉の獲得のピークとなります。
これが、大体どの育児書でも参考になる目安です。
「なんでうちの子は喋らないの?」「なんでこんなに遅いの?」と、イライラや不安を感じることもありますよね。「うちの子はうちの子のペースで大丈夫」と思っても、どこかでふっと「もしかして発達障害なんじゃ…?」と考えてしまうことはあります。

ですが、目安はあくまでも目安です。この数字通りにいかないからと、すぐに思い詰める必要はありません。もし発達障害を疑うのだとしても、その前に、子供が本当に障害を抱えているのかどうか、見極めることも必要です。

安心して子供のペースに寄り添えるように

その子にはその子のペースがあって、大事にしてあげたい気持ちも勿論あるとは思いますが、保育園や幼稚園などの集団に入った時に、集団行動する以上でコミュニケーションは必要不可欠です。先生から、心配の声をもらったり、集団にはいなくても、日常の生活でママ自身が不安になってしまったりもあるはずです。

実際何もわからない乳児と違い、見た目でどんどん成長する子供には「このくらいの子には、このくらいの事ができるはず」と言った、当然のような考えが無意識に浮かぶので、ゆっくり覚えていけばいいとは思いながらも、「なんでこんな事もわからないの!」と焦りはすぐに大きくなるでしょう。

それが焦りから怒りに変わるようであれば、一度小児科や、専門のアドバイザーさんに相談してみても、いいのかも知れません。そうしないと、子供は「自分のせいでママが怒っている」と考えるだけで、言葉どころか、心も閉ざしてしまいがちです。
ママだって、余計な心の負担をため込んでもいつかは爆発するだけになってしまいますからね。

子供の周りの言葉を増やそう

先に書いた一覧でもわかる通り、大体の目安として3歳前後が、言葉の発達の要となり、4歳頃までが言葉の吸収が一番高まる頃です。

子供がお喋りを始める時期に、どんどん家庭の中での会話を増やしたり、子供に対する呼びかけもどんどんして、子供の耳に言葉を馴染ませます。

子供は自分の家にいるとき、ママやパパや大好きな家族といる時が一番リラックスしています。このリラックスは緊張を解くので、言葉だけではなく、発達に必要なものをどんどん吸収しやすい状況にあります。外での生活やテレビは、一歩通行だったり、そもそもの目的が遊びになってしまうので、やはり家での環境に言葉を溢れさせた方が、子供の耳への馴染みは早いです。
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K K

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