男性不妊の現状と原因をさぐる

不妊の原因を知るために

女性が妊娠のために身体づくりや治療を頑張っても、男性に問題があれば、妊娠は不可能。男女同時に受診しなければ、治療が無駄になてしまうケースもあるのです。
あなたのパートナーは、受診していますか？

不妊の原因の半分は男性側にあるのですが、それを知っている人は実に少ないというのが今の現状。その病名は「乏精子症」「無精子症」……。名称自体、男性の心にはぐさりと刺さるように聞こえることでしょう。

男性不妊のおもな原因

①造精機能障害
一番多いトラブルがこちらです。精子の異常で、現代のライフスタイルや生活環境の変化によって、精子を作る能力が落ち、精子の運動率が悪い状態のことをさします。

②精路通過障害
精子はちゃんと作られているのに何らかの原因で精子がうまく運ばれない状態のこと。

③精機能障害
性交時に勃起しない勃起障害、射精に至らない射精障害といった状態のこと。

こうした男性不妊に至るには、遺伝的要因や発育段階で不妊と関係のある何らかの影響を受けてしまったなど、先天的な問題もありますが、ストレスや肥満、糖尿病、性感染症といった病気、喫煙や過度の飲酒といった生活習慣などの後天的なトラブルも、生殖能力を低下させてしまうことがわかっています。

精子力チェック！

via www.photo-ac.com

・利き手の人差し指よりも薬指の方が短い
・音の静かなハイブリット車に乗っている
・処方された薄毛の治療薬を服用している
・片道5km以上の道のりを自転車通勤している
・トライアスロンやマラソンが趣味
・下着はブリーフ派
・タバコを吸う
・ノートパソコンを膝の上で使うことが多い
・熱めの風呂、長風呂が好き
・脂質や炭水化物はできるだけ控えた食事をしている

上記が、精子の損傷や減少、勃起不全の原因となる項目です。

精子をダメにする4つのポイント

◆温めるのはダメ！
精巣や精子は非常にデリケート。精巣や睾丸は35度が適温。通気性の悪い下着や、ノートパソコンなど熱を持つ機器を膝の上で使うこと、熱いお風呂に長い時間入ることも避けましょう。

◆長い禁欲期間はダメ！
禁欲期間が長いと成熟させる「精巣上体」に精子が溜まってＤＮＡ損傷が増え、精子の質が悪くなってしまうのです。質をあげるためには、一週間に3～4回がベストです。

◆煙草はダメ！
煙草によって酸化ストレスが増えるため、ＤＮＡ損傷の一番の原因とされています。煙草は女性の卵子にも悪影響を与えるほか、赤ちゃんにもよくありません。将来のことを考えて、今のうちから禁煙するようにしましょう。

◆年齢にも注意！
男性も年齢とともにゆるやかに精子の質が低下してしていきます。のんびりしすぎていると、良い結果がでないことも。

まとめ

妊娠する力には男女共通の部分もあって、以下の健康であることがポイントになります。

・ヘルシーな食生活
・十分な睡眠
・適度な運動週間
・脱肥満
・脱飲み過ぎ
・禁煙

女性に比べ、社会的にも理解が進んでいない男性の妊活。妻だけではなく夫も、改めて妊活とは？出産とは？ということを男性も考えることが必要ですね。
大事なのは、自分の状態をきちんと確認することです。