2024年2月9日 更新

食欲の秋、食育の秋。子どもの「おいしい!」を引き出そう。

子どもが大好きな「甘味」を使って、味覚形成をサポートしていきましょう。お子さんの好き嫌いに悩むママにも試してほしい旬のレシピも紹介します。

子どもの味覚の形成は乳幼児期から。好き嫌いにも影響が…

突然ですが、ここ数日間に食べたものを思い出してみてください。ハンバーグ、サラダ、スパゲッティー、ご飯、お味噌汁…。甘いもの、酸っぱいもの、苦いもの…。いろいろな味の経験が思い出されますよね。

このように、私たちが日ごろ口にしているものは、メニューとしては何百何千通りといろいろですが、味の基礎(基本味)としては、以下の5つが組み合わさってそれぞれの食材やメニューの味わいとなっているのです。
5つの基本味

・甘味  エネルギー源のシグナル
・塩味  ミネラルのシグナル
・酸味  腐敗したもののシグナル
・うま味  タンパク質(アミノ酸) のシグナル
・苦味  毒のシグナル

(・辛味) 辛味は強い刺激からくる痛覚や温覚などから感じるもので基本味には入っていません

味の種類と子どもの好む味

子どもは、大人の数倍このシグナルを敏感に感じ取っていると言われています。

このなかで、子どもが生まれながらに好む味は、「甘味」「塩味」「うま味」です。母乳にも含まれる成分であり、生きていくために必要な栄養素(エネルギー・ミネラル・タンパク質)を自然と子どもたちは見抜き好んでいるというわけです。なかでも、とりわけ小さい子どもたちは甘いものが大好きですよね。「甘くておいし~!」子どものこの反応は、母乳や離乳食開始時に口にするお粥(お米)が「甘味」に富んでいることからも、自然な反応といえますね。

一方、「腐敗」や「毒」のシグナルとされている「酸味」と「苦味」は、子どもが本能的に好まない味です。(字面だけで見ると大人でも嫌悪感をいだきそうですが…。)でも、これらの基本味も、いろいろな食材がもつ味であり、丈夫な体をつくっていくためにも必要な味。では、子どもはどのようにこれらの味とも親しくなり味覚をつくっていくのでしょうか。

子どもの味覚はどうやってつくられる?

本能的に好む味以外の基本味や、食べたことのない食材をおいしいと思えるようになるために必要なことは、ずばり「経験」です。とりわけ、乳幼児期にいろいろな味や食材にふれる経験、そしてそれをおいしいと感じた経験が多い子は、大きくなってからも好き嫌いをしづらくなります。逆に、幼い時期に「(一度)食べなかったから」などと特定の食材を避けたり、子どもの好むものばかりを与えていると、好き嫌いや健康にも影響が出てきますよね。

家庭でできる食育、秋は絶好のチャンスです!

食育というと、なんだか難しそうで気が重くなりますが、子どもに「食事が楽しくなる経験」「新しく出会う食材や、苦手だった食材をおいしいと感じる経験」をさせてあげることも、立派な食育です。旬の食材(一番おいしい時期の食材)を取り入れて、子どもに「楽しい」「おいしい」経験をたくさんさせてあげましょう。

たとえば苦手な食材を刻んで好きなものと混ぜて…という調理法をとったりしますよね。子どもは好きなものに意識が集中していると混ざっている苦手なものもパクパク。そこから新たに「おいしい」と感じる味覚が形成されたり…♪このように乳幼児期の味覚形成や好き嫌いを克服するのにあたって、実は、秋は絶好の季節なのです。

秋の味覚といえば、さつまいも、栗、かぼちゃ、梨…、と、素材そのものが「甘味」をもっているものも多いのです!子どもが本能で好む、旬の「甘味」を活かしてた献立で、自然とさまざまな食材を口にし食べることができるようになっていけるよう、ママがサポートしてあげたいですね。

子どもの味覚形成におすすめの秋の食材レシピ

秋の「甘味」を活かした、子どもの味覚形成にもお役立ちのレシピを紹介します。

離乳食編(後期・完了期)

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