2019年10月17日 更新

【ママの経験談】自閉症児、引っ越しによる環境変化

自閉症児だけでなく、あらゆる発達障害を持つ子の多くが、環境の変化に適応することが難しいとされています。今回、筆者の自閉症の娘が、引っ越しによる環境変化にどの様な反応を見せたか…その様子をお話しします。

【行動】

この他目立った変化として、ものすごく甘えん坊になったことです。これまでになく、沢山ハグを求めてくるようになり、私や主人の後を追ってくることが増えました。
娘を注意して見ている限り、普段の表情から変化を感じることは特にありませんが、今までの見慣れた環境とは違う場所での生活、新居トラブルにより、なかなか落ち着いた生活を送れないことで、彼女なりにやはり何か不安や不満を感じているのかな…と、推測しています。

【ルーティン・こだわり】

引っ越し前の日常生活の中で、娘が絶対にやらないと気が済まなかったルーティンが数多くありましたが、家そのものが変わったことで、いくつかのルーティンはすることがなくなりました。

その一例が以下の通りです。

《引っ越し前の、起床後のルーティン》
①部屋の電気を点ける ②オムツを箱から取り出す ③テレビを消す(テレビをつけたまま寝ているため) ④お昼寝のために使うブランケットを持ってくる ⑤電気を消す ⑥ドアを開ける ⑦ドアを閉める

たまにうっかりして、私が電気を消そうとしたり、ドアを開けようものなら大癇癪。決まった順序で、これらのことを毎朝欠かさずやっていましたが、引っ越し後、今はリビング生活をしているというのが最大の理由だと思いますが、これらのルーティンはなくなりました。

《引っ越し前の朝ごはん》
①シリアルの箱を自分で(ベビー用)テーブルチェアまで運ぶ ②シリアルの入っている袋を取り出す ③箱の絵柄や文字を眺める ④椅子に座る ⑤食事用エプロンを私に手渡す 

という流れを経て、いざ朝ごはんをスタートしていましたが、現在は①~③をすることはなくなりました。

《就寝前のおもちゃの片付け》
引っ越し前は、就寝前に日中遊んでいたおもちゃを、決まった順序や並べ方でお方付けしていましたが、引っ越し後の今は、おもちゃが数点しか手元にないのもあり、やらなくなっています。

これとは逆に、引っ越し後、新たにできたルーティンも出てきました。

その一例が以下の通りです。

◎朝ごはんはダイニングで食べ、お昼ご飯&夜ご飯はリビングで食べる。
◎オムツ替えの時、必ずオムツ替えシートを使うことを要求。
 ⇒移動中やホテルで使っていたのが、きっかけです。
◎歯磨きの際、歯ブラシ&歯磨き粉を携帯用のポーチから自分で出し、終わった後にまたポーチに入れる。
 ⇒これも、移動中の流れがきっかけで始まり、移動が終わった現在も、ポーチから出して入れる…という行為に強い執着心を持ち、歯ブラシ&歯磨き粉だけを手渡しすると大癇癪を起こしてしまいます。

ルーティンに関しては、最終引っ越し先での生活が本格的に始まると、また変化があると見込んでいます。恐らく、今やっているルーティンの中で消えていくものがあれば、また新しいルーティンも生まれてくるはずです。

まとめ

いかがでしたか?引っ越しは、人生の中で大きなストレスとなる3大出来事の中で、『1位:親しい人の死』『2位:離婚』に次ぐ、第3位に位置づけされるイベントです。
実質的な手続きや、作業を担う大人はもちろんですが、子供にとってもストレスなのは言うまでもありません。

発達障害児・健常児・未就学児・就学児…子供連れの引っ越しとなると、内容こそ違いはあれども、色んな面で心配事は尽きませんよね。
子供は柔軟性があると言いますが、それには個人差も大きく、皆が皆そうではありません。そんな時、子供の力になれるのは、やはり家族ではないでしょうか。
お子さんの体調や様子を観察し、必要な際にしっかりケアができるようにしておきましょう!

そして、今回の記事が、同じ自閉症児や他の発達障害児を持つお子さんを連れての引っ越しを控えている方の参考になれば…と思います。
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この記事のライター

Sky_Macanoni Sky_Macanoni

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