2019年9月19日 更新

『坂上どうぶつ王国』などで話題沸騰!目指せ、殺処分ゼロ!猫の里親を見つけるステキな小学生の写真エッセイ集が発売

クラウドファンディングで設立した、クラウドファンディング護猫シェルター「猫庭」の小学生館長による初の単行本『猫庭ものがたり』が刊行!

クラウドファンディングで設立した、保護猫シェルター「猫庭」の小学生館長による初の単行本、『猫庭ものがたり』が株式会社朝日出版社から刊行されました。
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国で1年間に殺処分される犬や猫の数はどのぐらいだと思いますか?

2018年11月に環境省から発表されたデータによると、2017年に自治体の保健所や動物愛護センターに引き取られた犬猫の数は10万631匹、そのうち4万3,227匹が殺処分されました。自治体などの返還・譲渡の取り組みによって、10年前に比べるとその数はかなり減ってきましたが、それでも引き取られた約43%の犬や猫がやむなく殺処分されているのが現状です。

本書は、山口県山口市にある「てしま旅館」の次女で小学6年生の手島姫萌(てしまひめも)さんが、旅館を営む“猫ぎらい”の父親を説得し、小学校1年生のときに河原で拾った猫を家で飼うところから、猫の里親を見つけるまでのエピソードを綴った写真エッセイ集です。

実は、全国の中でも殺処分数のワーストランキングの上位に名をつらねているのが、山口県なのです。
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一匹の捨て猫との出会いをきっかけに、山口県の殺処分ゼロを目標に掲げてクラウドファンディングに挑戦。2016年6月、てしま旅館の中庭に保護猫シェルター「猫庭」(https://neko-niwa.com/)が完成しました。現在は、平均して年間100匹の猫ちゃんの保護と、新しい家族へと譲渡を続け、命を繋いでいます。
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著者の手島姫萌さんは、この「猫庭」の館長さん。小学校から帰ると、猫庭の掃除やごはんなどの世話、猫たちの健康チェックが日課。そして休日には、旅館を訪れた人や譲渡会に参加した人たちに猫庭を案内したり、インスタグラムや「猫庭ちゃんねる」で一匹ずつ特徴をPRしたりと大忙しです。
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これまでの3年間に救った猫の数は250匹以上。「こうちゃん」も猫庭を巣立っていった一匹です。

こうちゃんは、猫庭でも「人間が苦手」なタイプの猫ちゃんでした。膝にのったり、スリスリすることがないので、なかなか譲渡先も決まりません。

ある日、譲渡会に来たご夫婦は、こうちゃんをひと目見て連れて帰ることに決めました。わたしたちは「この子は人間と暮らすのになれていないけれど大丈夫ですか?」と何度も聞いたけれど、この子がいいと言います。

実はこのご夫婦、お父さんのための猫を探していたのです。猫好きなおじいちゃんは、飼っていた猫が死んでしまい、すっかり元気をなくして寝たきりになってしまったそうです。こうちゃんは、その亡くなった猫ちゃんにそっくり、ということで、もらわれていきました。

ちょっと不安な譲渡だったけれど、LINEで送られてきた写真を見てびっくり!あのこうちゃんが、おじいちゃんと一緒にすやすや寝ているのです。おじいちゃんもこうちゃんも、どちらもとっても幸せそう。

こうちゃんはおじいちゃんを幸せにして、おじいちゃんもこうちゃんを幸せにしている。わたしたちの心配は無駄だったなぁ、と思う、幸せにあふれた譲渡でした。(本文「幸せになった猫たちのものがたり」より)
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一匹でも多くの猫を救いたい――そんな思いから始まった猫庭と館長の歴史がぎっしりつまった物語をより多くの人たちに知ってもらいたいと、現在、9月24日までの日程でクラウドファンディングも実施中です。

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