地震、豪雨、台風、雷、大雪、熱中症……日本列島で暮らす私たちの日常は、常に災害ととなりあわせです。相次ぐ災害のニュースに不安になったとき、頼りになる1冊、『改訂版 子どものための防災BOOK 72時間生きぬくための101の方法』が登場しました。
2012年に刊行されたロングセラー『子どものための防災BOOK』を全面的に改訂した、最新版です。発災後の時間軸に対応した101の対応を、科学的な解説とともに紹介します。
災害がどんなにおそろしくても、人間にはそれに立ち向かえる知恵がある。
歴史を知っていれば、災害にそなえることができる。
科学を知っていれば、災害を予知し、乗りこえることができる。
あきらめずに、せいいっぱい考えれば、必ず答えが見えてくる。
どんなことが起こっても、あせらず冷静に考えよう。
『改訂版 子どものための防災BOOK 72時間生きぬくための101の方法』より
過去の災害に学ぶ口絵
過去の災害についてイメージしづらい子どもたちに向けて、それぞれの災害でなにが起きたのかわかるよう、冒頭に口絵を新設しました。1995年の阪神・淡路大震災、2011年の東日本大震災、2018年の西日本豪雨などについて、災害が起こった仕組みとともに紹介しています。
「いま、どうすればいい?」72時間を生きぬく方法
日本列島に住んでいれば、だれもが被災する可能性があるのが大地震。本書では地震について、とくに多くのページをさき、生きぬくための69の方法を紹介しています。災害後の人命救助のタイムリミットの目安とされる72時間を、どのように考え、判断し、行動すればよいのか、シミュレーションをする感覚で読み進めていくことができます。
発災から「10秒後までにできること」「1分後…」「10分後…」「1時間後…」「24時間後…」といったように、それぞれのタイミングで判断すべきこと、とるべき行動を紹介しています。
発災から「10秒後までにできること」「1分後…」「10分後…」「1時間後…」「24時間後…」といったように、それぞれのタイミングで判断すべきこと、とるべき行動を紹介しています。
【10分後までにできること】
[方法15]外に逃げるか?家にとどまるか?判断しよう!
地震のあとは、危険がなければ、基本的には家にとどまっていよう。これを自宅避難(在宅避難)という。外はものが落ちてきたりして、どんな危険があるかわからない。家の中のことはよくわかっているので安全だし、防災用品など必要なものもそろっている。
自宅避難をするときは、できれば玄関にすぐ出られる部屋を避難場所にしよう。たおれそうな家具などあぶないものはどけ、テレビやラジオなどの災害情報に注意する。行政の避難指示があれば、いつでもすぐ外に避難できるよう心がけておこう。
目の前の災害に勇気をもって向きあい、冷静にすばやく対処すれば、被害を軽くできるだろう。
(本文より一部抜粋)
また、「家具の固定」や「避難経路の確保」、「ローリングストック」など、「地震が来る前にできること」についても、最新の情報を多数紹介しています。
「南海トラフ地震臨時情報」についても解説!
この夏、初めて発表された「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」。「巨大地震警戒」「巨大地震注意」「調査終了」それぞれの情報の意味と、私たちがとるべき行動について、詳しく解説しています。