2020年12月21日 更新

【雑学】えっ、違うの!?本場のクリスマスと日本のクリスマス

子供から大人まで、人々の気分を盛り上げてくれるクリスマスですが、実は日本のクリスマスと本場のクリスマスには違いがあることをご存じでしたか?今回、日本と欧米のクリスマス文化の違いをご紹介していきます!

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クリスマスと言えば、プレゼントにケーキ・ご馳走ですよね。家族がいる人にとっては楽しい冬の一大イベント、恋人同士であればロマンチックなイベント、その一方で独身の人にとっては、「クリスマスを一人で過ごすのは寂しい」と考える人が多いかと思います。

そんな日本のクリスマスですが、本場の欧米では、クリスマスの過ごし方が日本とは違うんです!西洋から来たクリスマス文化は、実は日本で独自のスタイルを築いてきたのです。

それでは、ここから日本と欧米のクリスマス文化の違いを見ていきましょう。

宗教色が強い

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日本では宗教に関係なくクリスマスを祝いますが、本来のクリスマスは、イエス・キリストの生誕を祝う日(※誕生日は不明)で、宗教色が強いイベントになります。

日本では、『クリスマスイブ=クリスマス前夜』と解釈していますが、本来のクリスマスイブは、現代の暦(午前0時を1日の始まりとする暦)ではなく、教会暦(日没から1日が始まる暦)で日付を区切るため、実質クリスマスは24日の日没から25日の日没までとされているのです。そして、敬虔なキリスト教徒であれば、24日の夜に家族でクリスマス礼拝へと足を運びます。

とは言ったものの、様々な人種が住んでいる欧米ですので、必ずしも皆が皆キリスト教信者ではありません。キリスト教以外を信仰している人にとっては、多くの日本人同様、クリスマスはイベントの一つとして捉えています。

クリスマスは家族と過ごす

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欧米では、クリスマスは家族行事の一つとして捉えており、家族と過ごすのが基本。

家族や親戚はもちろん、恋人や(家族が近くにいない)親しい友人なども招いてクリスマスを過ごすのが欧米のクリスマスのスタイル。家族が近くに住んでいるのに、「恋人同士で過ごしたい・(自分の)家族だけで過ごしたい」などと言った日には、家族から顰蹙を買いかねません。

欧米のクリスマスは、日本で言う大晦日~正月のような感覚に近いものがあり、この時期に合わせて帰省する人が非常に多いです。また、お店によっては、24~25日は営業をお休みしていたり、営業していても早めに店じまいするお店も多く見られます。

チキンとケーキは日本だけ!?

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私たち日本人にとって、クリスマス料理で欠かせないのは「チキン」と「クリスマスケーキ」ではないでしょうか。

誰もが知っている、某有名フライドチキン店をはじめ、コンビニやスーパーなどでもチキン料理が所狭しと並んでいますよね。そして、チキンと同じく、もう一つの食卓の主役がクリスマスケーキ。可愛くデコレーションされたケーキは、クリスマス料理を締めくくる欠かせないものです。

当然、このクリスマス2大料理は、本場欧米から取り入れられたものだと思っている人が多いと思いますが、実は欧米では違うのです!

もちろん、チキンやケーキを食べる人も中にはいます。しかし、欧米ではチキンは主流ではなく、ターキー(七面鳥)やハム・ローストビーフなどが定番料理。

ケーキに関しては、アメリカではクッキーやパイ、イギリスではクリスマスプディング、フランスではブッシュ・ド・ノエル、ドイツではシュトーレン、オーストリアではクグロフ、イタリアではパネトーネ…など、国によってかなり違いがあります。

クリスマスプレゼント

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日本では、クリスマスプレゼントを枕元に置くのが一般的ですが、欧米ではプレゼントはツリーの下に置かれます。

また、プレゼントがクリスマス前からツリーの下に置いてあるのも特徴的です。事前に家族や親戚・友人などから貰ったプレゼントもツリーの下に置かれ、全てのプレゼントは25日の朝に開封となります。

そして一番の違いは、子供たちが貰うプレゼントの数。日本では、親から一つ、祖父母などから貰える場合も何か一つ…というのが基本だと思いますが、欧米では「一人一つ」という考えがなく、小さいプレゼントも含めて10数個貰うのはごくごく普通のことなんです!

驚くことに、アメリカでは親たちは子供の誕生日よりも、クリスマスプレゼントにより多くのお金を使うのが一般的で、クリスマスプレゼントの数が少ないと、学校で友達にからかわれる…ということも時にあるほどです。

全米小売業協会の調査*「2020年度 ホリデー消費者支出の概念」によると、アメリカ人がプレゼント(家族・友人・同僚など)に使う金額は、なんと$650(約6万7千円)。かなりの金額ですよね。

この他の驚きポイントは、アメリカでは多くの場合、プレゼントの中に『ギフトレシート』と呼ばれる、金額の書いてない返品のためのレシートも添えられています。これは、アメリカには「返品」の文化が非常に根付いているためです。ある意味合理的とも言える文化ではありますが、日本人の感覚だと、「せっかく選んだものを気に入ってもらえなかったんだ…」と、ちょっと贈り手としては残念に思ってしまいそうですよね。
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