乳児血管腫ってなに?
乳児血管腫は、良性の腫瘍で、生後2週頃から徐々にはっきりした赤あざになり、その後、盛り上がってきます。「赤アザ」「いちご状血管腫」とも呼ばれ、一般的には一歳以降消失していく傾向があり、学童期までには消失しているお子さんが多いそうです。
産まれた時には無かったはず(あってもうっすら赤い程度)のものがどんどん膨らんでくるので、ママやパパは驚くと思います。筆者の子どもたちは、息子はうなじ、娘は左足首付近、と双子どちらも乳児血管腫がありました。
産まれた時には無かったはず(あってもうっすら赤い程度)のものがどんどん膨らんでくるので、ママやパパは驚くと思います。筆者の子どもたちは、息子はうなじ、娘は左足首付近、と双子どちらも乳児血管腫がありました。
筆者に説明してくれた医師は、「乳児血管腫は、まぶたにできて視界の妨げになっていたり、喉など呼吸障害を引き起こす可能性がある場合などは早期から治療が必要ですが、それ以外は治療が必ずしも必要というわけではありません。」と前置きなさってから、「以前は自然消失を待つことが多かったんですが、早期治療により血管腫が膨らんでいくのを抑えることができるし、跡も消えやすくなるので、現在は早めに治療することも増えました。」と教えてくださいました。
我が子の場合は、治療の種類は「レーザー治療」とのこと。当時の筆者は、「なるべく自然に消失したら嬉しいけど…。跡が残りにくいようにするには早く治療を始めたほうがいいのかな…。」と悩みました。
同じように、治療をするかどうかで悩むママもいらっしゃると思うので、筆者の経験談を記します。
同じように、治療をするかどうかで悩むママもいらっしゃると思うので、筆者の経験談を記します。
筆者の経験談①血管腫の診断~レーザー治療を決めるまで
予定日より一か月半の早産だった双子の我が子たちは、まずNICUでお世話になりました。それからGCUにうつり、沐浴などお世話ができるようになった生後三週間頃、娘の左足首付近に赤い点を見つけました。
「あれ?この赤い点はなんだろう?今度先生に聞いてみよう」と思っていたところ、生後一か月を目前にしてGCUのナースから「面談室にて形成外科の先生がお待ちです。」とお声掛けがありました。「形成外科の先生…?何だろう…。」と不安になりながら、面談室の扉を開けたのを覚えています。
先生から聞いたのは「お子さんたちふたりとも、乳児血管腫があります。」という言葉。筆者の頭の中は「…にゅうじけっかんしゅ?なにそれ?」というかんじでした。
先生は「珍しいものではないし、悪性ではないので心配することはありません。一歳頃から自然消失する場合も多いですし、レーザー治療をすれば、きれいに治りますよ。GCUを退院したら、一度形成外科へお越しくださいね。」と優しく説明してくださいました。
息子はうなじだったので髪の毛に隠れて見えにくかったのですが、よく見ると膨らんでいました。
先生から聞いたのは「お子さんたちふたりとも、乳児血管腫があります。」という言葉。筆者の頭の中は「…にゅうじけっかんしゅ?なにそれ?」というかんじでした。
先生は「珍しいものではないし、悪性ではないので心配することはありません。一歳頃から自然消失する場合も多いですし、レーザー治療をすれば、きれいに治りますよ。GCUを退院したら、一度形成外科へお越しくださいね。」と優しく説明してくださいました。
息子はうなじだったので髪の毛に隠れて見えにくかったのですが、よく見ると膨らんでいました。
生後一か月半で退院し、形成外科を受診すると、レーザー治療の説明などを詳しくしてくださいました。「レーザー治療はおすすめですが、二人とも血管腫の位置や大きさからして危険な様子ではないので、自然消失を待ってもかまいません。保護者の方が決めてください」と言われました。
レーザー治療は月に一回。自然消失を待ちたい気持ちもあり、悩みましたが、少しでもきれいに治してあげたい気持ちと、もうすぐ生後二か月なので早く始めたほうがレーザーへの恐怖心も少ないかな、ということが決めてになり、生後二か月からレーザー治療を開始しました。
筆者の経験談②レーザー治療開始~現在まで
レーザー治療は、強い痛みはないけれど、ゴムではじかれたような痛みがあるとのことで、事前に痛みを和らげる麻酔テープが処方されました。照射当日は家からその麻酔のテープを血管腫に貼って病院へ行きました。
我が子たちが治療した病院では、レーザーを照射する部屋へ入る際は、保護者が一人付きそうことができました。我が子より大きいお子さんたちは、待機のお部屋から泣いている子もいたので、保護者が付き添えるシステムはとてもありがたいですね。(2018年~2019年の話ですので、もしかするとコロナ禍で変更になったかもしれません。)
暴れないように看護師数人で押さえ、医師がレーザーを照射します。時間は長くありません。筆者も目を保護するゴーグルをお借りして、レーザー照射の時は「大丈夫よ~ママはここだよ~」と声掛けしていました。
我が子たちが治療した病院では、レーザーを照射する部屋へ入る際は、保護者が一人付きそうことができました。我が子より大きいお子さんたちは、待機のお部屋から泣いている子もいたので、保護者が付き添えるシステムはとてもありがたいですね。(2018年~2019年の話ですので、もしかするとコロナ禍で変更になったかもしれません。)
暴れないように看護師数人で押さえ、医師がレーザーを照射します。時間は長くありません。筆者も目を保護するゴーグルをお借りして、レーザー照射の時は「大丈夫よ~ママはここだよ~」と声掛けしていました。
我が子たちの場合、娘は11月~2月の4回、息子は11月~6月の8回、レーザー治療に通いました。月に一回なので、保護者の負担もそこまで大きくないと思います。ホームケアとしては、医師の指示通り、レーザー後に軟膏を塗って保護していました。
二歳半の現在、ふたりともよく見ないとわからないくらいにきれいになりましたので、早期治療してよかったと思っています。
二歳半の現在、ふたりともよく見ないとわからないくらいにきれいになりましたので、早期治療してよかったと思っています。