2019年8月21日 更新

幼稚園の先生が考えた【頑固な好き嫌い克服法】牛乳編

どうしても口を開けない頑固な子には、どのように接したらよいのでしょうか?

頑固な好き嫌い

世の中には絶対に食べてくれない、口を開けてくれないという頑固なお子さんもいると思います。
一口でも食べてくれれば、段々と量を増やしていけますが、こういうお子さんはお母さんもどうしたらよいのかと悩んでしまうと思います。

今回はそんなお子さんに対する対処法を考えていきたいと思います。

幼稚園の牛乳

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幼稚園の年少組さんの担任になると、よく見られるのが牛乳嫌いの子です。牛乳は栄養があるし、幼稚園でも毎日飲む物なので、できれば飲んで欲しいと思いますが、中には絶対に口を開けない、テーブルの下に隠れてしまう・・・なんていう子もいます。

普通に苦手な子であれば、最初はスプーン一杯からはじめるといいと思います。それを毎日続けて、その子の様子を見ながら、徐々に量を増やしていき、スプーンで何杯も飲めるようになったら、今度は少量をコップに入れて飲むなど、少しずつ量を増やしながら段階を踏んでいくとよいと思います。

しかし頑固な子は、口を開けないし、スプーン一杯なんてとんでもない話です(笑)
では一体どうしたらよいのでしょうか?

頑固な子に牛乳を飲ますには?

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頑固に飲めないという子は、牛乳が美味しくないものだという観念が強いんだと思います。それならば逆に「牛乳って大したことないな」と思わせればよいのです。
絶対に口を開けない頑固な子ですが、スプーンの先にちょっぴり牛乳をつけ(お母さんなら指先にちょっぴりでもいいと思います)その子の唇にちょんとつけるのです。そしてすかさず「わー!○○ちゃんえらいねぇ!牛乳飲めたよ!すごいすごい♪」
正直その子はなんのことかわからずぽかんとするかもしれません。ついたかつかないかの量だし、味なんてしないと思うので・・・。

しかしここで大切なのは牛乳を飲んだかどうかではなく、牛乳が大したことないと思わせることです。お母さんの演技力も大切です。とにかく毎日これを続け、沢山大げさに褒めてあげるのです。
そうすると不思議なことに、テーブルの下に隠れるほどだった子が、隠れなくなります。
牛乳を飲むこと=大したことない事=お母さん(先生)に褒められて嬉しい事
こんな風に思ってきたらこっちのものです。
とりあえず一カ月位は続けましょう。そしてその子の様子を見ながら、大丈夫そうであればちょっぴりずつ増やして、何か月後かにはスプーン一杯になるよう、褒めながら頑張っていきましょう。
とりあえず焦りは禁物。急に量を増やすと、「やっぱり美味しくない!」と逆戻りになるかもしれないので、少しずつ増やすようにしましょう。

お野菜の場合には?

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お野菜の場合は、普通に食べれない子はとにかく一口頑張ろうを目標にします。

しかしなかなかその一口が食べれない子もいると思います。そういう場合は、その野菜を大きい方と小さい方に切り分け、その子に「どっちがいい?」と選ばせたりします。まぁ決まって「小さい方がいい」と言うのですが、不思議と自分で選ぶと食べれたりします。

すごく好き嫌いのある子であれば、小さい方を1mm位にするなどその子に合せて大きさを設定するといいと思います。
「たった1mm?」と思うかもしれませんが、その子にとっては大事な一歩。その1mmが食べれるか食べれないかでずいぶん違ってきます。1mm食べれてそれが大したことないなと思い始めれば、2mmにも挑戦できるようになり、徐々に量を増やすうちに一口が食べれるようになるのです。

そして嫌いなものを食べれた時には、沢山ほめてあげましょう!お母さんに褒められることが、子どもにとっては一番嬉しいことです。次も頑張ろうという活力になると思います。

それでも食べない頑固な子は、1mm以下の野菜を好きな物に隠して食べさせ、「えっ!今○○入ってたのに食べれたよ!すごいね!」と沢山褒め、その野菜を大したことないと思わせることからはじめましょう。

とにかく大げさにほめたり、抱きしめてあげたりして、『嫌いな物を食べるとお母さんに沢山褒められて嬉しいな』という気持ちになるように、大変ですが地道に毎日続けましょう。

子どもと牛乳を使ったデザートを作ってみよう!

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この記事のライター

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