2021年2月1日 更新

英語での会話がもっと楽しく身近になる!教科書には載ってないリアルな英語【怒り編】

一般的に、日本人は欧米人と比べると、怒りの感情を抑えがちで、反対意見や感情をぶつけ合うのが苦手なのは有名な話。ただですら、日本文化に馴染みのないことを英語でするとなると、そのハードルは更に高くなってしまいますよね。そんな皆さんに、今回ちょっと過激な、ネイティブが使う怒りの表現をご紹介します。

ウンザリな気持ちを表現

■I've had enough! / もう、ウンザリ!・もう、沢山!
⇒とある状況や人に対して「もう十分」という意味から、これ以上我慢ならない…ということを意味します。

【例】
・I've had enough of this! / もう、こんなのウンザリ!
・I've had enough of you! / あなたには、もうウンザリ!
・I've had enough of your excuses! / あなたの言い訳には、もうウンザリ!

似た様な意味を持つフレーズとして、"be sick and tired of~ / ~にウンザリ・~に飽き飽きする"という言い方もあります。使い方は、"I've had enough"と同じで、"I'm so sick and tired of you!"などと言い換えることができます。

■I'm done with this! / もう、こんなのウンザリ!
⇒"I'm done"とは、「(何かが)終わった・できた・これ以上やらない・やめた・疲れた・ウンザリ」など、様々な意味を持つスラングになります。何の事かを説明したい時は、"with~"以降に説明を付けて使います。

人間関係において、もうこの人とは関わりたくないという時や、何かの物事に対して嫌になった・飽き飽きしたという時など、様々なシチュエーションで使うことができる、万能フレーズです。

【例】
・I'm so done with you! / あなたには、もうウンザリ!
・I'm done with your nonsense! / あなたの戯言には、もうウンザリだわ!
・I'm not done with you yet! / お前とは、まだ終わってないぞ!・まだ話は終わってないよ!
⇒否定形の場合、要件(話や説教・用事など)が済んでいない時に使われます。

■That's enough! / もうやめて!・いい加減にして!
⇒"I've had enough"とほぼ同じ意味になり、似た様なフレーズで"Enough is enough!"というのもあります。

距離を置きたい時

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これ以上、相手と口論したくない…。距離を置いて、ひとりになりたい…という時に使えるフレーズがこちら。

■Leave me alone! / ひとりにして!・放っておいて!
⇒相手に干渉されたくない時の定番フレーズですが、かなり強い言い回しになります。ワンクッションおいて言いたい時は、"Please"を頭に付けて言うことで物腰が柔らかになります。

■I need some space. / ひとりになりたいの
⇒直訳すると「私は、スペースを置く必要がある」となりますが、このフレーズで使う"space"は「自分の空間」を指し、すなわち「ひとりになりたい」ことを意味します。

注意したいのが、このフレーズは状況によっては『別れ話』を意味するため、誤解を受けそうな場合は、以下の様なフレーズを使いましょう。

【例】
・I need some space to cool off. / 冷静になるために、ひとりになりたいの。
・Give me some space to cool off. / 冷静になるために、ちょっとひとりの時間をちょうだい。

※使う際には要注意!…な怒りの表現

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強烈な一言!

これからご紹介する表現は、『怒りマックス!』を一言で表現できるカスワードです。先に述べたように、使う際には自分の置かれた状況(相手や場所など)を見極めてから使うようにしましょう!

※Shit!!
⇒"shit"の本来の意味は、なんと「糞・うんこ」。かなり汚い言葉ですが、ネイティブは非常によく使います。本来の意味で使われることもありますが(例:I wanna take a shit. / うんこしたい)、最も使われるのはスラングでの意味合いになります。

スラングで"shit"を使う場合、何かしでかしてしまった時・何か忘れてしまった時の「しまった!」といった意味や、怒りを表す「ちくしょう!・あぁ、もうッ!・クソッ!」といった意味になります。

※Fuck!!
⇒こちらも、"shit"同様ネイティブの多くが使う言葉です。スラングとしての使い方や意味合いも、ほぼ"shit"と変わりはありません。ただ、本来の意味は全く異なり、"fuck"は「性交する」という意味になります。

また、"fuck"に"ing"が付いた、形容詞の"fucking"もネイティブの会話では頻繁に登場します。これは、"very"や"so"などと同じ様な意味で、日本語でいう「めっちゃ・すっごい・マジで」といったニュアンスになり、ポジティブなことからネガティブなことまで、何かを強調して話したい時に使います。

【例】
・It's fucking awesome! / 最高じゃん!
・I'm fucking pissed off right now. / 私、今すんごいムカついてるんだよね。
・This fucking sucks! / もう、マジで最悪!
・I fucking hate you! / あんたなんて大嫌い!

怒り大爆発!…危険なフレーズ集

■What the fuck!?
⇒日本語でいう「はっ~⁉・一体、何なの⁉・何てことを⁉」などの意味になります。怒った時はもちろん、驚いた時、理解不能な時、困惑した時などにも使われます。ちなみに、SNSなどで見かける『WTF』は、この"what the fuck"の頭文字を取ったものになります。

▽"What the fuck"を使った応用フレーズには、以下の様なものがあります。
・What the fuck did you just say? /ちょっと、あんた今何て言った?
・What the fuck are you talking about? / はっ⁉一体、何言ってるの?
・What the fuck are you doing? / ちょっと、何やってんの?

この他、同じ意味を持つフレーズで、"What the hell!?"と"What the heck!?"というのもあり、使い方も"What the fuck"と変わりはありません。

"What the hell!?"の"hell"は「地獄」という意味で、一応カスワードとして捉えられていますが、"fuck"とは違い、テレビやラジオなどで使われていることも多いため、完全なNGワードにはならないと言えますが、人によってはやはり使うのを嫌う人もいます。

一方、"What the heck!?"は、カスワードには該当しないため、公共の場で使っても白い目で見られることはありません。

■That's bullshit!
⇒"bullshit"とは、「たわごと・でたらめ・嘘」などの意味ですが、直訳すると「牛の糞」と、非常に汚いスラングです。"That's bullshit!"というフレーズは、「そんなのでたらめだ・嘘つけ・ふざけるな」といった意味合いになり、相手を攻撃するフレーズになります。

"bullshit"を使いたいけど、ハッキリ言うのは避けたい…という時に、"Bull=B"・"Shit=S"を取って『BS(ビーエス)』と言い、"That's BS!"と表現する人もいます。

▽カスワードを使わずに表現したい場合、以下の様なものがあります。
・That's not true./ それは事実ではない
・That's a lie. / それは嘘だ

■I don't give a fuck! / I don't give a shit!
⇒「そんなの気にしない!・そんなの気にしねえよ!」の意味を持つスラングで、スラングを使わない場合、"I don't care!"で置き換えることができます。

■Shut the fuck up!
⇒これは、ご存じの方も多い"shut up / 黙って"のスラング編です。禁句の"fuck"が間に入ることで、その意味はより強烈さを増します。

角が立たないように、黙って欲しいことを伝えたい場合は、"Can you please shut up?"と言い換えると良いでしょう。

■Get the fuck out of here!
⇒「出て行け!・とっとと失せろ!」という意味で、元は"Get out of here!"になります。"fuck"が入ることで、その意味合いはより強くなり、これを言われ場合、一先ず相手の前からいなくなるのが無難です。

面白いことに、別の意味では「嘘つけ~!」と、相手の言ったことに凄く驚いた時などに、冗談交じりで使われることもあります。

【例】
A : I just bought a house in Hollywood hills. / 俺、ハリウッドヒルズに家を買ったんだ。
B : What⁉ Get the fuck out here!! / えッ⁉嘘だろ~‼

呼び方ひとつで、怒りを表現!

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英語には、相手を軽蔑する呼び方が数多くあり、男女によってその呼び方は違ってきます。

【女性編】
■Bitch
⇒最もポピュラーな意味合いとして、「嫌な女・性格の悪い女」があります。通常、女性に使われる呼び名ですが、「女々しい男性」相手にも皮肉を込めて使うこともあります。

また、"bitch"には「文句を言う」という動詞の意味もあり、"Stop bitching! / 文句言うのやめな!"といった感じでも、ネイティブはよく使います。

ちなみに、日本語では「尻軽女」と認識している人もいるかもしれませんが、ネイティブがその意味で"bitch"を使うことはまずありません。「尻軽女」と言いたい場合、"Slut(スラット)"や"Whore(ホォァ) / 娼婦・ふしだらな人"を使います。

【男性編】
■Loser
⇒日本語で「ルーザー(負け犬)」としてご存じの方もいるかもしれないこの単語は、「意気地なし・無能な奴」といったニュアンスでも使われます。

■Jerk
⇒人の悪口を言う、人の弱みに付け込む、人を騙す、人を裏切るなど、酷いことを平気でする人のことを指し、「最低野郎・自分勝手な野郎」という意味合いで使われます。

■Pussy
⇒元は「女性器」という意味の"pussy"ですが、これが転じて「女々しい奴」という意味になります。

■Wimp
⇒「弱虫・気が小さい・意気地なし」といった意味合いで使われます。

■Asshole
⇒直訳すると「ケツ(ass)の穴(hole)」という、何とも下品な意味ですが、スラングでは「嫌な奴」という意味で使われます。

■Mother fucker
⇒本来「母親と(性的関係を持つ)ヤル人」という、強烈な意味を持ったこの呼び名。男性に対して最大限の屈辱を込めた呼び方になり、「最低なクソ野郎」という意味になります。

【男女編】
■Cunt
⇒"cunt"も本来「女性器」という意味を持つ単語ですが、「嫌な奴・ムカつく奴」といった意味合いで使われ、かなり屈辱的な呼び方になります。
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この記事のライター

Sky_Macanoni Sky_Macanoni

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