2021年2月1日 更新

英語での会話がもっと楽しく身近になる!教科書には載ってないリアルな英語【怒り編】

一般的に、日本人は欧米人と比べると、怒りの感情を抑えがちで、反対意見や感情をぶつけ合うのが苦手なのは有名な話。ただですら、日本文化に馴染みのないことを英語でするとなると、そのハードルは更に高くなってしまいますよね。そんな皆さんに、今回ちょっと過激な、ネイティブが使う怒りの表現をご紹介します。

英語のNGワード、『カスワード』って何?

ネイティブが普段使う怒りの表現は、スラングだらけと言っても過言ではありません。また、このスラングの中には『カスワード(スウェアワード)』と呼ばれるタブーな言葉も盛り沢山。

カスワードは、学校では絶対に教えてもらえないもので、公共の場やフォーマルな場面で使うのは絶対NG!映画の場合、レイティング(視聴年齢制限)によっては、カスワードが使われているものもありますが、一般のテレビ番組などの場合、カスワードは「ピー」と言った効果音で消されていたり、カスワードを避けたスラングが使われています。

家庭内で子供がカスワードを使うことは、普通の親はまず許しません。それが証拠に、タブー用語を使う口は「Dirty mouth=汚い口」と言い、子供の口を石鹸で洗うことがあるほど!ちなみに、筆者の主人も、子供の頃に姉に向かってカスワードを使い、父親から固形石鹸を口に突っ込まれ、見事に口の中を洗われた…というエピソードがあります。

普段カスワードを使っている親も、教育上子供の前では使わないようにしている親が殆どですが、中には普段から徹底してカスワードを使わない人もいます。とは言ったものの、親しい友人間でカスワードに抵抗のない人たちの会話では、カスワードが飛び交うのはごくごく自然なことです。

それでは、ネイティブがよく使う『怒りの表現』をシチュエーション別に見ていきましょう!

話し合いをしたい時のフレーズ

怒ってはいるものの、先ずは落ち着いて話をしたい時に使う定番フレーズ2つがこちら。

■Can we talk?
⇒「私たちは話せますか?」という直訳ですが、「話したいことがあるんだけど」というニュアンスで使われます。

■We need to talk.
⇒直訳すると「私たちは話す必要がある」という意味で、"Can we talk?"同様「話たいことがあるんだけど」というニュアンスになります。しかし、このフレーズを誰かに言われた場合、通常その会話の内容は、良くも悪くもかなりシリアスなものになることを意味します。

割り込みを阻止するフレーズ

私たち日本人は、人の話を途中で遮るのは失礼な行為と考えますが、欧米では相手の考えに意見がある場合、話の途中だろうとお構いなしにズカズカと割り込んできます。

そのため、割り込み発言に対して、どうしても自分の言い分を最後まで聞いて欲しい場合は、その意思をハッキリと相手に伝える必要があります。

そんな時に使えるフレーズがこちら。

■Let me finish!
⇒「let me + 動詞の原形」は「私に○○させて」という意味で使われるフレーズです。 ここでは、"finish / 終える"という単語が使われていますので、直訳すると「私に終わらさせて」=「話はまだ終わってないんだけど」「最後までちゃんと聞いてよ」という意味で、話の腰を折られた時によく使われます。

ビジネスなどの場面でも使うことが出来るフレーズですが、このまま使うのはNGです。頭に"Please"を付け加えて、"Please let me finish."とすることで、フォーマルにも使うことができます。

■Excuse me!! I'm still talking!
⇒「悪いけど…私まだ話してるんだけど!」という意味になります。"Excuse me"を付けていると丁寧な言い方をイメージするかもしれませんが、怒りを込めて強く言うと、かなりキツイ意味合いに変化します。

■Don't cut me off!
⇒"cut off"にはいくつか意味があるのですが、ここでは「話を遮る」という意味で使われています。間に「私=me」を入れることで、「私の話の邪魔しないでよ!」というニュアンスになります。

『イライラ』を表現

■bug (someone) / イライラする・ウザいんだけど
⇒本来"bug"は、名詞では「(小さな)虫」という意味ですが、虫(ハエなど)が自分の顔の周りをブンブンと飛んでいたらイライラしますよね?そのイメージから、スラングでは「邪魔をする・イライラする・ウザい」という意味で(動詞として)使われます。

同じ意味合いの単語では、"annnoy"や"bother"もあり、使い方は"bug"と同じになります。

【寝ようとしている妻に対して、夫がしつこく話し掛けてくる…】
例①:Stop bugging me! Let me sleep! / 邪魔しないでよ!寝かせて!
例②:You're annoying...I just wanna sleep! / (あなた)ウザいんだけど…私、寝たいのよね!
⇒"wanna"は、"want to~ / ~したい"・"want a~ /~が欲しい "の省略形で、ネイティブが日常的に使っているフレーズです。カジュアルな表現になるため、フォーマルな場面で使うのは避けた方が無難です。

■get on (one's) nerves / イラっとさせる
⇒日本語の「神経(nerve)に障る」という解釈と同じになります。

【例】
・Can you stop complaining? You're getting on my nerves. / 文句ばっかり言うのやめてくれる?イライラするわ。

■rub (one's) the wrong way / 神経を逆撫でる
⇒"rub"は「撫でる」・"the wrong way"は「間違った方向」=「間違った方向に撫でる」という意味ですが、これを「相手の神経を逆撫でる」という意味で使います。通常、例文の様に、"rub"と"the wrong way"の間に「人」を入れ、"rub (someone) the wrong way"という形で使います。

【例】
・You think it's funny to roast me in front of my friends but it just rubs me the wrong way. / 友達の前で私のことからかうの、あなたはおもしろいと思ってるかもしれないけど、それって私のこと苛立たせてるだけだから。
⇒肉などを「焼く・炙る」という意味の"roast"ですが、スラングでは「からかう」という意味でも使われます。

■lose (one's) temper / カッとする・キレる
⇒"temper"とは「気質・気性・気分」などの意味があります。ここに「失くす」という意味の"lose"を付け加えることで、「カッとする」といった意味で使われます。

【例】
A : Can you believe my husband forgot our anniversary and went out with his friends all night? / うちの夫、結婚記念日忘れて友達と一晩中遊びに行ってたんだけど、信じられる?
B : What!? That's awful! / ええッ⁉それ酷いね!
A : I totally lost my temper. / 当然、ブチ切れたよ。

■tick off / イライラさせる
⇒通常、"tick"と"off"の間には「人」が入り、"tick (someone) off"という形で使われる、スラング表現になります。

【例】
・My wife always checks my phone while I'm in the shower. That really ticks me off. / 僕がシャワーに入ってると、妻がいつも携帯チェックするんだよ。それが、本当に腹立つんだよね。

■piss off / イライラさせる・ムカつかせる
⇒"piss"の本来の意味は、名詞で「おしっこ」・動詞で「おしっこする」。しかし、スラングで"piss off"は、怒りを表す表現になります。よく使われる言い回しですが、使うのは親しい友人間などに留めるのが無難です。

【例】
・You're really pissing me off! / あなたムカつくんだけど・いい加減怒るよ!
・I'm so pissed off right now! / 私、今すんごくムカついてるの!
・It pisses me off when you stay out late without telling me! / 遅くなる時に連絡くれないけど、それ本当に腹が立つのよね!

口喧嘩に欠かせないフレーズ集

相手に反論したい時

■What are you talking about? / ちょっと、何言ってるの?・バカなの?
⇒「あなたは何について話しているの?」と直訳してしまいがちですが、喧嘩の際にこのフレーズを使うと、相手の言っていることに納得がいかない・間違っているという意味合いになります。

【例】
A : I know you spent $100 on online games!! / あなたが、オンラインゲームで100ドル使ったの、私知ってるんだからね‼
B : What!? What are you talking about? I was trying to buy you a surprise birthday present!! / はっ⁉何言ってんだよ?君に、サプライズで誕生日プレゼント買おうとしただけだよ‼

■Don't blame me!! / 私のせいにしないでよ‼
⇒"blame"は「責める・非難する・~のせいにする」といった意味です。

▽"blame"を使った、以下の様な表現も使えます。
・Are you blaming me? / 私のせいだっていうの?
・Stop blaming me!! / 私のせいにするのやめてくれる?

■Don't change the subject! / 話を逸らさないで!
⇒「主題・題目・テーマ」といった意味を持つ"subject"。そこに"don't change / 変えないで"を付け加えることで、「話を変えないで・(話を逸らして)誤魔化さないでよ!」といったニュアンスで使われます。
■How could you talk to me like that? / よくもそんな口の利き方ができるね!
⇒"How could you (do that)?"は、相手がしたことに対して「よくもそんなことができたね・そんなことするなんて…」と、非難する時に使われるフレーズです。

"How could you~"の後ろに付ける文を変化させることで、"How could you say that to me? / よくも私に、そんなこと言えたわね!"などと言うこともできます。

■Don't you dare talking to me like that! / そんな口の利き方しないでよ!
⇒"Don't you dare~"は、「絶対○○しないで!」という、非常に強い意思表示になります。

▽"Don't you dare~"を使った、以下の様な表現も使えます。
・Don't you dare lie to me! / 絶対、嘘なんか付かないでよ!
・Don't you dare say that! / そんなこと言うもんじゃない!
・Don't you dare touch me! / 絶対、触らないで!(間違っても、触ろうなんて考えないでよ!)

■Who do you think you are? / 何様のつもり?
⇒直訳すると「自分を誰だと思っているの?」ですが、このフレーズは日本語の「何様のつもり」と全く同じ意味になります。

■Don't give me attitude! / 何その態度!
⇒"attitude"は、「態度・心構え・姿勢」といった意味です。直訳すると「私に態度をよこすな!」と、ちょっと意味不明になってしまいますが、"give (someone) attitude"で「(人)に対して、反抗的な態度を取る」という意味があり、そこに"Don't"が付くことで、「反抗的な態度を取るな」が転じて、「何その態度!・偉そうにしないでよ!」といったニュアンスで使われます。

■Don't make me say it again! / Don't make me tell you again!
⇒シンプルに、「同じことを、何度も言わせないで!」というフレーズですが、このフレーズを使うということは、あなたは相当頭に来ていることを表します。この2つのフレーズは、子供相手にもよく使われます。
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