11月22日は「いい夫婦の日」。昨今、女性の社会進出が進み、家庭における夫婦の役割分担も一昔前とは変化してきました。そこで市場調査を行うマクロミルが、2017年現在の夫婦の家事分担状況を調べ、2016年調査との比較も行いました。尚、調査は“夫婦ともにフルタイムで働く”20-40代の男女1,000名を対象に実施されました。
“夫婦ともフルタイムで働く家庭”の割合は年代が上がるほど減少
【図】 年代別、結婚状況 ベース:全体 / n=20,000
全国2万人を対象に、結婚の状況や、ご自身・配偶者の就業状況等を尋ねました。その結果、既婚者の割合は20代28%、30代59%、40代65%でした。
【図】 年代別、夫婦の就業状況 ベース:既婚者 / n=10,556
さらに既婚者における夫婦の就業状況をみると、夫婦ともに働いている「共働き家庭」の割合は20代49%、30代50%、40代59%と年代が上がるほど増加します。一方、夫婦ともにフルタイム(*1)で働いている「フルタイム共働き夫婦」の割合は、20代28%、30代23%、40代21%と年代が上がるほど減少しました。
*1:週に40時間以上働いている人をフルタイム就業者と定義
夫が家事参加する家庭が急増!?「妻がほとんどの家事を担っている」家庭は30%
【図】 夫婦の家事分担状況 (2016年と2017年の比較)
ベース:全体 /2016年 n=1,236、2017年 n=1,000 ※グラフの数値は3.0%未満を非表示
2万人の中から、配偶者と同居中のフルタイム共働き夫婦1,000名を抽出し、家事の分担状況について伺いました。夫婦間の家事分担割合について尋ねると、「妻がほとんどの家事を担っている」割合は30%、「妻が主に家事を担っているが、夫も少し分担している」が36%で、あわせて66%の家庭では妻がメインで家事を担っていることが示されました。
なお、2016年9月に実施した同調査(*2)では、「妻がほとんどの家事を担っている」42%、「妻が主に家事を担っているが、夫も少し分担している」33%で、妻が家事をメインで担う家庭は75%でした。
この1年間で「妻がほとんど家事」家庭は12ポイント減少、「妻がメインで家事」家庭も9ポイント減少しており、夫が家事に参加する家庭が増えている様子がうかがえます。
家事分担割合、理想は「夫50%妻50%」だが、現実は「夫10%妻90%」
【図】 夫婦の家事分担割合(実際と理想の比較)
ベース:全体 /n=1,000 ※グラフの数値は3.0%未満を非表示
夫と妻で、実際に何%ずつ家事を担っているか・担うべきか、実際と理想を尋ねました。結果、理想は「夫50%妻50%」で夫婦平等に分担と考える人が最多の37%、次いで「夫40%妻60%」が22%でした。
一方、実際の分担割合をみると、最多は「夫10%妻90%」で24%、次いで「夫20%妻80%」が19%でした。妻も夫と同様にフルタイムで働いている家庭においても、妻に家事負担が寄っている現状が見えてきます。理想と現実の間にはまだまだ開きがありそうです。
【図】 年代別 夫の平均家事分担割合(実際と理想) ベース:全体 /n=1,000
なお、年代別に確認すると、若い世代ほど分担が進んでいることが分かりました。実際の夫の家事負担割合の平均は全体で30%ですが、年代別にみると20代は35%、30代は31%、40代は27%でした。年代があがるほど夫の家事分担率は減少します。また、理想の分担割合の平均は、20代・30代は40%とほぼ同じですが、40代では35%でした。
昨今、女性の社会進出が進んできていますが、一方で家事育児への男性参加も必要であるという風潮も強まってきています。より若い世代ほど、家事分担が進んでいる裏側には、そういった時代背景も関係しているものと思われます。
【調査概要】
調査主体 マクロミル
調査方法 インターネットリサーチ
【1. 全国2万人対象調査】
調査対象 全国20~49歳の男女(マクロミルモニタ会員)
割付方法 平成27年国勢調査による、性別×年代別の人口動態割付/合計20,000サンプル
調査期間 2017年9月26日(火)~ 27日(水)
【2. フルタイム共働き夫婦1,000名調査】
調査対象 既婚で配偶者と同居しており、夫婦ともにフルタイム(週40時間以上)で働いている男女(マクロミルモニタ会員)/合計1,000サンプル
調査期間 2017年9月26日(火)~ 27日(水)v
*2: 2016年9月6日(火)~ 9月7日(水)に同条件の男女1,236名に対して調査を実施。ウェイトバック集計を行い、今回調査の回答者の性別×年代別の構成比と揃えた上で比較しています。
※本文の数値は四捨五入した整数で表記しています。
※百分率表示は四捨五入の丸め計算をおこなっており、合計が100%とならない場合があります。
調査主体 マクロミル
調査方法 インターネットリサーチ
【1. 全国2万人対象調査】
調査対象 全国20~49歳の男女(マクロミルモニタ会員)
割付方法 平成27年国勢調査による、性別×年代別の人口動態割付/合計20,000サンプル
調査期間 2017年9月26日(火)~ 27日(水)
【2. フルタイム共働き夫婦1,000名調査】
調査対象 既婚で配偶者と同居しており、夫婦ともにフルタイム(週40時間以上)で働いている男女(マクロミルモニタ会員)/合計1,000サンプル
調査期間 2017年9月26日(火)~ 27日(水)v
*2: 2016年9月6日(火)~ 9月7日(水)に同条件の男女1,236名に対して調査を実施。ウェイトバック集計を行い、今回調査の回答者の性別×年代別の構成比と揃えた上で比較しています。
※本文の数値は四捨五入した整数で表記しています。
※百分率表示は四捨五入の丸め計算をおこなっており、合計が100%とならない場合があります。
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