もうすぐノロウイルス胃腸炎の流行がピークとなる12月がやってきます。今、急速に感染が広がっていき、全国的な流行となることが予想されているようです。
Yahoo!ニュースより≪2015/11/29掲載≫
新型ノロ、大流行の恐れ…予防ワクチン・有効な治療薬なし。
毎年冬に流行し、嘔吐(おうと)や下痢の原因となるノロウイルス。2014年3月に国内で採取されたふん便から新型ウイルスが確認され、国立感染症研究所は、このウイルスが今後、国内で大流行を引き起こす恐れがあるとみて、警戒を呼びかけている。(読売新聞(ヨミドクター))
昨年から新型ノロウイルス感染が確認・増加
激しいおう吐や下痢を引き起こすノロウイルスの新型は、去年、国内で初めて感染が確認されましたが、国立感染症研究所がことし9月以降、国内で起きた集団感染のうち、遺伝子のタイプが判明したものを調べたところ、そのほとんどが新型ウイルスによるものでした。
ノロウイルスの流行は毎年11月以降本格化しますが、国立感染症研究所は今シーズン、新型ウイルスによる大きな流行がおきるおそれが高まったとしています。
また専門家は、新型ウイルスは遺伝子が変異しているため、現在、医療機関などで使われている迅速診断キットでは、感染を見逃すおそれがあり、病院や保育園などで感染拡大を防ぐ対策が遅れることが懸念されるとしていて、厚生労働省も全国の自治体に注意を呼びかけまています。
ノロウイルスの流行は毎年11月以降本格化しますが、国立感染症研究所は今シーズン、新型ウイルスによる大きな流行がおきるおそれが高まったとしています。
また専門家は、新型ウイルスは遺伝子が変異しているため、現在、医療機関などで使われている迅速診断キットでは、感染を見逃すおそれがあり、病院や保育園などで感染拡大を防ぐ対策が遅れることが懸念されるとしていて、厚生労働省も全国の自治体に注意を呼びかけまています。
「ウイルスの形が変わったとき大流行」になる
ノロウイルスに詳しい国立感染症研究所の片山和彦室長は「今回のようにウイルスの形が大きく変わったときには、人々の体に抗体が十分にできておらず、感染が拡大しやすい。大流行が起きる可能性が高まっていると言える」と話しています。
また「新型ウイルスは、いまの迅速診断キットでは、十分見つけられない可能性がある。これまで優れたキットとして広く使われているので医療現場でノロウイルスの感染ではないと判断してしまいかねず、例えば保育園や高齢者施設などで、適切な対処ができず、感染が広がってしまうおそれもある。今回は、迅速診断キットの結果にかかわらず、患者の状況をみていただき、おう吐や下痢という、ノロウイルスの感染特有の症状が認められる場合には、適切な方法で便などの処理を行ってほしい」と話しています。
強い感染力
ノロウイルスは、わずかな便や嘔吐物、そして汚染された環境を介して感染することで、人から人へと急速に広がっていきます。
ノロウイルスの特徴は、その感染力の強さ。患者の便1グラム中に存在するウイルスは数億個ともいわれ、このうち10~100個程度のウイルスが食物などを通して体内に侵入すると、発病する恐れがあるそうです。アルコール消毒もあまり効果はないと言われています。
潜伏期間は2日前後と短く、発病すると激しい嘔吐や下痢を1日に10回以上繰り返すこともあり、1~2日で自然に治ることが多いのですが、現時点では予防のワクチンや有効な治療薬はないとのことです。
予防が大切となるのですが、新型ウイルスでも対策は従来とは変わりません。
ノロウイルスの特徴は、その感染力の強さ。患者の便1グラム中に存在するウイルスは数億個ともいわれ、このうち10~100個程度のウイルスが食物などを通して体内に侵入すると、発病する恐れがあるそうです。アルコール消毒もあまり効果はないと言われています。
潜伏期間は2日前後と短く、発病すると激しい嘔吐や下痢を1日に10回以上繰り返すこともあり、1~2日で自然に治ることが多いのですが、現時点では予防のワクチンや有効な治療薬はないとのことです。
予防が大切となるのですが、新型ウイルスでも対策は従来とは変わりません。
ノロウイルスの予防策として
◆食事の前、トイレの後など、石けんを十分に泡立てて手を洗いましょう
石けん自体はウイルスを死滅させることはできないのですが、手や指についた脂肪や汚れなどとともに、ウイルスを洗い落としやすくなる効果が期待できるそうです。
◆調理の際は、十分な加熱で死滅させましょう