“優しさ”って?身近な人の気持ちの理解が大切
子育て中のママなら、「優しくしなさい」と言ったことが一度はあるはず。もちろん筆者も言ったことがあります。
2歳前後の子どもは自己主張が強くなり、お友達とケンカをすることが増えます。そんなときにも「優しくしなさい」声をかけるママは多くいらっしゃいます。しかし「優しくしなさい!」といたところで優しさは育ちません。
“優しさ”とは、なんだと思いますか?
実は、相手の気持ちを想像できるようになることなのです。気持ちの想像…と言われると、2歳の子どもが相手の気持ちを想像するなんて難しいに決まってる、と思いますよね。
優しさが育つのは、想像力が発達する5歳頃から。個人差はありますが、5歳より前に「うちの子は優しくない」というジャッジを下すのはお門違いです。
小さな子は物語に感動できない?経験が相手の気持ちを想像する力を豊かにする
筆者が子どもたちと朝ドラを見ていた時のことをお話しさせてください。ヒロインが雨の中で抱き合い、結婚の約束をして涙を流すシーンを見たときのことです。
5歳の女の子は「嬉しいんだね」と言いました。
3歳の男の子は「雨に濡れて嫌なんだね」と言いました。
2人の異なる解釈に筆者は驚き、大笑い。
5歳の子は「“好き”と言われると嬉しい」という経験を引っ張り出したのだな…そう感じたのです。ヒロインの気持ちを想像できる力が育っていたことがわかります。一方で3歳の子は「雨に濡れた」という事実のみで反応しています。
この例からもわかるように、様々な経験が相手の気持ちを想像する力を豊かにするのです。
5歳の女の子は「嬉しいんだね」と言いました。
3歳の男の子は「雨に濡れて嫌なんだね」と言いました。
2人の異なる解釈に筆者は驚き、大笑い。
5歳の子は「“好き”と言われると嬉しい」という経験を引っ張り出したのだな…そう感じたのです。ヒロインの気持ちを想像できる力が育っていたことがわかります。一方で3歳の子は「雨に濡れた」という事実のみで反応しています。
この例からもわかるように、様々な経験が相手の気持ちを想像する力を豊かにするのです。
「ありがとう」を要求…そんな子どもの様子が見られたらチャンス!
5歳前後の子どもを持つママが噂する「ありがとう」の強要症候群。ママ「ありがとう」と言われたくて、子どもは役に立つ事を一生懸命に探して行動します。
“これをしたらママは喜ぶかな?”と1番身近な人の気持ちを想像することが、優しさの始まり。感謝の言葉によって自分の行動がどのように感じてもらえるかを知り、徐々に多くの人の気持ちを想像し優しくできる子になるのです。
このような子どもからの強要には、素直に応じてあげて下さい。自分の行動が相手をどのような気持ちにできたのか、感じられる経験をすることに繋がります。