2019年7月11日 更新

心因性視力障害が急増?症状がほぼない視力低下に要注意!

大人でも知らない間にストレスをためこんでいることが多い現代社会。それは子供も同じです。最近増えている心因性視力障害についてご紹介します。

小学校高学年の女の子といえば、急に大人びてくる時期。悩み事があっても親に言えなかったり、自分の体の成長に戸惑うデリケートな時期でもあります。

中でも9歳~12歳の女の子に急増している「心因性視力障害」は、ストレスなどの心の負担が原因で視力が低下します。困ったことに本人が気づかないケースがかなり多く、家族が気づいてあげることはもっと難しくなっています。

心因性視力障害とは?

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ストレスを感じると胃が痛くなったり、ドキドキと動悸がしたりすることがありますよね。心因性視力障害はそんな症状と同じで“目の心身症”と言われています。

心因性視力障害は症状がほとんどないため学校の眼科検診で視力低下が指摘され発覚するケースがほとんどです。自分で見えにくいと訴えている子供は3割ほどと少ないのです。発症するのは小学校高学年の女の子に多く、男の子との差は3~4倍です。

見た目にも変化がなく子供も問題なく日常生活が送れているのに、視力検査では0.4~0.6という結果で軽度の視力低下が指摘されるケースが多くなっています。でも最近では0.1など極端に視力が低下する子供も少なくないようです。

学校からの検査結果を見て心配して眼科に行くと思いますが、眼科医が目の詳しい検査をしてもどこにも異常は見られません。なぜなら、心因性視力障害は勉強・習い事・友達関係・親子関係など何らかのことで、ストレスや悩みを抱えていることが原因で起こるからです。

心因性視力障害の診断方法は?

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心因性視力障害が疑われる場合は眼科を受診し、再度両目の視力検査をします。
そのあとは段階的に検査が進められていきます。

①視力検査
②屈折検査
③矯正視力検査
④眼底検査

病院によっては視野や瞳孔反応の検査をするところもあります。

最近よく行われているのはトリック検査です。
度のない眼鏡をかけるだけの簡単な検査ですが、なんと嘘のように視力が出ることがあるのです。

これは眼鏡への憧れから心因性視力障害につながったケースで、美意識の高い小学生が多い近年増えている症状だそうです。

原因を探して心の負担を軽くしてあげよう

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もし子供が心因性視力障害と診断されたら動揺するのも分かります。でもここでママが焦ったり自分を責めたりしてはいけません!

最近では同じように子供が心因性視力障害と診断された人がたくさんいます。
SNSで子供の心因性視力障害と向き合っているママさん達と交流をしたり、夫婦で子供のことをじっくり話し合ってできることを考えたりすることができます。

1番大切なのは「心因性視力障害の原因」を導き出すこと。

子供の心に負担をかけるストレスを軽減することができれば、回復への近道になります。まずは環境を整えてあげることから始めましょう。

毎日学校でのできごとや習い事の話など、ゆっくり聞いてあげる時間を取ってあげられたらいいですね。

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苺うさぎ 苺うさぎ

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