2021年7月11日 更新

お子さんのいるご家庭は要注意!庭の雑草に混じる生態系被害防止外来種「アメリカオニアザミ」とは

お庭をお持ちの方にとって、雑草に頭を悩ませる季節が到来しましたね。そんな雑草をよく見るとどうやら凶暴な植物が…お子さんのいるご家庭は要注意の危険なトゲを持つ植物「アメリカオニアザミ」について解説します。

お子さんのいるご家庭は要注意!危険なトゲを持つ植物「アメリカオニアザミ」

今や全国津々浦々にその種を飛ばしている「アメリカオニアザミ」。アメリカと名はついていますが、ヨーロッパが原産なんだそう。日本国内に咲く「アザミ」と花は似ていますが危険なトゲを持つ植物で、実は国内様々の市区町村HPでも注意喚起されているんです。

アメリカオニアザミは地下深く広く根を伸ばし、駆除したと思っても根が残っていれば多年草となり翌年も成長する可能性も。また、花をつけたあとはタンポポ同様に綿毛をつけて、風に乗り種を飛ばすので繁殖力も絶大です。さらに、トゲのおかげで野生動物も食べることをしないので誰にも邪魔されず、1960年代からじわじわと存在を広げてきたようです。

紫色のコロンとした花をつけるので見た目にはかわいらしいですが、茎や葉に素手で触ると無数のトゲが刺さり、子供はもちろん、大人でも危険を伴います。また、成長して花が咲くころには最大150センチ程度まで成長する超巨大雑草になりえる場合もあるので、お子さんのいるご家庭は特に要注意です。

生え始めはタンポポそっくり!

茎をのばす前の姿は、地面に這うように大きな葉を増やしていきます。その葉はまるでタンポポの葉っぱとそっくり。筆者も気に留めることはありませんでしたが、この葉の状態でも根は想像よりしっかりしているので、この時点で刈り取るのが最善かと思います。ちなみに茎が伸びる前の葉だけでも触れないほどのトゲがびっしりとついているため、刈り取る際は要注意です。
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我が家の庭では、人通りのない場所にアメリカオニアザミが根を張り、人に知られず成長した結果15cm前後まで立派に成長しました。ラベンダーのように茎が多方面に多数伸びて、まるで木のようでした。

花が咲く寸前のタイミングで駆除することにしたのですが、軍手を2枚重ねてもトゲが刺さるので、皮手袋を着用。こんな植物は初めてでした。駆除する際は火ばさみなどの長いトングで茎をつかみ、ガーデニングバサミで細かく茎を切り分ける作業を行い、根はスコップで広範囲に掘り、土だけになった所に、子供にも安全な除草剤を撒きました。

茎はとても軽くてやわらかく、思ったより苦労はしません。しかしどこに触れてもトゲが刺さるのでゴミ袋に入れる作業のほうが大変でした。

害のある雑草は早急に駆除すべし!

抜くのが大変なつくしや、匂いがひどいドクダミなど…何が皆さんのお宅にとって害のある植物、雑草かはそれぞれ意見があると思います。

しかし、もし「アメリカオニアザミ」が自宅の庭に生えていたら、小さな子供が触らないように、即刻駆除をおすすめします。最近は、子供やペットでも安心できる成分の除草剤も売られていますので活用していきたいですね。あなたの街にも、アメリカオニアザミがないか…是非チェックしてみてください。
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この記事のライター

リリー リリー

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