強力な磁力を持ったマグネットセットや水で膨らむボールをこどもが誤飲したことにより、開腹手術が必要となった事故が発生しています。
マグネットセットを飲み込むと、複数の磁石同士が消化管壁を挟み込み、消化管壁に穴があくおそれがあります。また、水で膨らむボールを飲み込むと、体液を吸収し、消化管内で大きくなることで、腸閉塞を生じるおそれがあります。
このような"小さな時限爆弾”による事故を防ぐため、2023年5月16日消費生活用製品安全法関係法令の改正が閣議決定されました。
この改正により、マグネットセット(磁石製娯楽用品)及び水で膨らむボール(吸水性合成樹脂製玩具)が特定製品に指定され、2023年12月19日以降は、技術基準を満たしPSCマークが表示されたマグネットセット及び水で膨らむボールでなければ市場で販売が出来なくなります。
しかしながら、規制対象化前の製品を保有している場合など、引き続き誤飲事故が発生するおそれがあることから、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)では注意喚起を行っています。
このような"小さな時限爆弾”による事故を防ぐため、2023年5月16日消費生活用製品安全法関係法令の改正が閣議決定されました。
この改正により、マグネットセット(磁石製娯楽用品)及び水で膨らむボール(吸水性合成樹脂製玩具)が特定製品に指定され、2023年12月19日以降は、技術基準を満たしPSCマークが表示されたマグネットセット及び水で膨らむボールでなければ市場で販売が出来なくなります。
しかしながら、規制対象化前の製品を保有している場合など、引き続き誤飲事故が発生するおそれがあることから、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)では注意喚起を行っています。
こうした製品をこどもの手の届かない場所や見えない場所に置いたつもりでも、こどもは 見つけ出して口に入れてしまうことがあります。
保護者は製品のリスクを認識するとともに、対象年齢未満のこどもに触れさせないなど、気を付けるポイントを確認して、事故を未然に防ぎましょう。
保護者は製品のリスクを認識するとともに、対象年齢未満のこどもに触れさせないなど、気を付けるポイントを確認して、事故を未然に防ぎましょう。
誤飲による危害について
マグネットセット及び水で膨らむボールは、いずれも個々の磁石、ボール1個が小さく、容易に飲み込めてしまうことや、数百や1000個といった大量のセットで販売されているため、誤飲によって個数が減ったことが分からず、保護者が誤飲に気付きにくいことが考えられます。
誤飲するといずれも治療において開腹手術を要する重篤な危害が生じるおそれが高くなっています。
誤飲するといずれも治療において開腹手術を要する重篤な危害が生じるおそれが高くなっています。
■マグネットセット
マグネットセットは強い磁力により離れた位置にあっても引きつけ合うため、胃や腸といった消化管壁越しに引き合い、壁を挟んで引っ付いて自然排出されなくなります。
それによって挟まれた消化管壁の血流が滞り、壊死することで消化管壁に穿孔(穴があくこと)が生じるおそれ等があります。
それによって挟まれた消化管壁の血流が滞り、壊死することで消化管壁に穿孔(穴があくこと)が生じるおそれ等があります。
■水で膨らむボール
水で膨らむボールを飲み込むと胃液や腸液等の体液を吸収し、消化管内で膨潤します。狭い 消化管内で詰まった場合には、自然排出されにくく、腸閉塞を生じるおそれがあります。