悲しい現実…殺処分の実態
様々な理由から、保健所や動物愛護センターなどの行政施設に保護・収容される犬や猫たち。中には、新しい飼い主との出会いによって、第二の人生を歩むことができる子たちもいます。しかし、すべての犬猫にその機会が与えられるわけではありません。
行政施設に引き取られた犬や猫は、自治体によって健康状態や性格、行動特性などが確認され、譲渡が可能かどうか判断されます。譲渡に適すると判断された犬猫は、新しい飼い主への譲渡や動物愛護団体等への譲渡を通じて、新たな生活を始める機会を得ることができます。
一方で、負傷や病気、攻撃性など様々な事情によって譲渡が難しいと判断される場合もあります。また、譲渡対象となった犬猫であっても、すべてが必ず新しい飼い主に巡り合えるとは限りません。
環境省の「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」によると、最新の令和6年度(2024年4月1日~2025年3月31日)に全国の自治体が引き取った犬と猫は、合わせて39,409頭にのぼります。その内訳は、犬が17,399頭、猫が22,010頭でした。
このうち、返還された犬猫は6,855頭、譲渡された犬猫は25,651頭。一方、殺処分数は犬1,964頭、猫4,866頭、合計6,830頭でした。
殺処分数は長期的には大幅に減少しています。平成30年度(2018年度)には38,444頭(犬7,687頭、猫30,757頭)だった殺処分数は、令和6年度には6,830頭まで減少しました。これは平成30年度と比べて約82%の減少です。
しかし、殺処分数が大きく減少した現在でも、年間6,830頭もの犬や猫が命を失っているという現実があります。
一頭でも多くの犬猫が新しい家族と出会い、命をつなぐためには、行政による取り組みだけでなく、保護団体やボランティア、そして私たち一人ひとりが、飼育放棄や遺棄を防ぎ、適正飼養や不妊・去勢手術、譲渡という選択肢について考えていくことが重要です。
※出典:環境省「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」
対象期間:令和6年4月1日~令和7年3月31日(2024年4月1日~2025年3月31日)
行政施設に引き取られた犬や猫は、自治体によって健康状態や性格、行動特性などが確認され、譲渡が可能かどうか判断されます。譲渡に適すると判断された犬猫は、新しい飼い主への譲渡や動物愛護団体等への譲渡を通じて、新たな生活を始める機会を得ることができます。
一方で、負傷や病気、攻撃性など様々な事情によって譲渡が難しいと判断される場合もあります。また、譲渡対象となった犬猫であっても、すべてが必ず新しい飼い主に巡り合えるとは限りません。
環境省の「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」によると、最新の令和6年度(2024年4月1日~2025年3月31日)に全国の自治体が引き取った犬と猫は、合わせて39,409頭にのぼります。その内訳は、犬が17,399頭、猫が22,010頭でした。
このうち、返還された犬猫は6,855頭、譲渡された犬猫は25,651頭。一方、殺処分数は犬1,964頭、猫4,866頭、合計6,830頭でした。
殺処分数は長期的には大幅に減少しています。平成30年度(2018年度)には38,444頭(犬7,687頭、猫30,757頭)だった殺処分数は、令和6年度には6,830頭まで減少しました。これは平成30年度と比べて約82%の減少です。
しかし、殺処分数が大きく減少した現在でも、年間6,830頭もの犬や猫が命を失っているという現実があります。
一頭でも多くの犬猫が新しい家族と出会い、命をつなぐためには、行政による取り組みだけでなく、保護団体やボランティア、そして私たち一人ひとりが、飼育放棄や遺棄を防ぎ、適正飼養や不妊・去勢手術、譲渡という選択肢について考えていくことが重要です。
※出典:環境省「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」
対象期間:令和6年4月1日~令和7年3月31日(2024年4月1日~2025年3月31日)
殺処分=安楽死ではない!
全国の保健所や動物愛護センターなどで行われる殺処分で、大体数を占めるのが「炭酸ガス(二酸化炭素)」によるものです。出来るだけ苦しまずに…という観点では、薬物投与が最善と言われていますが、コスト面から炭酸ガスによる方法を選ばざるを得ない所が多いのが現実で、薬物投与をしている自治体はごくわずかなのが現状です。
『殺処分=安楽死』という風に勘違いされている人も多いですが、そこには苦しみが伴います。炭酸ガスによる殺処分では、犬や猫たちは、狭い密室のボックス(ガス室)に一定数入れられ、炭酸ガスを注入されたのち、約10分もの間もがき苦しみながら短い一生を終えるのです。
アメリカのペット事情
筆者の住むアメリカでは、多くの人がペットを飼うことを検討したら、「ペットショップに行ってみよう」ではなく、「アニマルシェルターに行ってみよう!」となります。アメリカでは『ペットはシェルターから』という認識が非常に高く、多くのセレブたちも、シェルターから犬猫を引き取ったり、シェルターへの寄付、チャリティー活動やボランティア活動を行っているのをよく見聞きします。
ペットショップはもちろんアメリカにもありますが、その殆どはペット用品の扱いと、グルーミングサービスを提供するお店で、生体販売されているのは、爬虫類・魚・小動物になります。犬猫を販売しているペットショップは非常に少なく、繁殖業者等から仕入れた犬・猫・ウサギを販売することを禁止し、ペットショップに置くことが出来るのは保護動物のみとしている州もあります。
そんなアメリカでも、特定の犬種や猫種、純血にこだわる人も少数ですが存在し、そういった人たちは、ブリーダーから購入するのが一般的です。
ペットショップはもちろんアメリカにもありますが、その殆どはペット用品の扱いと、グルーミングサービスを提供するお店で、生体販売されているのは、爬虫類・魚・小動物になります。犬猫を販売しているペットショップは非常に少なく、繁殖業者等から仕入れた犬・猫・ウサギを販売することを禁止し、ペットショップに置くことが出来るのは保護動物のみとしている州もあります。
そんなアメリカでも、特定の犬種や猫種、純血にこだわる人も少数ですが存在し、そういった人たちは、ブリーダーから購入するのが一般的です。
アメリカでの主なペットの入手方法
アメリカペット製品協会(通称APPA:American Pet Products Association)が行った「2019-2020 ペット所有者調査*」における、『主なペットの入手方法』は以下の通りです。
APPAの調査は定期的に更新されており、現在公開されている最新の「ペットの入手方法」に関する比較可能なデータは、2021-2022年の調査結果です。
※アンケートは複数回答可のため、トータルのパーセンテージが100%を超えています。
【犬の場合】※()内は2017-2018年度の調査結果
・シェルター、又はレスキューから:44%(44%)
・ブリーダーから購入:19%(25%)
・ペットショップで購入:9%(4%)
・知人や親戚からの引き取り:18%(25%)
・野良犬を迎え入れた:5%(4%)
【猫の場合】※()内は2017-2018年度の調査結果
・シェルター、又はレスキューから:43%(47%)
・ブリーダーから購入:3%(4%)
・ペットショップで購入:12%(1%)
・知人や親戚からの引き取り:21%(26%)
・野良猫を迎え入れた:21%(32%)
この様に、アメリカでは約半数近くの人たちが、シェルターやレスキューから犬猫を迎え入れており、ペットショップで購入する人がいかに少ないかが分かります。
*参照:https://www.animalsheltering.org/page/pets-by-the-numbers
APPAの調査は定期的に更新されており、現在公開されている最新の「ペットの入手方法」に関する比較可能なデータは、2021-2022年の調査結果です。
※アンケートは複数回答可のため、トータルのパーセンテージが100%を超えています。
【犬の場合】※()内は2017-2018年度の調査結果
・シェルター、又はレスキューから:44%(44%)
・ブリーダーから購入:19%(25%)
・ペットショップで購入:9%(4%)
・知人や親戚からの引き取り:18%(25%)
・野良犬を迎え入れた:5%(4%)
【猫の場合】※()内は2017-2018年度の調査結果
・シェルター、又はレスキューから:43%(47%)
・ブリーダーから購入:3%(4%)
・ペットショップで購入:12%(1%)
・知人や親戚からの引き取り:21%(26%)
・野良猫を迎え入れた:21%(32%)
この様に、アメリカでは約半数近くの人たちが、シェルターやレスキューから犬猫を迎え入れており、ペットショップで購入する人がいかに少ないかが分かります。
*参照:https://www.animalsheltering.org/page/pets-by-the-numbers
我が家の愛犬もシェルターから!
実は、筆者家族が飼っている愛犬クレア(現在9歳)は、シェルターから引き取った犬です。アメリカへ越して来て、直ぐに家族として迎え入れたクレアは(当時2歳)、筆者家族が3人目の飼い主。
クレアは、ピットブルとラブラドールレトリバーのミックス犬で、最初の飼い主に闘犬として育てられ、捨てられる直前に仔犬も産まされていました。仔犬を産んで用済みとなり、シェルターへ持ち込まれたのです。
人間に対してはとても人懐っこく、普段は驚く程に穏やかな性格ですが、闘犬として育てられたため、他の動物(犬はもちろん、猫や鳥など)との接触は全てNG。他の動物が視界に入ろうものなら闘犬スイッチが入り、一瞬で獰猛な犬へと変貌するため、お散歩は時に非常に大変です。
2番目の飼い主は既に犬を飼っており、クレアの性質や性格もシェルター側から知らされていましたが、シェルターに飼っている犬のことを伏せた上でクレアを引き取り、結果上手く行かず、ものの数日で再びシェルターへ逆戻りすることに…。
そうして出会ったのが、筆者夫婦。一目クレアを見て「この子だ!!」と、直感的に何かを感じ、直ぐに譲渡を申し出ました。当時のクレアは、フィラリアに罹っており半年間の治療が必要なこと、そして少し難しい性格であること等を伝えられましたが、私たちの気持ちが変わることはありませんでした。
その上で、クレアを檻の外から出してもらい、外で触れ合いながらお互いの相性チェック。同時進行で面談も行われ、様々な質問(家族構成・休日の過ごし方・住んでる家のこと・仕事・転勤の場合も一緒に連れて行くか…等)をされました。そこでOKを貰い、書類上の手続きへと進み、数時間後には晴れてクレアを家族として迎え入れることになったのです。三度目の正直で、クレアに温かい家族と安心して過ごせる終の棲家を与えてあげることが出来たことに、私たち家族は大きな喜びを感じています。
とは言ったものの、お世話をしていて大変だと思わない日がないと言ったら、それはもちろん嘘になります。例えば、クレアのおトイレは必ず外。大雨・大雪・台風…、散歩係の筆者が体調不良だろうとも、毎日必ず外に連れて行かないといけないのは、時に肉体的に大変なこともあります。また、予期せぬ体調不良で病院通いが続き、高額な病院代に金銭的に大変だったり…ということもあります。
しかし、クレアと過ごす毎日は、本当にかけがえのないもので、クレアから貰う沢山の愛情と癒しに、どれだけ自分たちが救われたことか。シニア犬となった今、残されたクレアとの時間をより大切に過ごして行きたいと、私たち家族は思っています。そして、今後新たに犬を飼う時も、我が家では必ずシェルターから迎え入れると決めています。
クレアは、ピットブルとラブラドールレトリバーのミックス犬で、最初の飼い主に闘犬として育てられ、捨てられる直前に仔犬も産まされていました。仔犬を産んで用済みとなり、シェルターへ持ち込まれたのです。
人間に対してはとても人懐っこく、普段は驚く程に穏やかな性格ですが、闘犬として育てられたため、他の動物(犬はもちろん、猫や鳥など)との接触は全てNG。他の動物が視界に入ろうものなら闘犬スイッチが入り、一瞬で獰猛な犬へと変貌するため、お散歩は時に非常に大変です。
2番目の飼い主は既に犬を飼っており、クレアの性質や性格もシェルター側から知らされていましたが、シェルターに飼っている犬のことを伏せた上でクレアを引き取り、結果上手く行かず、ものの数日で再びシェルターへ逆戻りすることに…。
そうして出会ったのが、筆者夫婦。一目クレアを見て「この子だ!!」と、直感的に何かを感じ、直ぐに譲渡を申し出ました。当時のクレアは、フィラリアに罹っており半年間の治療が必要なこと、そして少し難しい性格であること等を伝えられましたが、私たちの気持ちが変わることはありませんでした。
その上で、クレアを檻の外から出してもらい、外で触れ合いながらお互いの相性チェック。同時進行で面談も行われ、様々な質問(家族構成・休日の過ごし方・住んでる家のこと・仕事・転勤の場合も一緒に連れて行くか…等)をされました。そこでOKを貰い、書類上の手続きへと進み、数時間後には晴れてクレアを家族として迎え入れることになったのです。三度目の正直で、クレアに温かい家族と安心して過ごせる終の棲家を与えてあげることが出来たことに、私たち家族は大きな喜びを感じています。
とは言ったものの、お世話をしていて大変だと思わない日がないと言ったら、それはもちろん嘘になります。例えば、クレアのおトイレは必ず外。大雨・大雪・台風…、散歩係の筆者が体調不良だろうとも、毎日必ず外に連れて行かないといけないのは、時に肉体的に大変なこともあります。また、予期せぬ体調不良で病院通いが続き、高額な病院代に金銭的に大変だったり…ということもあります。
しかし、クレアと過ごす毎日は、本当にかけがえのないもので、クレアから貰う沢山の愛情と癒しに、どれだけ自分たちが救われたことか。シニア犬となった今、残されたクレアとの時間をより大切に過ごして行きたいと、私たち家族は思っています。そして、今後新たに犬を飼う時も、我が家では必ずシェルターから迎え入れると決めています。
【行政施設】犬猫の譲渡条件と譲渡の流れ
各保健所や動物愛護センターでは、それぞれ譲渡条件を設けています。ここでは、神奈川県動物愛護センターを例に、保護された犬や猫を譲り受ける際の条件や流れをご紹介します。
※以下は2026年8月現在、神奈川県の公式情報をもとにした内容です。譲渡条件や手続き、対象となる動物などは変更される場合がありますので、最新情報は神奈川県動物愛護センターの公式サイトをご確認ください。
【犬・猫の主な譲渡条件】
神奈川県動物愛護センターでは、収容された犬・猫のうち、譲渡に適していると判断された動物を、以下の条件を満たした方へ譲渡しています。
- 飼前講習会(わんにゃん教室)を受講していること
- 神奈川県内または隣接都県(東京都・山梨県・静岡県)にお住まいであること ※一部離島除く
- 原則として65歳以下であること(※1)
- 犬・猫を最期まで責任を持って飼育できること(習性や生理の理解を含む)
- 万が一飼えなくなった場合の「預け先(65歳以下)」を確保できること
- 飼育場所で動物の飼育が認められていること(持ち家、ペット可物件など)
- 家族全員の同意があり、誓約書の内容を守れること
※1:65歳を超える場合でも、譲渡対象動物への制限や条件(預け先の明確化など)を了承いただくことで譲渡可能な場合があります。詳細は事前にご相談ください。
【譲渡までの流れ】
※現在、神奈川県動物愛護センターでの譲渡は事前予約制となっています。
-
譲渡を希望する犬・猫を探す
神奈川県動物愛護センターのホームページ等で、現在譲渡対象となっている犬・猫の情報を確認します。 -
問い合わせ・事前予約
譲渡を希望する場合は、センターへ問い合わせのうえ手続きを進めます(事前予約制)。 -
面談・マッチング
希望者の飼育環境、家族構成、ライフスタイルなどを確認し、動物との相性を考慮してマッチングを行います。
※性格や飼育環境との適合を大切にしているため、希望した動物を必ず譲り受けられるとは限りません。 -
譲渡(引き渡し)
譲渡が決定したら、必要な手続きを行って新しい家族として迎え入れます。
※センターの譲渡動物には、不妊・去勢手術、マイクロチップ装着・登録、各種ワクチン接種、ノミ・ダニ駆除等の適切な処置が施されています。(費用等の詳細は事前にご確認ください)
神奈川県動物愛護センターの公式サイトでは、譲渡可能な犬・猫のプロフィール(年齢・性別・犬種/猫種・体格・性格など)が写真付きで紹介されています。「保護犬・保護猫を家族に迎えたい」と考えている方は、ぜひ一度チェックしてみてください。
【殺処分ゼロの取り組み】
神奈川県では地域やボランティアと連携した譲渡推進を行っており、神奈川県動物愛護センターにおける犬・猫の殺処分ゼロを継続達成しています(2024年度実績:犬12年連続・猫11年連続ゼロ)。


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