2021年11月1日 更新

【経験談】自閉スペクトラム症の娘、お出掛け先で大パニック!

娘が喜ぶと思い行くことにしたシーワールド。しかし、待っていたのは「大パニック」でした。なだめて続行するか…潔く諦めて帰宅するか。その選択に追い込まれた筆者夫婦と、その時の娘の様子をお話します。

パニックの要因

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娘のパニックを改めて振り返ると、大きな要因が3つ浮かび上がりました。

①人の多さ
今回行ったシーワールドでは、娘が今までに経験したことのないレベルの人の多さでした。人の多さ、人の流れに圧倒されたのが、歩きながら突然止まってしまっていた原因ではないかと思います。

②施設の大きさ
全米に3ヶ所しかないシーワールドのひとつということで、その規模は実に大きいものでした。目を惹くサインや空間そのものに圧倒され、娘の脳が普段以上に刺激されたことにより、娘自身その情報をどう処理すればいいのか分からない部分があったのではないかと思います。

③音の大きさ
過去に、水族館でイルカのショーを見たことがあった娘ですが、今回のショーは水族館のものとは比べ物にならないほど音が大きかったと言えます。ここ最近、以前は大丈夫だった掃除機の音ですら敏感になっている娘にとって、ショーの音の大きさは耐え難いものがあったと思います。

ここ数ヶ月で、娘には新たな挑戦をいくつかさせていました。買い物時にストローラーやカートに入れず店内を歩かせる練習、アパート内にあるプールで本格的に遊ばせる…など、以前では考えられないことでしたが、少しずつできることが増えてきたため、筆者も主人も少し今回のシーワールド行きを甘く見ていた部分があったと、後になって反省しました。

娘の今の成長具合と、パニック要素を予め予測することができていれば、今回のシーワールド行きが、今の娘にはまだ無理であると判断できていたのですが、水族館が好きだから、規模の大きいシーワールドを楽しんでくれるだろう…というのは、明らかに単純すぎる考えでした。

しかし、今回の経験は私たち親にとって良い勉強になったのもまた事実です。暫くは、小さい規模で娘にとって無理のない場所へお出掛けし、娘の成長具合に合わせて行動範囲を広めて行こう…と、娘とどう遊ぶか(行動するか)改めて見直すことができました。

まとめ

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自閉症児のお出掛けは、実に難しいものです。これまでは大丈夫だったことが突然NGになってしまったと思えば、逆も然り。親は臨機応変に、子供の変化に対応することが求められます。とはいえ、親も人間。パニックを起こす子供を、特に外出先で対応するのは、体力はもちろん気力的にも疲れるものです。

どうしても済ませないといけない用事や状況であれば、「帰る」という選択はできませんが、時には諦めて帰ることもアリだと、筆者は今回の経験を経て実感しました。この記事が、同じく自閉症児を持つ親御さんのお役に少しでも立つことができれば幸いです。
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