2023年12月4日 更新

産後うつ症状は"タンパク質"で改善する!~栄養不足とメンタルヘルスの関係について~

出産後は、大きな生活の変化によって産後うつに陥る方は少なくありません。精神疾患を改善する効果があると言われる「タンパク質」は、産後うつ予防&改善にも効果的なのか、その可能性について解説します。

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「精神疾患には、タンパク質を摂取すると良い」という話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

出産後は、赤ちゃんのお世話や家事などに追われ、自分の時間や睡眠が十分に取れないことが多いです。出産後の大きな生活の変化によって、メンタル不調に陥る方は少なくありません。実際に筆者も産後うつを体験しました。

そこで今回は、本当にタンパク質が産後うつ予防&改善に効果的なのか、調べたことをまとめてみようと思います。

なぜ産後にうつ病になってしまうの?

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"うつ病の原因"と言われて1番最初に思い浮かぶのは、やはり【ストレス】だと思います。心と体は繋がっていますから、心が受けた負担は体にも現れてきます。やがて身体全体的な不調から、

・憂鬱な時間が増える
・ネガティブ思考になる
・なんだか涙がでる
・体がだるい


などの症状に悩まされていきます。

ここで知りたいことは、

【なぜ"楽しい!"って思えなくのだろう。】
【なぜ爽やかな気持ちで過ごせなくなるのだろう。】

という原因です。

調べてみると、ここにタンパク質が関係していることが分かったので、ご紹介していこうと思います。

うつ病に"たんぱく質"が必要な理由

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私たちは日々、"思考"や"感情"を抱きながら過ごしています。そこに大きく関わっているのが、脳内の【神経伝達物質】です。

その神経伝達物質について、分かりやすい文章がありましたのでご紹介します。
人間の脳内では、100億とも1000億ともいわれる神経細胞を情報が行き来し、これが感情や思考を生み出しているといわれています。このとき神経細胞間で情報を伝えるときに働くのが神経伝達物質です。
まさに私たちの感情や思考を司っているのが【神経伝達物質】ですね。そして、うつ病などのメンタル不調の原因のひとつとして、この神経伝達物質の不足が大きく関係していると言います。

神経伝達物質には、
○喜びや快楽を感じさせるドーパミン
○精神を安定させるセロトニン
○恐怖や驚き、興奮を感じさせるノルアドレナリン


などがあります。
作用を見て分かるように、ドーパミンやセロトニンは楽しく穏やかに過ごすためには、とても大切な物質だと感じます。不足するとメンタル不調に陥る意味が、なんとなく分かりますよね。

ここで大切なことは、これらの神経伝達物質の主な原料は、まさに【たんぱく質】だということです。だから、うつ病やメンタルの不調にはたんぱく質の摂取が必要なのですね。

毎日を健やかに過ごすために日々の食事に取り入れたいたんぱく質。次は、たんぱく質が摂りやすい食材をご紹介していきます。

たんぱく質が摂りやすい食材

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○鶏卵
○シジミ(水煮)
○鶏レバー
○豚レバー
○牛レバー
○豚肉
○牛肉
○鶏肉
○イワシ
○カジキ
○アジ
○イカ
○エビ
○サケ
○大豆
○牛乳

卵や大豆、鶏肉は"たんぱく質"のイメージがありますが、意外と知らなかった、という食材もあるのではないでしょうか。

筆者は、昔から"卵は摂りすぎると体に良くない"と言われていましたが、それはもう昔の話のようです。
「卵はコレステロールを多く含むため、1日1個まで」と言われていた時代もあります。しかし、その常識は覆され、今はむしろ複数個食べたほうがいい、と言う人も増えています。肉が苦手という患者さんも、卵なら取り入れやすいようです。
そして、魚より肉の方が効率よくたんぱく質を摂取できるとの記載もありました。
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