2020年4月21日 更新

ママとパパが知っておきたい!今注目のキーワード『ベビーテック』とは?

私達の暮らしを、ますます便利にしてくれているITの力。ロボット掃除機や調理家電などで、知らず知らずのうちにIT活用の恩恵を受けていることは多いものです。今回はそんなITの分野から、育児中や子育てを控えているママやパパが知っておきたい、注目のトピック『ベビーテック』についてご紹介します。

産前産後のママや保育士さんの悩みを、ITの力で解決!今注目の『ベビーテック』とは?

ITを活用して、毎日の家事をサポートしてくれる「スマート家電」が各社からこぞって登場している昨今。「機械はちょっと苦手…」というママでも、ロボット掃除機を一度使ってからは、「もう元の暮らしには戻れなくなった!」という方も少なくないはず。また、お部屋の空気のきれいさをモニタリングできる「スマート空気清浄機」なるものも、最近では持っているご家庭も増えましたよね。
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そんな、日々進化を遂げながら、私達の生活を便利にしてくれているITソリューションですが、最近注目を集めているのが『ベビーテック』という領域。

その名を聞いてすぐにピンときた方も多いかと思いますが、これは「ベビー(Baby)」と「テクノロジー(Technology)」を組み合わせた造語で、妊活中の女性から、妊婦さん、育児を頑張るママやパパ、保育関係者など、子育てに関わるすべての人をITの力で支えようという動きです。

ベビーテック需要の高まりの背景にあるもののひとつは、日本で進んでいる「核家族化」にあります。核家族とは、夫婦のみや、パパとママとお子さんで構成される、いわゆる少人数世帯のこと。一方、一昔前に主流だった、おじいちゃん、おばあちゃんとも一緒に暮らすような世帯のことは「拡大家族」と呼ばれます。

「拡大家族」全盛期から、「核家族」中心の時代へ移行し、家族の人数自体が少なくなった今。そこに輪をかけて、子育て世帯の夫婦共働きも増えてきていることから、育児や家事をこなすリソースが限られてきているのが現状です。

そこで、ママやパパの負担を少しでも軽減しようというコンセプトのもと『ベビーテック』が生まれたのです。
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また、子育てママにとって身近な「保育園の待機児童問題」。その背景には、「保育士の人材不足」が一因として挙げられており、現場で働く職員の"離職率の高さ"も問題視されています。

そこで今、保育の現場に対し急ピッチで進められているのが、職員の処遇改善や、長時間労働を抑制するための業務効率化などの対策です。

今回ご紹介するベビーテックでは、こうした保育現場の課題解決もターゲットのひとつ。ロボットだからこそできること、経験豊かな保育士さんだからこそできることを掛け合わせ、保育に関わるすべての人を豊かにするべく、さまざまな取り組みが行われています。

妊活や保育がITの力でこんなに進化!?ベビーテック活用事例

このように、子育て中のママ・パパにとっては、とっても身近なトピックといえるベビーテック。実は既に多くの場面で、その技術活用が広がりを見せています。

たとえば、"妊活サポート"もベビーテックが担う分野のひとつ。主な活用事例としては「スマート基礎体温計」などがよく知られています。
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排卵日を知る上で重要な基礎体温。でも毎朝決まった時間に起きて、ベッドの中でじっと安静にして体温を測るのは手間もかかり、測るのを忘れてしまうことも…。

そこで登場したのが、「スマート基礎体温計」です。デバイスの形式はメーカーによってさまざまですが、専用機器をパジャマや、耳などに装着して寝るだけで、自動的に計測することが可能になるというもの。さらには計測結果をスマホで管理できるものが主流で、わかりやすくグラフ化された日々のデータをクラウドで管理することができます。
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続いて妊娠さん向けには、胎児の心拍や子宮の収縮状態をモニターできるモバイル機器が登場しています。

赤ちゃんにとって元気のバロメーターといえるのが「胎動」。しかし、妊娠後期になり赤ちゃんも大きくなってくると動けるスペースも限られてきて、胎動を感じにくくなることもあり、「産院で診てもらった方がいいかな?」とハラハラしてしまうことも多いものです。

そこで、そんな妊婦さんの不安に応えるために生まれたのが、こうしたモバイルモニター。

小型かつ軽量で、持ち運びもできるこの機器。現在は医療関係者向けにプロモーションされている製品ですが、計測したデータをリアルタイムで医師のもとへ転送できる機能もあり、お産を控える妊婦さんと医師とをつなぐ架け橋として機能することが期待されています。
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さらに"保育"の分野では、「午睡チェック」システムを導入する園も増えています。

午睡(ごすい)とは、いわゆるお子様の"お昼寝"を指しますが、このときにお子さんがうつ伏せでいると、乳幼児突然死症候群(SIDS)を発症しやすいとされており、これまで保育士さんは、常にお子様が寝ている向きを確認する必要がありました。

こうした寝相チェックの結果は、保育士さんによって手書きで記録されていることが多かったため、それだけで業務負荷は大きいもの。またそれ以上に「大切なお子様の命を預かっている」というプレッシャーは、保育士さんにとって精神的な負担となっていたのです。
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