2020年7月14日 更新

夏休みの宿題の定番!今年はどれにする?第66回青少年読書感想文全国コンクール「課題図書」【小学校低学年(1・2年生)編】

夏休みの宿題でお馴染みの読書感想文。もちろん2020年も作品を募集します!読書をして文章表現力を身に着けましょう。

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新型コロナウイルスの影響で休校が続き、6月から登校が再開した地域も多かったはず。例年と比べて、夏休みの日数が減る学校もあるかと思います。授業の進行度や理解度、今年の夏休みの宿題など、お子さんに関してママも気になる事がたくさんありますね。

そんな今年の夏も「青少年読書感想文全国コンクール」が、各学校を通して作品を募集します!今回は、小学校低学年(1・2年生)の「課題図書」の作品をご紹介します。

もしかしたら、この夏はお家で過ごす事が増えるご家庭も多いと思います。ぜひ、この夏の「お家時間」に、1冊本を読んでみませんか?

また、本が好きなお子さんは夏休みとは言わずに早めに手に取って、色んな本を読んでみるのもありですよね!

購入等を検討しているママさん。「課題図書」は一部分ですが、試し読みをすることができます。書店や図書館に向かう前に、ネットでの購入の場合でも、読書感想文公式サイトからチェックして見て下さいね。

山のちょうじょうの木のてっぺん

山のちょうじょうの木のてっぺん|最上一平

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にしやんのところの犬・ごんすけが死にそうです。にしやんは元気がありません。ごんすけは、人のねんれいにするともう百さいぐらいのおじいさん犬です。ごんすけがいなくなるなんて。死ぬのはこわいけれど、どうやって死ぬのか、みてみたい気もしていました――いがらしくんは、にしやんのいえにいくことにします――。
児童文学作家の最上一平さんと、絵本作家の有田奈央さんのコンビによる作品。

思った事はそのまま言ったり、行動に移す、元気いっぱいな「いがらしくん」と、心優しく大人しい「にしやん」。2人は幼稚園からのお友達で、ママ同士も仲良し!普段の様子からや、にしやんのペットの老犬「ごんすけ」の最期を迎える時の二人の心情に焦点が当たっています。

特に「いがらしくん」のなんだか変だなーと思う心の変化に注目です。大切な存在との別れや、人の気持ちに寄り添う事。成長していく少年たちのあたたかいお話です。

おれ、よびだしになる

おれ、よびだしになる|中川ひろたか

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ぼくはちいさいころから相撲がすきで、いつもテレビで相撲を見てた。一番好きなのは、「おすもうさん」ではなく「よびだし」さん。誕生日に連れて行ってもらった大相撲で、よびだしさんに朝稽古に誘われて…大相撲の世界にとびこんだ少年の成長を描いた絵本。
「よびだしさん」と聞いたら、ママはすぐに何の事だか分かりますか?

「呼出」とは大相撲での取組の際に力士を呼び上げる「呼び上げ」や、土俵整備・太鼓叩き・競技の進行等を行うお仕事なんです。力士や行司とは違う、また相撲界でも必要不可欠な存在で、19歳以下までの男の子に採用資格があります。定員数45人と狭き門の職種です。

幼い頃から相撲好きで特に「よびだし」に憧れる男の子の「ぼく」。相撲部屋に入門し下積み生活の中で「日本一の呼出」になることを決意します。力強い絵のタッチと、主人公の夢に向かって突き進むキラキラとした情熱や、ひたむきさがマッチしていて◎。

低学年向けですが、「呼出」という職業に触れられて、他の学年のお子さんにも参考になりますよ。「好きを仕事に」を目指して!

作者はシンガーソングライターでもある絵本作家の中川ひろたかさん。ぜひ、ママにも読んでもらいたい1冊です。

タヌキのきょうしつ

タヌキのきょうしつ| 山下明生

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昔、広島の小学校で夜になるとタヌキが勉強をしているという新聞記事が載ったことがありました(本当のことです)。タヌキだって勉強したい!学ぶ楽しさはタヌキだって同じなのです。教頭先生の手助けもあってタヌキの小学校は大盛りあがり。

けれど時は流れ、世の中は戦の色が強くなっていきます。学校ですら安全な場所ではなくなりました。タヌキの学校はどうなってしまったのでしょう…。たくましく生きる人々とタヌキたちの物語。
『これは すこしむかし、ひろしまで おこった ほんとが いっぱいの おはなしです。』と前置きがあるように、舞台は明治時代の広島県。「どうやら、これからの世の中は、タヌキの子どもにも、教育というのが必要らしい。」とタヌキの父さんが自分も学び、子ダヌキたちにも教え……。

ほんわかとした可愛い絵からもわかるように、小学校でのタヌキたちや教頭先生、奥さん、ヘイタたち人間との可愛らしいやりとりや関わりが魅力なんです。ところが大正・昭和と時代が進むと一変して、暗い戦争の影が忍び寄ってきます。

人間のように学び、人間のように戦いに備え、そしていなくなるタヌキたち。あの時の広島を、タヌキたちとクロガネモチの木と共に追っていける作品です。さて、戦争が終わったあとの広島はどうなっていくのかな?タヌキたちは?クロガネモチの木は?

戦争があった事を知り、平和について考える良いきっかけになるかもしれません。

ながーい5ふん みじかい5ふん

ながーい5ふん みじかい5ふん|リズ・ガートン・スキャンロン

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歯医者さんの待合室での5分はあっという間なのに、歯を削られる5分はとても長い。同じ“5分”でも感じる長さが違うのって、ふしぎ! 身近なエピソードを通して、時間のふしぎやおもしろさに触れる絵本。
「この世界いっぱい」のリズ・ガートン・スキャンロンの絵本。みなさんにとっての「5分」って長いでしょうか?短いでしょうか?

遊園地で人気のあるアトラクションの順番を待っている時の「5分」と、実際に乗っている間の「5分」。朝起きてから学校に行く支度中の「5分」と、学校から帰宅した夕方の「5分」。長ーく感じたり、あっという間であったり……何をしている時なのかで、時間の感覚も変わってきますよね。

体感時間の変化に共感の連続で、ママも読んでいて楽しくなるかもしれません。お子さんにも分かりやすく、時間の感覚を楽しめる絵本になっています。可愛らしいイラストにも注目です!
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レオママ レオママ

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