2020年10月24日 更新

新型コロナウイルスの感染拡大による、ひとり親家庭への「収入」と「食」への影響とは

新型コロナウイルス感染拡大により、失業などすでに多くのひとり親家庭に経済的影響がでています。ひとり親家庭のフードバンク「グッドごはん」の利用者446名に生活への影響に関するアンケートを実施しました。


▼実際の食事に関するコメント
・子供にひもじい思いや、成長期に必要な栄養を欠かす訳にはいかないので、自分の食事は後回しになり、COVID-19以前より体重が20kg以上減った。

・学校もお弁当の為、とにかく食料不足で最近はスーパーの閉店間際の食材半額などを渡り歩いて食いつないでいます。

・(子どもは)登校できた日だけ、食べる。

・食事の回数は決めておらず、食べ物がある時に食べるという感じです。

・食費を安く済ませる為、インスタントラーメンや、カップ麺などが増えた。

▼寄せられたひとり親家庭の声
・ひとり親として責任の重圧が、子供が大きくなるに連れて重くなってくる。毎日が押し潰されそうになる。

・周りと孤立してる感覚。子供の病気のことや、子供が大きくなるにつれて生活費も大きくなり、国の補助もなくなり、誰も助けてくれないんだと思うようになった。

・コロナ禍で会社から首を言い渡され子供達に毎食ご飯を食べさせるのが大変苦しいです。夏休みを乗り越えられるか不安しかありません。

・ただただ疲れてます。

ひとり親家庭のフードバンク「グッドごはん」とは

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「グッドごはん」とは、認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンが運営する、主に東京と周辺および大阪在住のひとり親家庭(※)を対象に、食品を無料で配付する事業です。企業や個人の寄付によって集まった、お米や調味料、レトルト食品、お菓子など、約18,000円相当のカゴいっぱいの食料を毎月ひとり親家庭に配付しています。

※当事業の対象者は、ひとり親家庭等医療費受給者証をもつ、所得が限度額未満かつ生活保護を受けていないひとり親家庭で、通常は東京都大田区および大阪市の配付拠点に直接取りに来られる方を対象としています。
グッドネーバーズ・ジャパンは、2020年3月に政府が臨時休校の要請をする考えを示した際に、ひとり親家庭が困窮すると考え通常行っている食品配付に加え、登録者全員を対象に臨時配付を行いました。

4月以降は感染予防に努めながら対面または配送による食品の提供を継続し、関東(東京・神奈川・埼玉・千葉)の配付対象者数を月165世帯から約500世帯に増やし、8月からは大阪市でも200世帯へ提供を開始するなど、できるだけ多くの利用者に食品を提供できるよう努めています。

今年の3月以降は新型コロナウイルスがひとり親家庭の経済に与えた影響について、多くの企業や個人から理解と協力の申し出があり、食品や資金の寄付が集まりました。ひとり親家庭の子どもたちがきちんと食事を取れるよう、引き続き協力を募っています。
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▼食品受け取った利用者の声
・娘が箱を開けるとお菓子が入っていると目をキラキラさせていました。僕自身、食べ物を送ってもらえる親がいませんし、こうして送ってもらえるもの、これをきれいに梱包してくれている方に感謝しています。

・前回はじめて受け取りました。お手紙も入っていて涙がでました。頼れる場所がはじめてできた気がします。

・物資的にもとても助かっていますが、それよりも名前も顔も知らないご支援者、事務局の方々が私たちのことを気にかけてくれている事にとても救われています!

・失業中、子供も高校生2人なので、本当に助かっています。

・子供にだけは不自由な思いをさせないように食べ物だけは日々なんとか頑張っているつもりですが、男の子で食べる量が多く冷蔵庫の中のものはすぐ無くなってしまい金銭的にもギリギリの生活になってきました。今回ご支援をいただき、恥を捨て思い切って人を頼る大切さを感じました。

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