2019年8月28日 更新

フランスでは90%のママがやっている!産前産後の骨盤ケアが大切な理由

産後の「骨盤ケア」がもたらす影響と重要性とは

近年、日本でも話題になることが増えた「骨盤ケア」。

実は、欧米諸国では「産前産後の骨盤ケアは非常に大切」という考えが社会的にも広く周知されており、きちんと骨盤ケアをすることで、その後の女性の体の不調を防げると考えられています。

フランスでは約9割の女性が産後の骨盤ケアを実施している

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中でも、女性の産後の骨盤ケアに対してとりわけ意識が高いのがフランスです。

実は、フランスでは約9割の女性が産後の骨盤ケアを実施しているのです。

産前産後の骨盤底筋群や会陰を保護するという目的のもと、理学療法士や助産師によるケア、エクササイズなども『健康保険の適応』になっているんです。つまり、骨盤ケアにかかる費用は国が負担してくれるということ。

日本ではなかなか難しいことと考えると、その意識の違いにびっくりしますね。

長びく不調は「産後のリハビリ」で防げる

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出産後、多くのママが会陰痛みや尿漏れ、恥骨痛などを経験します。

「会陰切開」や「会陰裂傷」など、表面的にわかりやすい傷は、とても痛々しいですが時間の経過と共に普段通りの生活に戻れます。

しかし、その後のママの体調に関係するのは骨盤周辺の筋肉である「骨盤底筋群」という筋肉群。私たちの内臓を含む臓器を支えているこの「骨盤底筋群」がゆるみ、緊張がなくなることでぽっこりお腹の原因になります。

出産時には、この筋肉群を通って赤ちゃんは生まれてくるので、筋肉は伸び、裂傷してしまいます。この時の影響が、尿漏れや恥骨痛、その後の体の不調の原因になると言われています。

つまり、産前からこの筋肉群を含むケアを行い出産時の骨盤への負担を減らすことで、産後の体調の回復を早め、快適に日々を過ごすことができるのです。

骨盤ケアは、ママの仕事復帰の強い味方になるかも

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保育園入園のタイミングや、職場からの要請で1年間の育児休暇を十分に取れないママも多いと聞きます。

「なんだか体調が良くない」「風邪をひきやすくなった」などと感じつつも、育児や家事に追われて自分の体調まで気が回らない、ケアできないという方も多いのではないでしょうか。

その体の不調、もしかしたら「骨盤ケア」で緩和することができるかもしれません。

欧米で女性の産後の社会復帰の早さや、復帰率が高いこと、パパの産休育休取得率が高いのにはもしかしたらこのようなケア体制を大切にしている背景が関係しているのかもしれません。

これからの日本においても、産前産後の「骨盤ケア」が、女性が出産・育児を経てもイキイキと活躍できる総活躍社会を作るポイントになることでしょう。
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この記事のライター

sena sena

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