2019年9月2日 更新

DV(ドメスティック・バイオレンス)は夫婦間の問題だけではない…子どもに及ぼす影響とは

今やDV(ドメスティック・バイオレンスは)は夫婦、2人だけの問題ではなく、社会全体の問題となっています。

日々、虐待のニュースや連れ去り事件など子どもや女性が脅かされる事件が多発する中、「DV(ドメスティック・バイオレンス)」に関する報道はあまり目にしません。
しかし報道の有無に関わらず、DVに悩む被害者はみなさんの想像よりもはるかに多く存在しています。

DV(ドメスティック・バイオレンス)とは

「ドメスティック・バイオレンス」とは何を意味するかについて明確な定義はないが、一般的には「配偶者や恋人など親密な関係にある、又はあった者から振るわれる暴力」という意味で使用されることが多い。
DVは女性に限らず、男性が受けるケースもあります。しかし、法務省の報告ではDVの被害者の多くは女性でした。
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どんなことがDVにあたるの?DVの種類

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DVには殴る蹴るなどの暴力だけではなく性的・精神的な暴力も含まれます。
【性的暴力】
●嫌がっているのに性的行為を強要する
●避妊に協力しない、中絶を強要する
●見たくないのにポルノビデオやポルノ雑誌を見せる など

【精神的暴力】
●人格を否定するような暴言を吐く
●大声で怒鳴る、無視する
●交友関係を制限したり、電話やメールのやり取りを細かく監視する
●人前で馬鹿にしたり、命令したりする
●大切にしているものを隠す、捨てる
●外で働くなといったり、仕事を辞めさせたりする など
その他、生活費を渡さない場合や借金を背負わせるケースも…。その根底には、「妻は夫に従うもの」「自分の所有物だから、何をしても許される」など、女性の人権を無視した考えがあるのです。

DVによる子どもへの影響

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平成16(2004)年の「児童虐待の防止等に関する法律」の改正により、子どもの目前でのDVも児童虐待(心理的虐待)に当たることが明確化されている。
暴力は、その家庭で育つ子どもにも深刻なダメージを与えています。ひどいケースではDVの加害者が被害者に暴力をふるうために、子どもを利用したケースもある様です。

また、知人の話ですが、日常的に繰り返される夫からのDVで、娘が男性全てが「怖いもの」と認識し、好きな異性にまでその不安を抱いしまっている…と相談を受けたことがあります。
母親のみならず、子どもの将来まで脅かされてしまう事もあるのです。

虐待や両親のDVを目撃した子どもの脳は「小さい」との報告もあります。子どもの脳が「見たくない」「聞きたくない」とシグナルを出してしまい、発達を制御するのだそうです。

DVから身を守るために、そして子どもを守るために。

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この記事のライター

ひまわり ひまわり

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