2019年8月22日 更新

育ててあげたい子どもの能力「自制心」はマシュマロで分かっちゃう!?

人生を左右しちゃうかもしれない「自制心」。幼児期から自宅で伸ばせる方法とは♡

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「高学歴=仕事ができる」社会に出た時に必ずしもそのような評価がされるわけではありません。
むしろ「誠実である」「忍耐力がある」「社交性がある」といった人柄が評価されることがよくあります。

そういった個人の性格的な部分は、学生時代のテストの成績だけでは表れにくいもの。
ですが、そういう能力を幼児期から培うことが将来の年収・雇用などの面に大きく影響するといわれています。

じゃあどうやって育てたら良いの?本当に育てられるの?

今回は、学力テストではなかなか測れない能力のひとつ「自制心」と「将来の社会的成果」
この関連性について調査した有名な研究「マシュマロ実験」の内容と、自宅で子供の自制心を伸ばす方法について紹介します。

マシュマロ実験ってなに?

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1960年代後半から1970年代前半にコロンビア大学の心理学者ウォルター・ミシェル教授が行った実験。
当時勤務していたスタンフォード大学内の保育園で、186人の4歳児を対象にマシュマロを使って子供たちの自制心を次のような方法で計測しました。

◆◆マシュマロ実験の手順◆◆
①はじめに、子どもの前にマシュマロを1個載せたお皿を置く。
②次に「いつ食べてもいいけれども、大人が部屋に戻ってくるまで我慢できればマシュマロをもう1つあげるよ。でも戻ってくるまでに食べてしまったら2つ目はあげないよ。」と子どもに伝えて、大人は部屋を退出する。
(この時、大人がいつ部屋に戻ってくるかは子どもには知らせません)
③そして、部屋を出て15分後に大人が戻ってくる。

▼マシュマロテスト動画はこちら▼

The marshmallow test

マシュマロ実験の結果

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この実験の結果、最後まで我慢し通して2個目のマシュマロを手に入れることができた子供は全体の3分の1ほどでした。

そして、マシュマロ実験を行った子ども達の追跡調査を行ったところ・・・
大人が戻ってくるまで我慢してマシュマロを2つ手に入れた子どもは、我慢できずにマシュマロを途中で食べてしまった子どもよりも、SATと呼ばれるアメリカの大学入学時に受ける共通テストの結果がずっと良かったことが分かりました。

※もちろん学校の成績については、子どもの家庭環境や親がかけた教育費の程度など様々な要因もあります。

自制心はある?家庭でもやってみよう!

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一般的に自分の欲求を抑制し何かをやりとげるための力となる「自制心」は、社会に出てから非常に重要な能力です。

うちの子はどうかな??
マシュマロ実験は家庭でもクッキーやチョコレートなど代用して簡単に行うことができます。
ただ一点だけ注意があります。
実験の結果に一喜一憂するのはNG。これは子どもの性格を知る一つの機会として遊び感覚でやってみてくださいね。

◆もし子どもが我慢できたなら
→「思っていたより、やるじゃない!」と感心する

◆我慢できなかった場合
→「あー、やっぱり食べちゃったかぁ」程度の軽い気持ちで捉える

試した結果、あっさりとマシュマロを食べてしまっても安心してください。
なぜなら自制心は筋肉と同じように鍛えることができるんです!

自制心を鍛える方法

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自制心を鍛える方法の一つが、決めたことを継続して行うというものです。
ただしそのトレーニングを始める際には、誘惑に打ち勝つ意思の力には限りがあることを予め知っておく必要があります。

子供も大人も生活の中で、自らの欲求を抑制する機会ってたくさんありますよね。
それが無意識であったとしても、夜には、限りある意思の力をすっかり使い果たしてしまっているんです。

なので、もし習慣づけしたい作業を一日の後半に集中させていたとしたら・・・それが長続きしないのは当たり前!!
それなのに『何をやっても続かない』と自分自身に落胆してしまい、3日坊主になってしまっては勿体ないですよね。

それを踏まえて自制心を鍛えるためのトレーニングを行う時には、どのようにすれば良いかを考えてみました。
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この記事のライター

子育てママ@ちー♡公認ママサポーター 子育てママ@ちー♡公認ママサポーター

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